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【2018年】暑すぎ注意!1970年代・90年代の夏と2010年代の夏の気温を比較してみた

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2018年は大変な猛暑になると予測されています。すでに各地の気温は35℃を超え、熱中症で搬送される患者は増える一方です。1970年代(40~50年前)と比べて著しく気温が上がっていることが話題になっていますが、実際にどの程度上がっているのか、また近年の猛暑年と比べるとどのくらい暑いのか調べてみました。

はじめに

引用元: https://pixabay.com/ja/

2018年7月17日、愛知県豊田市で小学校1年生の男児が熱中症で亡くなりました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

被害男児は「しんどい」と訴えていたにも関わらず、学校行事(校外学習)で炎天下を歩かされたそうです。学校側にも様々な事情があるのはわかりますが、あまりにも惨い事件だと思います。

近年、平均気温は上昇傾向にあります。地球温暖化よりも社会の構造が大きく変化したことが原因だと筆者は考えます。現代の家屋は基本的に鉄筋コンクリート造りです。木造住宅に比べて頑丈ですが、通気性は低いです。

街中の道路がアスファルトで舗装され、クーラーからの排熱がこもってヒートアイランド現象も加速しています。夜になっても気温は下がりません。

もう「昔はクーラー無しでも過ごせた、今の若者や子供は軟弱だ」という考え方は通用しません。2020年には東京オリンピックが控えていますが、高温多湿の夏に慣れている日本人ですら1週間で1万人近くが熱中症で搬送され、数十人が亡くなる状況で、無事に開催できるのかはなはだ疑問です。

昔と同じようにクーラー無しで過ごそうとして倒れる老人もあとを絶ちません。老人たちの言う「昔は~」を論破するのではなく、現在の夏の暑さの危険性を理解してもらう方が(社会保障費軽減のためにも)生産的です。

というわけで実際にどのくらい2018年の夏が暑いのか、調べてみました。

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1970年代との比較

引用元: https://pixabay.com/ja/

「昔はクーラー無しでも~」と言い出す人たちは、おおむね50代以上でしょう。VENGA世代を育てた親御さんはすでに「クーラーをつける派」になっている可能性が高いので、60代以上かもしれません。

2018年に50歳の人は1968年生まれ、60歳の人は1958年生まれ、70歳の人は1948年生まれです。それぞれ小学校に入学したのは、1974年、1964年、1954年。ちなみに前回の東京オリンピックは1964年で、高温多湿な日本の気候を考慮して10月に開催されました。

50~70代が小中高に通っていた1970年代と2018年現在の気温差はどのくらいあるのでしょうか?

Togetterまとめによると…

先日から、T.A.D.A@けやき坂さん(@TxAxDxAx)の1974年、1975年、2017年の7~8月の気温を比較したツイートが大きな話題を呼んでいます。(大元は1976年の平均気温が話題でしたが、冷夏だったので比較対象にならず、74~75年と17年を参照されたそうです)

まずは1974年と1975年の7月8月

そして2017年の7月8月

一目見ただけで気温が上がっているのがわかりますね。それではより詳しく見ていきましょう。

1975年7月と8月の平均気温(最高値)

引用元: https://weather.goo.ne.jp/past/662/19750800/

まずは1975年7月と8月の東京のお天気から。8月は6週間あるので下が切れてしまっていますが、晴れです。

1975年7月の最高気温の平均気温は「29.4℃」。1975年8月は「約31.5℃」。もうこの数字を見るだけで涼しさを感じますね!今朝(2017年7月18日)起きたときの外気温はすでに30℃を超えていましたもん。ちなみに昨夜は夜中の2時ごろに寝たのですが、そのときまだ28℃ぐらいありましたよ!

最高気温は午後2時頃(14時頃)のものなので、主に小学生が勉強する午前中はもっと涼しかったでしょうね。

2017年7月・8月の平均気温(最高値)

引用元: https://weather.goo.ne.jp/past/662/20170800/

続いて昨年、2017年7月8月の気温です。曇りが多く涼しめだったので、近年にしては低めの数値が出ると思いますが計算してみましょう。

2017年7月の最高気温の平均気温は「約31.7℃」。2017年8月は「約30.3℃」。ただし8月は降水量が多く異常に寒い日が多かったので、晴れと曇りの日だけの平均だと「約32℃」

40年前の普通の夏と、現代の冷夏を比べても2度近く上昇していることがわかります。ちなみに平年程度の暑さだった2012年7月は「約30℃」2012年8月は「約33.1℃」です。

近年の夏は、雨や曇りでもない限り30℃を下回る日がありません。2017年のように雨が多いと平均気温は下がりますが、平年通りの雨量の場合、30℃どころか35℃以上の気温が続きます。2018年はその典型です。

このように気温が上がった原因は、地球温暖化現象も影響もありますが、やはり都市部がアスファルト・コンクリートで覆われ、クーラーの排熱が多くなったことだと考えられます。ヒートアイランド現象ですね。

1970年代は東京でもまだアスファルトで覆われていない砂利道があったそうです。2018年現在、私が知っている限りでは川沿いにしか砂利道はありません。金八先生で有名な荒川の土手も、すでにアスファルトで舗装されているくらいですからね。

1990年代との比較

引用元: https://weather.goo.ne.jp/past/662/19940800/

VENGA読者の皆さん、つまりアラサーの皆さんが小学生だったのは1990年代です。90年代と比べても、現代は暑くなったと思いませんか?

小学校のころは「今日は30℃を超えるから暑い」とか「今日は17℃しかないからプール中止」というような会話をしていた記憶があります。校舎にクーラーはなく、それでも窓を開ければ風が通っていました。

夏休みは「涼しい午前中のうちに宿題をしなさい」と言われていました。実家は山の上にあるので一概に都心部とは比べられないとはいえ、現代は朝起きた時に30℃を超えていることが珍しくありません。(今の子供たちは一体いつ宿題すればいいんでしょうね?)

調べたところ1991年と1993年が冷夏だったそうです。93年はコメ不足でタイ米が話題になった年です。逆に猛暑だったのは1990年、92年、94年、95年、96年、97年、98年、99年……90年代は猛暑と冷夏しかなかったようです。1994年8月3日には千代田区で39.1℃が観測されました。

1970年代とは比較するまでもなく暑く、当時の各種最高記録は、21世紀になってから破りまくっています。猛暑だらけの90年代より、ときどき冷夏がくる2000年代、2010年代の方がさらに暑くなっています。

熱中症患者が増えるのも当たり前ですし、公立の小中学校にもクーラーが導入されてしかるべきですね。もはや日本は亜熱帯になりつつあるのかもしれません。ゲリラ豪雨は亜熱帯地方のスコールのようなものです。

まとめ

引用元: https://pixabay.com/ja/

いかがでしたか?データでみると明らかに暑くなっていることがわかりますね。もし「自分が若いころは~」とか「昔と比べて今の人は~」という風に言われたら、腹を立てるのではなくむしろ言ってきた人の体調を心配してあげてください。歳をとると暑さ寒さに鈍くなるので、老人は気づかないうちに熱中症になってしまいます。カッカせず一緒に涼むのが一番です。

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VENGA編集部
VENGA編集部です。コンプレックスを持つ女性に寄り添う記事をお届けします。

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