そばかすが多い
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そばかすの原因は遺伝!? そばかすを隠すメイクや消す方法とは?

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そばかすは幼児期~思春期にかけてできる色素斑(シミ)の一種です。最もよく発症するのは白人で、黄色人種も一部の色白の人に見られます。そばかすができる体質は遺伝します。そばかすができる原因や消したり隠したりする方法をご紹介します。

※このページは2019年10月4日に更新されました。

そばかすの根本的な原因は遺伝!

白人のそばかす
引用元:https://www.shutterstock.com/

白人の子供や少女のイメージが強いそばかす。かわいらしさや色白さを強調するそばかすメイクが流行する一方で、そばかすをコンプレックスに感じている人は少なくありません。

実はそばかす体質は遺伝します。そばかすができるかどうかは、おおむね生まれつき決まっているといっても過言ではありません。しかし行動次第でそばかすを減らしたり、色を薄めたりすることは可能です。

そばかすができる原因やメカニズムとはどのようなものなのでしょうか?

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そばかす(雀卵斑)はシミの一種

そばかすは幼児期~思春期にできるシミ(色素斑)の一種です。スズメの卵の模様に似ていることから、医学的には「雀卵斑(じゃくらんはん)」といいます。

そばかすが最も目立つのは思春期のころで、成人すると次第に色が薄まっていきます。30歳を過ぎるころには消えることが多いのですが、元からそばかすが多かったり、そばかすが濃くなってしまう生活を送ってきたりすると、消えずに残ることもあります。

加齢によってできるシミ(老人性色素斑)とよく混同されますが、基本的にそばかすは20代以下、シミは30代以降にあらわれる症状です。子供のころにそばかすがなかった人は、一生そばかすとは無縁です。

そばかすの直接原因は紫外線

そばかす(雀卵斑)とシミ(老人性色素斑)は成り立ちこそ違いますが、メラニン色素が皮膚に沈着してできるという点は同じです。メラニン色素は紫外線を浴びることで生成されるので、そばかすができる直接原因は「紫外線」です。

強力な紫外線や大量の紫外線は細胞核を傷つけます。メラニン色素は有害な紫外線を吸収してくれます。日焼け(サンタン)やシミは、紫外線から身体を守るためにメラニン色素が大量に生成された証拠です。

メラニン色素は、メラノサイト(メラニン細胞)で生成されます。皮膚のメラノサイトは表皮の最下部にあり、紫外線を浴びると活性化し、メラニン色素を作って放出します。

メラニン色素はお肌のターンオーバーとともに排出されますが、生まれてから浴びた紫外線の総量が増えると排出しきれなくなり、色素沈着を起こします。これが30代~40代ごろからあらわれはじめる「老人性色素斑(シミ)」の正体です。

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生まれつきメラノサイトが活性化

そばかすはシミ(老人性色素斑)と違い、まだほとんど紫外線を浴びていない幼児期に早くもあらわれます。本来、メラノサイトは紫外線を浴びることで活性化するので、幼児期に沈着するほどメラニン色素が大量に生成されることはありません。

しかしそばかすがある人は、生まれつきメラノサイトが部分的に活性化しているのです。

そばかすの遺伝とは、正確には、生まれつきメラノサイトが部分的に活性化している状態や体質が遺伝することをさします。雀卵斑そのものが遺伝するわけではありません。

遺伝するのはあくまで「そばかす体質」なので、紫外線対策を徹底することである程度そばかすは防げます。逆に紫外線を大量に浴びると、そばかすの色は濃くなりますし、大人になっても消えずに残る可能性が高くなります。

そばかすが白人や色白の人に多い理由とは?

ロシアの白人女性
引用元:https://minnano-forum.com/Russian/

さまざまな洋画や「赤毛のアン」「キャンディ・キャンディ」などのアニメから受けるイメージの通り、そばかすは圧倒的に白人に多い症状です。黄色人種にも見られますが、白人ほど一般的ではありません。

日本人のそばかすの正確な割合はわかっていませんが、それなりに少数派であることは想像がつきます。そしてそばかすがある人はたいていかなりの色白さんです。

なぜそばかすは白人や色白の人に多いのでしょうか。

肌の色=メラニン色素の量は居住地で決まる

肌色マップ
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/人種

人類は肌の色によって「白人」「黒人」「黄色人種」の3つのグループにわけられることが多いです。実際の人種の区分はもっと複雑なのですが、ややこしくなるのでここでは肌の色にしぼって見ていきます。

肌の色はメラニン色素の量によって決まります。メラニン色素の量は居住地域によって決まります。

動物は環境に合わせて進化します。メラニン色素の量も同じで、紫外線が多い地域に住むには肌が黒い方が有利ですし、紫外線が少ない地域に住むには肌が白い方が有利です。日本は中緯度に位置する島国なので、国民の大半が黄色人種です。

またひとくくりに「黄色人種」といっても、実際の肌色にはかなり差があります。個人レベルでも日焼けによって黒くなる度合いは違いますが、赤道に近い地域に住む人ほど黒くなりやすいです。

白人は紫外線に弱くて日焼け好き

いわゆる白人の居住地域は、ヨーロッパなど緯度が高い地域に集中しています。紫外線が少ないのでメラニン色素をあまり必要としていません。

生まれつきの色素が薄く、メラニン色素の生成量も少ないということは、紫外線の影響を受けやすいということです。黄色人種なら地肌に含まれるメラニン色素で防げる程度の紫外線でも、白人にとっては脅威になります。

白人は紫外線が原因の病気にかかりやすいのです。白人に皮膚がんが多いのは有名な事実です。シワやシミもできやすいです。しかも文化的に日焼けに対して無頓着です。

根本的にそばかす体質の人が多いうえ、地肌が白いのでちょっとした色素沈着がとても目立ちます。お肌への紫外線対策が不十分なので、そばかすがどんどん濃くなってしまいます。そばかす人口が多いので日本人ほど気にしない(気にならない)という事情もあります。

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そばかす体質が遺伝する確率とは?

笑顔の赤ちゃんとママ
引用元:https://tops-vacances-voyages.com/

ここまで述べてきたとおり、そばかす(雀卵斑)そのものは遺伝しませんが、そばかすができる体質は遺伝します。生まれつきメラノサイトが活性化している部位がない方にはそばかすはできませんし、そばかす体質の方でも浴びる紫外線の量でそばかすの度合いは変わります。

それではそばかす体質が遺伝する確率はどの程度なのでしょうか?

そばかす体質は顕性遺伝(優性遺伝)

そばかすの根本原因である「部分的に活性化しているメラノサイト」に関する遺伝子は常染色体にあって、遺伝形式は顕性(けんせい)です。

顕性遺伝というのは2017年9月から採用された言葉で、VENGA読者のみなさんは「優性遺伝」という言葉で習ったはずです。対立する性質が遺伝している場合、表にあらわれるものを「顕性」、あらわれないものを「潜性(せんせい、旧・劣性)」といいます。

そばかす体質=A、そばかすができない体質=aとすると、そばかすに関する遺伝子の組み合わせは「AA」「Aa」「aa」の3種類です。「AA」「Aa」のひとはそばかす体質で、「aa」のひとはそばかすが出ない体質です。

メンデルの優性の法則に従って、そばかす体質が遺伝する確率はもとめられます。

両親ともにそばかす体質の場合

「AA」と「Aa」の人がそばかす体質です。そばかすがある人同士が結婚した場合の遺伝子の組み合わせは、「AA×AA」「AA×Aa」「Aa×Aa」の3パターンです。常染色体なので性別は関係ありません。

次の表はパターンごとの遺伝確率をまとめたものです。

両親の組み合わせ子世代の遺伝子そばかす体質の割合
AA×AAAA(100%)100%
AA×AaAA(50%)、Aa(50%)100%
Aa×AaAA(25%)、Aa(50%)、aa(25%)75%

両親ともにそばかす体質の場合、約91.7%の確率で子供もそばかす体質になります。

そばかす体質の両親から生まれた子供は、12人のうち11人がそばかす体質を受け継ぎ、遺伝的にそばかすが出ない体質になるのは12人に1人だけです。

片親だけそばかす体質の場合

次に、親の片方がそばかす体質で片方がそばかす体質ではない場合を見ていきます。

両親の組み合わせは、「AA×aa」と「Aa×aa」の2パターンです。次の表はパターンごとの遺伝確率をまとめたものです。

両親の組み合わせ子世代の遺伝子そばかす体質の割合
AA×AaAA(50%)、Aa(50%)100%
Aa×AaAA(25%)、Aa(50%)、aa(25%)75%

片方の親だけがそばかす体質の場合、87.5%の確率で子供もそばかす体質になります。子供8人のうち7人がそばかす体質を受け継ぎ、そばかすが出ない体質になるのは8人のうち1人だけです。

そばかす体質が遺伝する確率は計算上かなり高いといえますね。しかし遺伝するのはあくまで体質だけで、実際にどの部位のメラノサイトがどの程度活性化するかは人によって違います。

祖父母や親戚がそばかす体質の場合

遺伝的には両親ともにそばかすがない場合、子供にもそばかすはできません。しかし祖父母や近い親戚にそばかすが目立つ人がいるなら、両親も自覚がないだけで隠れそばかす体質の可能性はあります。

またお肌の白さが同じくらいなら、紫外線をよく浴びる人のほうが、そばかすが濃くなって目立ちます。インドア派であまり日差しを浴びない色白の人よりあまり日焼けで黒くならないアウトドア派の人の方が、そばかすが目立つということです。

そばかすを隠したい! おすすめコスメとメイクは?

少女と花飾り
引用元:https://pixabay.com/ja/

そばかすは目の下や鼻、頬にできやすいという特徴があります。目元という、顔の中でも最も視線が集まる部分にできるから余計に目立つんですよね……。

大人になって薄まってきたそばかすならメイクで十分隠せます。また「そばかす女子は色白かわいい! メイクを工夫してより魅力的になろう」でご紹介した通りそばかすは色白の証拠だと捉える人も多いので、そばかすを活かすメイクでチャームポイントに変えるのもアリです。

そばかすを隠すのに最適なコスメとメイク法を見ていきます。

そばかすを隠すコスメ①:コンシーラー

目元のクマやシミ、ニキビ跡などを隠すのに大活躍のコンシーラーは、そばかす隠しにもうってつけのアイテムです。コンシーラーを使うことでファンデーションの厚塗りを防げます。

コンシーラーにはリキッド、クリーム、ペン、スティックなどさまざまなタイプがあります。

そばかすが薄くて少ない場合は、手軽に使えるスティックタイプがオススメです。逆に色が濃くて広い範囲にできている場合は、カバー力の高いリキッドやクリームがオススメです。

コンシーラーを使うときのポイントは、コンシーラーだけでそばかすを完全に隠そうとしないことです。ファンデの色よりワントーン暗い色のコンシーラーをそばかすの上にポンポンと乗せ、周囲のお肌と馴染ませましょう。

ちなみにコンシーラーを使うタイミングはファンデーションによって変わります。パウダーファンデの場合はコンシーラーが先、リキッドファンデの場合はコンシーラーが後です。

そばかすを隠すコスメ②:ファンデーション

ファンデーションは顔全体に塗るもので、お肌を均質に見せる効果があります。あまりメイクに時間をかけないタイプでも、化粧下地とファンデーションだけは毎日塗っているという方は多いと思います。

そばかすをきっちり隠したいなら、コンシーラーとファンデーションを組み合わせて使いましょう。カバー力の高いリキッドファンデがオススメですが、厚塗りにならないよう注意が必要です。

逆にうっすらそばかすを透けさせて色白さを強調したいなら、パウダーファンデで軽やかに仕上げるのがオススメです。

化粧下地(BBクリーム、CCクリーム、カラーコントローラーなど)やファンデーションは、UVカット効果が高いものを使いましょう。ビタミンCなどの美容成分が含まれているタイプなら、そばかすを隠しながらスキンケアもできます。

そばかすを活かすコスメ:チーク

そばかすを完全に隠さず、うっすら透けさせることで美白効果が狙えます。アイライナーなどでわざとそばかすを描く「そばかすメイク」が流行しているのも、色白さとかわいらしさが強調できるからです。

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色白を強調するのに最適なのがチークです。頬に適度な赤味がさしていると、お肌が薄くて血色が透けているように見えます。また色白でありながら健康的に見えます。

チークの色味はパーソナルカラーに合わせて選んでください。一般的にイエローベースの人はオレンジ系、ブルーベースの人はピンク系が似合います。似合わないチークは顔色をくすませるので、色選びに自信がない方はコスメショップのビューティーアドバイザーに相談しましょう。

また大人の社会人女性が頬を過度に赤くしすぎるのはあまり印象がよくありません。一部で熱にうかされたような色っぽさを演出する「おフェロメイク」が流行っていますが、プライベートならともかく、職場にふさわしいメイクとはいえません。

そばかすを消したい! 方法はあるの?

レーザー治療
引用元:https://matome.naver.jp/odai/2146720881631619101

メイクでのそばかす隠しはあくまで一時的なものです。そばかすに悩む方の中には、根本的に消してしまいたいと考えている方もいるでしょう。そういう場合は皮膚科や美容皮膚科、シミ・そばかすを専門とするクリニックに相談しましょう。

そばかすの治療法①:レーザー治療

そばかすを完全に消す治療法といえば「レーザー治療」が一番にあげられます。肌細胞に滞留しているメラニン色素にレーザーを当てて破壊するレーザー治療は、そばかすと相性がいいといわれています。

レーザー治療にはいくつか種類があります。治療回数が少なくすむ「YAGレーザー」、肌を傷つけにくい「フォトRF」、痛みの少ない「フォトフェイシャル」などです。それぞれ治療回数や治療費が違います。

どのレーザーを選ぶかは皮膚科でしっかり相談して決めてくださいね。

そばかすの治療法②:スキンケア

お金をかけたくない方や、多少時間がかかっても構わないという方にオススメなのが「スキンケア」です。そばかすは、メラニン色素が肌細胞に沈着したものなので、外用薬(塗り薬)や内服薬・ビタミン剤の力を借りてターンオーバーを促してやれば、次第に目立たなくなっていく可能性が高いです。

とくにそばかすはシミと違ってもともと大人になると薄れていく性質があるため、スキンケアで補助すれば放置するよりも早く消えるでしょう。また紫外線を浴びすぎて濃くなったそばかすを目立たなくすることも可能です。

そばかすを消すためのスキンケアは、シミの予防にも効果的です。一石二鳥ですね!

まとめ:紫外線対策を徹底しよう

そばかすは、部分的に活性化しているメラノサイト(メラニン細胞)に紫外線があたることで、大量のメラニン色素が生成されてできます。そばかす(雀卵斑)そのものは遺伝しませんが、メラノサイトが生まれつき活性化しているそばかす体質は遺伝します。

親がそばかす体質だと高確率で子供もそばかす体質になります。しかし紫外線を浴びすぎないように注意することで、そばかすの量を減らしたり色を薄くしたりすることは可能です。

紫外線対策と紫外線を浴びてしまったあとの美白スキンケアはとても重要です。紫外線対策とスキンケアでそばかすを薄めれば、コンシーラーやファンデーションで隠しやすくなります。コンプレックスが強い場合は美容皮膚科でのレーザー治療も視野にいれてくださいね。

紫外線対策やスキンケアを続けることで、将来の肌年齢に大きな差が生まれます。そばかすを目立たせないためだけでなく、将来の自分のためにもUVケアを頑張りましょう!

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VENGA編集部
VENGA編集部です。コンプレックスを持つ女性に寄り添う記事をお届けします。

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