粘膜が弱い人必見! 荒れやすくて日焼け止めが塗れない唇のUV対策とは?
はじめに
夏至を過ぎたばかりの今の季節は1年で一番紫外線量が多い時期です。2018年は空梅雨であまり雨が降らないこともあって、皆さん紫外線対策にはとても気を遣っていると思います。
肌の露出部分には日焼け止めを塗って、帽子で髪を隠して、眼鏡やサングラスで瞳を守る。部位によって紫外線対策の方法はまちまちですが、意外と盲点なのが唇です。
唇は通常の皮膚よりも薄い粘膜でできています。唇も当然紫外線を浴びれば細胞が破壊されますし、メラニン色素を生成して日焼けの原因になります。しかし粘膜が薄いゆえに顔用の低刺激タイプ日焼け止めでも荒れてしまう人がいます。
唇の粘膜が弱い人は、毎日のメイクでもリップメイクができません。薬用リップの刺激で荒れてしまうこともあるくらいです。そんな唇が弱い人は、どうやって紫外線対策をしたらいいのでしょうか?
唇は周囲の皮膚より荒れやすい
唇は口の一部です。口の中とつながっていて端が外側に向かって露出しています。唇を覆っているのは皮膚ではなく粘膜で、皮膚よりもずっと薄いため下を通る血液の色が透けて赤く見えます。
唇がぽってりと外側に膨らんでいるのは人間だけです。類人猿を含めて他の哺乳類に人間のようなふっくらとした唇はありません。唇は物を食べているときに食べこぼさないように閉じたり、発音・発声に利用されたりします。唇の下には筋肉があって複雑に動かすことができます。
また人間の唇は性行為にも大きな関わりがあり、性的に興奮すると唇が赤くテラテラと光り、はれぼったくなります。人の美醜を判断するときに唇の色ツヤが重視されるのは、キスや口を使った愛撫で性感が高まるからではないかと考えられています。
皮膚が丈夫な人でも唇は荒れやすい傾向にあります。粘膜の一部なのでさまざまな成分を吸収しやすく、ちょっとした刺激でも薄い表面の皮に傷が入るからです。皮脂が出ないので乾燥しやすく、ターンオーバーのサイクルも非常に早いです。
唇がとても弱い人は、自然由来の低刺激コスメを使ってもリップメイクができない場合があります。メンソレータムやNIVEA、DHCのケア用のリップクリームですら荒れるのです。各種成分と触れることによって口唇炎になったり、アレルギー反応が出たりします。こういう人は一度荒れると皮膚科処方の薬が手放せなくなります。
唇の荒れを防ぐには刺激を与えないことが一番です。唇や皮膚が弱い自覚がある人はリップメイクをほとんどしていないでしょう。当然日焼け止め成分も唇を荒れさせるので控えているはずです。しかし紫外線を浴びるとやはり唇が乾燥してひび割れてしまうので、冬よりも夏の方が荒れやすい人もいるのではないでしょうか。
唇に有効なUV対策・UVケアとは
唇の荒れの原因は乾燥です。コスメの刺激でターンオーバーが過剰に促進されたり、唇を舐めすぎて唾液が蒸発するときに乾燥してしまったり、紫外線にさらされて乾燥したりします。
日焼け止めを塗っても塗らなくても荒れてしまうのですから、唇を守るためには内側から栄養と潤いを与えたり、日差しからガードする必要があります。
薬用リップやワセリンを塗ってから日焼け止めを重ねる
リップメイクと同じように、あらかじめ下地として唇を守る成分を塗ります。唇の表面に膜を作り、その上から日焼け止めを塗ると、日焼け止めに配合された化学物質が唇に浸透せず荒れにくくなります。
また帰宅後はすみやかに日焼け止めを落としましょう。クレンジングをしっかり行った後、丁寧に保湿してください。
つばの広い帽子やマスクを身に着ける
物理的に直射日光を遮るだけで紫外線の量はかなりカットできます。少なくとも肌に大きなダメージを与えるUV-Bを直接唇に当てないように注意しましょう。外出するときだけで構わないので、つばの広い帽子や日傘をさして顔をガードしてください。移動中だけマスクをつけるのもいいでしょう。
ビタミンCと水分を摂る
美肌作りやターンオーバーを助けてくれるのはビタミンCです。美白効果のほかに疲労回復も促してくれるので夏場は積極的にビタミンCを摂取するようにしましょう。また体内の水分量が減ると唇の水分も減り、ちょっとした乾きで酷く荒れてしまいます。
唇に水をつけると乾燥が進むので、唇を過剰に濡らさないように気を付けながらこまめに水分補給を行ってください。冷たい水ばかり飲むと口内炎を起こしたり、粘膜が弱ったりするのでほどほどが大事です。
まとめ
いかがでしたか?唇が弱く荒れやすい人は日焼け止めを塗ることができません。唇を荒れさせないために、顔に日焼け止めを塗るときは唇を避け、なるべく唇に太陽光をあてないように注意しましょう。日焼けしたり、日焼け止めで荒れた場合はすみやけに皮膚科を受診してくださいね。