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生理前? 病気? おりものの増加や色・においが変化する原因とは

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おりものは膣を清潔に保つために分泌されます。健康な成人女性ならおりものが出るのは当たり前のことです。しかし急に量が増えると驚いてしまいますよね。色やにおいにも変化があるとなおさらです。おりものは女性の心身の健康状態をあらわすバロメーターです。おりものの状態ごとに考えられるカラダのサインをまとめました。

この記事は、2019年10月11日に情報を更新しました。

おりものってなに? 分泌される理由とは?

足を組んで座る黒いドレスの女性
引用元:https://pixabay.com/ja/

デリケートゾーンの悩みは親しい女友達や彼氏が相手でも相談しづらいものです。話題に出すこと自体恥ずかしいですし、実際には違うのに性病にかかっていると思われたら困ります。とくに男性は女性特有の事情に詳しくないので、勘違いから別れ話に発展するかもしれません。

生理(月経)についてすら大っぴらに言及できる空気がうまれたのは、東日本大震災以降のことです。生理以外のデリケートゾーンの悩みはいまだにタブー視されているといっても過言ではありません。

しかし相談しづらいからこそ、一人で抱え込んでいる女性は大勢います。「おりもの」は女性なら分泌されるのが当たり前なのに、生理と違って女性同士でも話題にのぼることは滅多にありませんよね。

そもそもおりものとは一体なんなのでしょうか。

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膣には自浄作用がある

おりものは子宮頚部や膣などの内性器で分泌され、膣口から出てくる(下りてくる)粘液の一種です。漢字では下り物と書きますが、一般的にはひらがなが用いられます。

デリケートゾーンはどんなに清潔を心掛けていても炎症を起こしやすい部位です。「お尻のニキビや粉瘤(アテローム)は痛い! 意外な原因と対処法とは」でもご紹介しましたが、下着の中は蒸れやすく、雑菌が繁殖しやすい環境にあるのです。

膣は子宮と外部をつなぐ唯一の器官です。子宮を守るため膣にはおりものを分泌する機能(自浄作用)が備わっています。おりものによって雑菌の侵入を防いだり排除したりします。また膣内が適度に潤っていることで細胞の防御力や回復力が高まり、炎症を起こしにくくなり、傷も治りやすくなります。

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正常なおりものとは?

おりものは子宮や膣(内性器)を守るためにあります。女性なら健康であっても、おりものが分泌されるのは当たり前のことです。

ただし生理と同じように、おりものの量や状態には個人差があります。またおりものに対する感じ方も人それぞれです。下着に付着したものを見るまで気づかない人もいれば、出るときのドロッとした感触が気になる人もいます。

内心不安を抱いている人も多いと思いますが、正常な範囲のおりものなら心配する必要はありません。

正常なおりもの、つまり健康なときに出るおりものの特徴は以下の通りです。

正常なおりもの

  • おりものシートで対応できる量
  • 透明、白味や黄味をおびた半透明
  • 無臭~甘酸っぱいにおい

下着に付着すると色やにおいは多少変化することにご注意ください。

ささいなことでおりものの状態は変化する

女性のカラダはとても繊細です。体調不良やストレスによって月経周期は簡単に乱れますし、生理の重さも変化します。

おりものも体調などから大きな影響を受けます。たとえば抵抗力(体力)が落ちれば膣内に雑菌が侵入しやすくなり、おりものの量が増えます。また排卵や月経などでホルモンバランスが変化すると、当然おりものの分泌にも影響が出ます。

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それではおりものに起きた変化ごとの、考えられる原因や病気を見ていきましょう。

おりものの量が増えた場合

生理痛で寝込む女性
引用元:https://www.istockphoto.com/jp

おりものの悩みで最も多いのは、量についてでしょう。子宮や膣を守るためだとわかっていてもおりものが増えると不安になりますよね。

しかし上で述べたとおり、おりものは体調やホルモンバランス次第で変化します。とくに量は影響を受けやすく、多少増えても心配はいらないケースがほとんどです。

おりものが増える原因にはどのようなものがあるのでしょうか?

排卵前後

月経周期
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/月経

ヒトの生理は約28日周期(25日~38日)で起こります。生理周期は「卵胞期」「排卵期」「黄体期」の3つにわけられ、排卵期を境にホルモンバランスが変わり、基礎体温が上昇することはよく知られています。

排卵とは卵胞が割け、卵子が排出される現象です。卵子は卵管を通って子宮へ移動します。

ホルモンバランス(エストロゲンの量)の変化や卵子の移動に伴って、おりものが一時的に増えることがあります。正確な排卵日は、一般的に本人にも特定できないものですが、おりものの増減によってなんとなく把握している人はいます。

生理前

生理前といえば「PMS(月経前症候群)」が有名ですね。PMSと診断されるほどではなくても、生理前になんらかの不快な症状が出る人は少なくありません。浮腫み・体重増加やニキビの増加、異常な眠気などが多く、腹痛を起こす人もいます。

おりものは生理前に増加しやすい特徴があります。生理とは不要になった子宮内膜を血液とともに排出する現象ですから、生理がはじまる数日前からおりものが増えるのも納得できます。なかにはおりものの増加で生理が近いことに気付く人もいるでしょう。

生理前のおりものの増加は基本的に心配不要です。腹痛はPMSの一種ですし、色やにおいの変化も経血が少し混じっているだけの可能性が高いです。

妊娠中

排卵期に卵子が受精しなかった場合、エストロゲンという女性ホルモンが減って生理が起こります。逆に卵子が受精し、子宮内膜へ着床するとエストロゲンの大量分泌は続きます。

妊娠中はエストロゲンの影響でおりものが増えます。セックスをしたあと生理が来ず、おりものが増えたまましばらくたつ人は、妊娠している可能性があります。

ちなみに閉経が近づくとエストロゲンも減るので、40代以降になるとおりものは次第に減っていく傾向にあります。セックスをしない時期が続いた場合も同様です。(※セックス時の分泌物とおりものは別物です)

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子宮膣部びらん

おりものの量が増え、色やにおいは変わらない場合、「子宮膣部びらん」の可能性があります。びらんというと重症の爛れを連想するかもしれませんが、子宮膣部びらんは成人女性の8割に見られる症状で、子宮膣部が赤く見える状態をさします。

不正出血をともなうこともありますが、たいてい治療は不要です。ただし、ほかの病気が隠れている可能性はあるので、おりものの増加が続く場合は婦人科で検査してもらいましょう。

クラミジア感染症

排卵期や生理前のおりもの増加には軽い腹痛をともなうことがあります。生理周期が関係している場合、おりものの変化は一時的なものです。

排卵期や生理前でもないのに腹痛があり、水っぽい大量のおりものが流れるように出てくる場合は「クラミジア」に感染している可能性があります。ポピュラーな性病で、コンドームを使わずにセックスをすると感染します。オーラルセックスで喉に症状が出ることもあります。

初期は無症状の場合が多いのですが、放置するとさまざまな子宮の病気や不妊症の原因になります。男女ともに早めに治療することが重要です。

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おりものの色が変わった場合

頬を抑えて悩む女性
引用元:https://www.photo-ac.com/

普通のおりものは透明か白っぽい半透明(乳白色)で、古くなってはがれた膣の細胞などが混じっていると黄色っぽくなります。

下着に付着して乾燥すると色が濃くなります。正しい色はお手洗いでトイレットペーパーを使ったときにチェックできます。

透明~乳白色~クリーム色で、痒みなど他の症状がなく、においも強い刺激臭ではないなら体調やホルモンバランスによる変化の範疇といえます。逆に色が著しく濃くなったり、他の症状や刺激臭を伴ったりする場合は病気や感染症の可能性が高くなります。

白くてポロポロしている

乳白色やクリーム色のままでも、チーズやおからのようにポロポロとている場合はカンジダ膣炎(性器カンジダ症)の可能性があります。外陰部(膣口やその周囲)に痒みを感じることも多いです。

常在菌であるカンジダが性器に感染すると「性器カンジダ症」を発症します。カンジダは蒸れると増殖しやすくなるため、男性より女性に多く、女性の膣に感染した場合を「カンジダ膣炎」と呼びます。

勘違いされやすいのですがカンジダ症は性病ではありません。普段は悪さをしない常在菌のカンジダがなんらかのきっかけで、膣や外陰部に感染して増殖することが原因です。未経験の人や長らくセックスをしていない人にも発症します。

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膿のような黄緑色

膿のようにみえる黄緑色で、しばしば悪臭を放つおりものが出たらすぐに病院へ行きましょう。炎症(単純性膣炎や子宮頸管炎)を起こしている場合と、性病に感染している場合(淋病、クラミジア感染症)、どちらの可能性もあります。

どちらの場合でも治療開始が早いほど回復が見込めます。逆に放置してしまうと不妊症の原因になったり、排尿に問題が出たりします。妊娠している場合は赤ちゃんに母体感染する可能性だってあります。

膿のような茶褐色

膿のようにみえる茶褐色で、かなり強い悪臭を放つおりものが出た場合は、タンポンやコンドームが膣の中に残っていて腐敗している可能性があります。自力で取ると中にかけらが残ってしまうこともあるので、取れそうでも病院へ行った方がいいです。

タンポンは慣れれば便利な生理用品です。ナプキンと併用すればほぼ確実に経血が漏れるのを防げます。ただ、生理が軽い人はタンポンを入れていることを忘れてしまいがちなので、使用するときは十分注意してください。

茶褐色~赤みがかっている

茶褐色や赤みがかった色(ピンクなど)のおりものの中でも、膿のように見えないタイプがあります。生理不順や不正出血、あるいは痔などと勘違いしてしまいそうですが、実は茶褐色系のおりものが出た場合は一刻もはやく病院へ行くべきなのです。

子宮頸がんや子宮筋腫など、子宮にがんができると茶褐色やピンクのおりものが出ることがあります。タンポンの取り忘れ以外で茶褐色のおりもの(あるいは不正出血が疑われる痕跡)が出たら、子宮からのSOSだと考えてください。

改めて言うまでもありませんが、がんは早期発見と治療が肝心です。定期的に健康診断を受けていても、がんを見逃してしまう可能性はあります。健康診断の直後にがん細胞ができることだってあります。

婦人科へかかる踏ん切りがつかない場合は、婦人科や内科に予約の電話してみましょう。予約時に症状を伝えれば、その後どうするべきかアドバイスを貰えます。

おりもののにおいが変わった場合

下腹部を手でおさえる
引用元:https://jp.123rf.com/

色と同じくらい、おりもののにおいの変化には注意が必要です。強い刺激臭や生臭いような悪臭がする場合、膣や子宮に異常がある可能性が非常に高いです。

正常なおりものは、ほぼ無臭かやや酸っぱいにおいがします。おりものは酸性なのでほんの少しのすっぱいにおいは普通です。正常な範囲なら周囲の人にわかってしまうことはありませんし、量が多いときでもおりものシートを付けてこまめに替えていれば問題ありません。

それではおりもののにおいの変化で、心配のない場合から見ていきましょう。

心配のない場合

繰り返しになりますがおりものは体調やホルモンバランスの影響を受けます。多少の変化は病気でもなんでもありません。

においの場合は「刺激臭」「悪臭」とハッキリいえるレベルでなければ基本的に問題なしです。以下に、心配のないにおいの変化の原因をまとめました。

心配のない場合

  • 生理前、排卵前後、妊娠中
  • ストレスや体調不良
  • 抗生物質の服用
  • デリケートゾーンの洗いすぎ

ストレスが溜まっていたり体調が悪かったりすると、身体全体の抵抗力が弱まり、膣も炎症を起こしやすくなります。おりものに含まれる雑菌や剥がれ落ちた細胞が多いほどにおいは強くなります。

抗生物質は病原菌を抑える薬ですが、善玉菌も弱らせてしまうという副作用があります。善玉菌が減ると雑菌が繁殖しやすくなります。

最も意外な理由は「デリケートゾーンの洗いすぎ」だと思います。衛生状態をよくし、清潔さを保つことはとても大切なことです。日本は世界でもトップクラスの清潔さをほこる国で、不衛生が原因で命を落とす人は現代ではまずいません。

しかし人工的な清潔さを追求すると不都合も生じます。たとえば日本人は外国の水道水でお腹を壊しますし、アレルギー体質の子供も急増しています。

潔癖も過ぎるとよくありません。おりものは人体にもともと備わっている膣の自浄作用です。おりものが出ていることはある程度必要なことなのです。

洗浄力が高いボディソープで股間を洗いすぎると、膣口のおりものや善玉の常在菌が必要以上に落ちてしまいます。洗えば洗うほど雑菌が繁殖しやすい状態を維持してしまう結果につながります。

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次に、ただちに対処すべき原因を見ていきましょう。

炎症・がん

膣や子宮の炎症、がんなどが原因でおりものが悪臭や刺激臭を放つようになることがあります。量や色の変化、痒みや痛みもともなう場合も多いです。

急におりものが悪臭化したらただちに婦人科を受診すべきです。炎症を放置すれば不妊に繋がる可能性がありますし、子宮筋腫や子宮頸がんは初期の発見と治療が非常に重要です。

性感染症

淋病、クラミジア感染症、梅毒など性感染症(性病)にもいろいろ種類がありますが、おりものの状態から感染や発症に気付けることがあります。

記事冒頭で、おりものについての悩みは性病と誤解されるかもしれないから親しい人には相談しづらいと書きましたね。確かに友人や彼氏には言いづらいでしょう。しかし婦人科の医師に相談するのはどうでしょうか?

性病は放置すると命に係わるものもあります。また、性病の自覚がないままセックスをすると相手にうつしてしまいます。逆に無自覚の人からうつされる可能性だってあります。

どうしても婦人科を受診するハードルが高いなら、内科の女医さんに相談してみましょう。専門が違うので内科では治療を受けることはできませんが、近くの婦人科やレディースクリニックを紹介してもらえる可能性は高いです。

もし性病だと確定したら彼氏や夫など、セックスをする間柄の人には打ち明けるべきです。特定の相手としかセックスをしていない場合、あなたはうつされた被害者になります。

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健康維持のためおりものを観察しよう

デリケートゾーンを手で隠す
引用元:https://jp.123rf.com/

膣の自浄作用がはたらくことで、おりものは分泌されます。異常な状態でなければ、おりものが出るのは女性にとって生理と同じくらい当たり前のことです。

当たり前のことだからこそ、悩みは尽きません。しかしおりものについて悩むということは、しっかりチェックしている証拠でもあります。

おりものには女性の心身の状態が反映されます。病気が隠れているケースもあれば、生理周期のホルモンバランスの変化があらわれているケースもあります。いずれにしても正常なおりものが出ていれば、子宮や膣に関しては健康だと安心できます。

おりものの量や色、においから心身の不調(ひょっとしたら妊娠!)がわかるかもしれません。健康的な生活を送るためにも、毎日1回はトイレでおりものをチェックする習慣をつけてみてください。

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VENGA編集部
VENGA編集部です。コンプレックスを持つ女性に寄り添う記事をお届けします。

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