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軽い気持ちで入れたタトゥーがC型肝炎の原因に。公共施設の利用制限にも理由がある

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2020年に東京オリンピックが開かれます。外国からたくさんの観光客が訪れると見込まれています。海外ではタトゥーにタブー感はありませんが、日本では現代でも疎まれる存在です。外国人観光客に配慮する動きはありますが、まだ暫くはタトゥー・刺青への風当たりはキツいままでしょう。タトゥーが疎まれる理由や、安易な刺青が招く肝炎の危険について解説します。

はじめに

引用元: https://pixabay.com/ja/

タレントのりゅうちぇるが、右肩に「TETSUKO」(ぺこの本名)、左肩に「LINK」(息子のリンク君)とタトゥーを彫ったことが話題になっています。

タトゥーの是非は何度も繰り返し議論されています。海外ではタトゥーは文化的に「アリ」ですが、日本ではいまだに「なし」とされています。

日本ではタトゥー、要するに入れ墨(刺青)を彫った人は、プールや銭湯、温泉など公共施設の利用を断られる場合がほとんどです。りゅうちぇるにも「子供とプールに入れないのでは?」とコメントが寄せられています。

2020年東京オリンピックを控え、海外からの観光客が快適に過ごせるように、タトゥー有でも利用可能な施設を増やそうという動きはあります。しかしあくまでそれは、海外の文化を否定すべきではないという考えであって、日本人の刺青への目線が和らぐことはないでしょう。

しかしタトゥーを入れた外国人が日本で普通に過ごせているのを見て、タトゥーを入れてみようと考える日本人が増えています。そして「若気の至り」で入れたタトゥーに後悔する人も大勢います。

海外ではタトゥーはファッションですが、日本においては(本人がどういう気持ちで入れていても)一律に「刺青(入れ墨)」として扱われます。

なぜ日本においてタトゥーが忌み嫌われるのか、肌を晒す公共施設が利用できない理由、そして安易なタトゥーが生む弊害について解説します。

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日本で刺青(入れ墨、タトゥー)が嫌われる理由

引用元: https://pixabay.com/ja/

刺青とは針などで皮膚に傷を作り、その傷に色素を入れて絵や文字を彫ったものです。若年層には「タトゥー」と呼ばれていますが、タトゥーも刺青も入れる色素が違うだけで同じものです。

入れ墨は犯罪者に彫るものだった

中国や日本において、刺青とは犯罪者の印です。江戸時代には「入れ墨」といって犯罪者に文字を彫る刑罰もありました。腕に刺青が入っていると前科者だとわかるようになっていたのです。

地域によっては額に入れ墨が施される場合もありました。

施される入れ墨の模様は地域によって異なり、額に入れ墨をして、段階的に「一」「ナ」「大」「犬」という字を入れ、五度目は死罪になるという地方もあった。
(wikipediaより)

この場合、大まではいいとして、犬になったら情けないですよね。負け犬になりたくなければまっとうに生きろということでしょうか。

反社会的勢力(暴力団)の構成員の印

今も昔も、反社会的勢力、暴力団の構成員が入れ墨を施す例は多くあります。

皮膚にわざと傷をつけて色素を入れるのですから、刺青を彫るのには痛みを伴います。刺青が完成するまでその痛みに耐えることで、我慢強さを表現するのだそうです。

また犯罪者の印として嫌われた歴史から、反社会勢力に所属する人は、一般人(カタギの人)とはもう違う存在であり、表社会とは縁を切るというけじめでもあるそうです。

肌を晒す施設への立ち入り禁止は当然のこと

少なくとも(特に20世紀までの)日本において、刺青を入れている人は、反社会的勢力に所属する人か、反社会的勢力の文化を受け入れている人だということになります。

平成も終わろうという現在、ファッションとしてのタトゥーが広まっているのは事実ですが、刺青を入れることが普通ではないという感覚は根強く残っています。だからこそファッション用の「タトゥーシール」が人気なのです。

社会人の皆さんならご存知だとは思いますが、正規雇用・非正規雇用に関わらず、現代日本では反社会勢力と関係がある人はまともな会社に勤めることができません。

反社会勢力排除の動きは年々高まっています。各地のお祭りからヤのつくテキ屋は排除されつつありますし、中日ドラゴンズの応援団が入れ替わる事件もありました。キムタクが某CMからおろされたのは解散騒動が原因ではなく、足首のタトゥーが原因だと言われています。

治安を保つためには反社会勢力の徹底的な排除は絶対に必要です。見ただけで反社会勢力とつながっている可能性があると判断できる刺青持ちが、プールや銭湯などの肌を見せる公共施設から締め出されるのは当然のことと言えます。

実際に、かつての暴力団が入れ墨を見せて一般人を脅すという事件が起きたため、公共施設への入場制限・入場拒否は合法的に行えます。入場拒否されている場に入場した場合、逮捕されることもあります。

不衛生なタトゥー彫りはC型肝炎の原因に

引用元: https://pixabay.com/ja/

刺青は手彫りと機械による彫りがあります。現在のファッション目的のタトゥーは痛みの少ない機械彫りが主流です。

日本の伝統的な手彫りは凄まじい痛みを伴うので、暴力団員など力を誇示したい人はあえて手彫りを選びます。

傷口に入れられる色素は、墨汁やインクなど様々です。機械彫りにせよ、手彫りにせよ、わざわざ傷を作って体内に異物をいれる以上、健康上の問題が生じます。

針の使いまわしがC型肝炎の原因に

注射針の使いまわしはウイルス感染を招くため、医療機関では必ず使い捨てにするように徹底されています。

しかしタトゥー彫り界隈では必ずしも使い捨てが徹底されているとは限りません。他の人にも使った針やインクを使いまわすことで、感染症がまん延することもあります。

特に目立つのはC型肝炎です。C型肝炎は血液を媒介に感染し、急性肝炎から慢性肝炎へ、慢性肝炎から肝硬変や肝臓がんへと至ります。肝硬変を発症する患者は6割ですが、いまだにC型肝炎へ有効な薬は開発されていません。

古いタイプの色素は金属入りでMRI検査ができない

昭和期までに使用されていた色素(インク)には金属が入っていました。そのためMRI検査など、金属を外さないとできない検査が行えないという弊害があります。

現代のファッションタトゥーは治療の妨げとならないよう、色素が改良されていますが、検査や治療を断られる場合があるということは知っておくべきです。

ファッションタトゥーとタトゥー除去

引用元: https://pixabay.com/ja/

ここまで日本における「刺青(入れ墨、タトゥー)」の意味や、他人からどう見られたりどう扱われたりするかをまとめました。それでは海外ではどうなのでしょうか。

アメリカはタトゥー大国だが仕事では服で隠す

アメリカでは1960年代のヒッピー文化にタトゥーが取り入れられました。ヒッピー文化は麻薬やカルト宗教と親和性があります。

2010年代にはヒッピー文化が大衆化し、20~30代のアメリカ人は半数近くがファッションとしてタトゥーを施しています。社会的にもタトゥーがタブーとされることはあまりありません。

ただし就職が絡むと話は別です。タトゥーを入れることは問題ありませんが、服で隠れない位置にタトゥーがある人は、一般的な企業に就職できません。日本のように明確に反社会勢力とみなされるというより、ドレスコードの問題だと思われます。

イギリスでは肉体労働者の誇り

イギリスではポリネシア人の刺青を船乗りが取り入れたことがきっかけで、労働者階級に広まりました。イギリスは日本よりも明確な階級社会です。肉体労働者や飲食関係、運転手といった職業の人にとって刺青はファッションです。

一方で中産階級以上の人は刺青を入れることは(芸能人・アーティスト以外)ほぼありません。日本では「入れ墨」があったため、労働者階級でもタトゥーに抵抗がある人は多いですが、ある種の傾向は交通していますね。

アジア圏ではあまり歓迎されない

最も刺青・タトゥーに対して厳しい国は中国です。公的に禁止されている上に、刺青があると低俗な人だとみなされます。彫師が取り締まられることはありませんが、現実的にはかなり下流な文化とされています。

台湾は日本の「やくざ」文化が取り入れられたため、長年にわたって日本と同じような扱いをされてきました。近年になって日本よりはファッション的に認められるようになりました。

韓国にも日本の刺青文化が流入していますが、刺青があると軍人になれないため、兵役逃れの手段として問題視されています。

タトゥー除去をのぞむ人も増えている

日本も含めて世界中でタトゥーはファッションとしてカジュアルに扱われるようになっています。特に若者は「大人に理解されない」ことが楽しいので、気軽にタトゥーを施す傾向にあります。

しかし多くの先進国では、あくまでファッショとしては認められていても、仕事など改まった場では「ふさわしくない」とみなされています。ホワイトカラーにつきたいなら、タトゥーは服で隠すべきと事実上考えられています。

若気の至りで彫ってしまったタトゥーや、図柄が気に入らないタトゥーを除去したいと考える人が世界中で増えています。ファッション用に除去しやすいタトゥーの入れ方も考案されています。

日本では刺青(タトゥー)除去手術に保険が適用されません。

タトゥーを入れるときは、健康被害や実生活でどのようにみなされ扱われるのか、しっかり考えるべきです。

まとめ

引用元: https://pixabay.com/ja/

ファッションは個人の自由です。公然わいせつでもない限り、他人がとやかく言うべきではないと思います。しかし「タトゥー」「刺青」には、現実的なリスクがあることも事実です。感染症の原因にもなりますし、反社会勢力との区別がつきません。先進国では「下層の文化」とされていることも事実です。タトゥーを入れたくなったときは、各種不利益も考え、しばらくはタトゥーシールで過ごしてみてくださいね。

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VENGA編集部
VENGA編集部です。コンプレックスを持つ女性に寄り添う記事をお届けします。

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