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ボジョレーヌーボー2018解禁
Lifehack

【2018年】平成最後のボジョレーヌーボーが解禁! 天候に恵まれて仕上がりも上々

ボジョレーヌーボー2018解禁
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ボジョレーの季節がやってきました! リカーショップだけでなくコンビニやスーパーの店頭にも並んでいますね。平成最後を記念して、あちこちでボジョパが開かれるようです。そもそもボジョレーヌーボーとはどのようなワインなのでしょうか。よく話題になるキャッチコピーも併せてご紹介します。

2018年(平成30年)11月15日解禁

2018年のボジョレーヌーボー
引用元: https://item.rakuten.co.jp/cellar/412760/

2018年11月15日(木)、ボジョレーヌーボーが解禁されました。平台に並べられているボジョレーのボトルを見ていると、秋もずいぶん深まったなあと感慨深くなります。

来年5月に改元されるので、今年のボトルが平成最後のボジョレーになります。そのためワインを嗜まない方やボジョレーはスルーする方でも、今年ばかりは気になっているのではないでしょうか?

天候に恵まれたおかげで、2018年のボジョレーは良い出来だといわれています。平成ラストイヤーを飾るにふさわしく、日本人としては喜ばしいことです。

……が、みなさんすでにご存じの通り、ボジョレーはおおむね毎年「良い出来」であることを強調するキャッチとともに解禁されます(笑)実際のところは飲んでみないとわからないというのが現実です。

そもそもなぜ数あるワインの中でボジョレーヌーボーだけがここまで騒がれるのでしょうか。ボジョレー解禁が一大イベントになった理由や、2018年版の実際の評価についてまとめました。

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ボジョレーヌーボーとは

ボジョレーワインの原材料「ガメイ種」のブドウ
引用元: https://ja.wikipedia.org/ガメ

ボジョレー・ヌーボー(ボージョレー・ヌヴォーとも)は名前の響きからわかる通り、フランス産ワインです。つづりはBeaujolais nouveau。「ボジョレー(地域名)」+「ヌーボー(=新しい)」を合わせた言葉で、要するに「新作ボジョレーワイン」という意味です。

ワイン用ブドウの質=ワインの質

ワインはブドウの果汁から作る果実酒です。原料と製法の違いで「赤」「白」の2種類にわけられます。「赤」の原料は紫色のブドウを皮ごとしぼった果汁で、「白」の原料は白ブドウの実だけをしぼった果汁です。一般的に赤が苦く、白は甘い味がします。

ワインは世界中で生産されていて、生産量のトップはイタリアです。またワイン用ブドウ生産量トップはスペインです。アメリカや南半球にも有名な産地はありますし、日本の山梨産ワインも高く評価されています。

それでもやはりフランスワインが特別視されるのは、国をあげて品質の維持を徹底しているからです。そしてなにより、フランスの国土がワイン用ブドウの生産に非常に向いているからです。

ワイン用ブドウは気温が10℃~20℃の乾燥した温帯で育ちます。北半球では北緯30°~50°の国々が該当します。日本は緯度が低すぎる(南すぎる)上に湿度が高いので、山梨など限られた土地以外では高品質なブドウが作れません。その点フランスは完璧です。

原産地と品質を保証するAOC

フランスワインは、産地によってさらに細かく分類されます。「ボルドー」と「ブルゴーニュ」は特に有名なので、ワインを嗜まれない方でも聞いたことがあると思います。

フランスには「AOC」という、農業製品の品質を保証する制度があります。製造過程と完成品の品質が基準をクリアしている製品のみ、商品名に産地を名乗れるという制度です。日本に輸入されるワインのほとんどはAOCワインです。

「ボジョレー」は、AOC基準の「ブルゴーニュ」の一種です。ブルゴーニュ地方の丘陵地・ボジョレーで作られています。

ボジョレーを名乗れるのは、ガメイ種で作った赤ワインとシャルドネ種で作った白ワインなのですが、白ワインは全ボジョレーの1%程度しか作られません。ボジョレーヌーボーにいたっては赤しかありません。

白ワイン派にとっては寂しいことですが、ボジョレーヌーボーの成り立ちを知れば納得できると思います。

ボジョレーヌーボーは試飲用ワイン

ワインは出来立てよりも適切な方法で熟成させた方が美味しくなります。特に赤ワインは熟成させることで渋みが和らいで味に深みがでます。価値が高いとされるのはたいてい年代物(ビンテージワイン)です。生まれ年のワインは誕生日プレゼントとして人気が高いです。

しかしボジョレーヌーボーは新作ワインです。出来立ての赤ワインに解禁日を設けて、盛大にお祝いするのはなんだか不思議ですよね。

もともとボジョレーヌーボーは試飲用のワインでした。ワインや原材料のブドウの出来栄えは天候に大きく左右されます。自然の力を借りて作るので、毎年同じ品質にはなりません。業者は新酒を試飲して、その年のワインの仕入れ量や適切な熟成期間を決めます。

ボジョレーは赤ワインでありながら、試飲用に作られた新作でもフルーティーで美味しいという特徴があります。1960年代に「美味しい新作赤ワイン」として有名になった結果、儲けるために出荷がどんどん早まりました。

すると品質が悪いものが出回るようになります。国が介入し販売解禁日が「それぞれの国家の現地時間で、毎年11月第3木曜日の午前0時」と定められた、というわけです。

白ワインは、赤と違ってさほど熟成に時間がかかりません。しかもボジョレーはほぼ赤しか作られないので、わざわざ「ボジョレーヌーボー」としてボジョレーの白が売り出されることはありません。

しかしいくら新作が美味しいといっても、ここまで人気が高まるものなのでしょうか?

なぜボジョレーヌーボーは人気なの?

赤ワインと白ワイン
引用元: https://pixabay.com/ja/

ボジョレーヌーボーの解禁日は毎年ニュースになります。特に日本では、購入した人やすでに飲んでいる人にインタビューまでします。今年は「ボジョパ」という言葉まで飛び出しました。ボジョレーパーティーの略だそうです。楽しそうでなによりです。

日本は解禁が早い

ボジョレーヌーボーの解禁は、輸出先の国や地域の現地時間に合わせて行われます。日本は先進国の中では日付変更線に近く、ニュージーランドとオーストラリアの東部についで3番目にはやく「11月第3木曜深夜0時」がやってきます。

空輸されたボジョレーヌーボーは、特別扱いで税関を通り、0時までに全国の販売店やレストランに届けられます。

「お祭り好き」「飲んで騒ぐには理由が必要」「フランスに強い憧れがある」「世界(ほぼ)最速解禁」…このような条件が揃ったところに、赤ワインブームとポリフェノールブームが起きたため、日本は世界で一番ボジョレーヌーボーを消費する国になりました。

ペットボトル型ワインで安価に

解禁日に合わせるためにボジョレーは空輸されます。空輸には船便よりもお金がかかります。瓶入りのボジョレーヌーボーしかなかった時代は、どうしても高価になってしまいました。なのでバブル崩壊と同時に、一度は人気も下火になりました。

しかし2009年になって、ペットボトル型のボジョレーヌーボーが登場しました。輸送コストが抑えられ、ハーフサイズをはじめとするサイズ違いも用意できるようになったため、1,000円を切る商品も当たり前になりました。

長期間保存できないため生産者側はペットボトル販売に反対しましたが、フランス政府が自由競争を守るために許可を出しました。そもそも素早く作って解禁日に飲むものなので、ちょっとだけ味わいたい方もターゲットにするなら、コンビニなどでも扱いやすいハーフサイズのペットボトルは合理的です。

日本でも消費量は低下傾向

ここまで書いてきたような事情から、日本は世界で一番ボジョレーヌーボーを歓迎している国です。そもそも人種的にアルコール耐性の低い日本人は、あまりワインを飲みません。「解禁日」というわかりやすいお祭り感があったからこそ、飛ぶように売れるのでしょう。

ニュースで盛んに報道された結果、ボジョレーヌーボーは誰もが知るワインとなりました。コンビニやスーパー、ネット通販でも手に入るので、ワインの入門になります。

ワイン好きが増えると、必ずしもボジョレーヌーボーにこだわる必要はなくなります。ワインの消費量はまだまだ少ないですが、赤ワインブームが起きる前(20世紀末)と比べると格段に増えています。伸びしろもあります。

ワイン専門店が増え、安くて美味しい商品が流通し、日本人好みの味が研究された結果、ワイン消費量が増えてボジョレーヌーボー消費量が減るという現象が起きています。

ボジョレーの歴代キャッチコピーが面白い!

赤ワインのテイスティング
引用元: https://pixabay.com/ja/

今年は「ボジョパ」(ボジョレーパーティー)なる言葉が作られました。いい傾向だと思います。ボジョレーヌーボーをバカにする風潮がありますが、ワイン普及に大活躍していますし、あのあっさりした味が好きという人も大勢います。ワイン文化を根付かせたいなら、ボジョレーヌーボーは否定されるべきではないと思います。

ただ、ボジョレーヌーボーのキャッチコピーは、笑われても仕方がないかなと思います(苦笑)むしろキャッチコピーが一人歩きしすぎているようにも感じます。

ボジョレーヌーボーのキャッチコピー

それでは近年のキャッチコピー一覧をご覧ください。

2009「過去最高と言われた05年に匹敵する50年に1度の出来栄え」
2010「2009年と同等の出来」
2011「100年に1度の出来とされた03年を超す21世紀最高の出来栄え」
2012「ボジョレー史上最悪の不作」
「糖度と酸度のバランスが良く、軽やかでフルーティーな仕上がり」
2013「みずみずしさが感じられる素晴らしい品質」
2014「2009年の50年に一度のできを超える味わい」
2015「今世紀で最高の出来」
2016「エレガントで酸味と果実味のバランスがとれた上品な味わい」
2017「豊満で朗らか、絹のようにしなやか。しかもフレッシュで輝かしい」
2018「理想的な条件の元、素晴らしいヴィンテージへの期待高まる」

……。試飲の味によってその年の売り上げが決まるので、仕方がない面はあると思いますが、○○年に1度の出来栄えが毎年ですぎて、実際のところがよくわかりません(笑)

ボジョレーヌーボー用のブドウの出来がいいということは、フランス全土のブドウが上質であると判断できるそうです。

2018年のフランスが、快晴とほどよい雨に恵まれたことは事実です。史上最高かどうかはわかりませんが、良いブドウが育つ条件は満たしていました。ぜひご自身で飲んで味を確かめてみてください。

結論! ボジョレーは「お祭り」の一種

ワインを持ち寄ってパーティ
引用元: https://pixabay.com/ja/

週末は目の前です。ボジョレーヌーボーの準備はOKですか? まだ購入していない方は、会社帰りにコンビニやスーパーに寄ってみてください。「試し飲み」ならハーフサイズのペットボトルがオススメです。ボジョパをするなら瓶入りを買いましょう。ネット通販の在庫もまだまだ十分あります。

一人で飲むにしても、家族や友人と飲むにしても、開けたらさっさと飲み切るのがボジョレーヌーボーを美味しく楽しむためのコツです。平成最後のボジョレー、よく味わってくださいね。

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菜花ゆう子(なのはな・ゆうこ)
ライター
菜花ゆう子(なのはな・ゆうこ)
兼業ライター。天敵は満員電車と花粉で、マスクが手放せない生活を送っている。平日より休日のほうがメイクは念入り。スカートよりパンツ派。疲れにくいパンプスを探している。中目黒高架下を制覇するのが夢。

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