生乾き臭NG! 梅雨どきの洗濯物は室内除湿器&乾燥器でキッチリ乾かそう
梅雨の間は晴れても外干ししづらい…
2019年の東京は、6月7日(金)に梅雨入りしました。梅雨入り早々バケツをひっくり返したような激しい雨に見舞われましたが、6月第3週半ばから第4週半ばにかけては時々小雨がぱらつく程度で、基本的には晴れの日が続きました。
今のところ例年より空梅雨傾向にありますが、かといって仕事で外出する平日に洗濯物を外干しするのはやはりためらわれます。せっかく干した洗濯物が雨でずぶ濡れになるのは避けたいところですよね。
しかも日本気象協会によると、6月下旬から7月上旬にかけてこれまでとは裏腹にまとまった雨が降る可能性が高いそうです。
室内干しする機会が増える梅雨の季節、湿度が急激に高まることもあって、なかなか乾かない洗濯物に悩まされる人は多いはずです。生乾きの洗濯物は雑菌が繁殖して独特の臭気を放ちます。布地だけでなく干している部屋まで臭くなってしまいます。
ただでさえ雨が続くと気分が沈みやすくなるのですから、せめて洗濯物くらいカラッと乾かしたいですよね。室内乾燥機や除湿器を購入して、少しでも梅雨時の洗濯を快適にしちゃいましょう!
なぜ梅雨時の洗濯物は生乾きになるの?
花粉が大量に飛ぶ春先や長雨が続く梅雨の時期は洗濯物を室内に干す機会が増えます。外干しに比べて室内干しは乾く速度が遅く、朝干した洗濯物が夕方になっても乾いていないこともあります。生乾きの状態が続くと雑菌が大量に繁殖し、独特のイヤな臭いを発するようになります。
なぜ室内干しにすると高確率で生乾きになってしまうのでしょうか。
湿度が高い=水分が蒸発する余地がない
「不快指数ってなに? 温度と湿度の関係を理解して過ごしやすい環境を作ろう」の記事でも解説しましたが、湿度とは大気(空気)に含まれている水分量の割合のことです。
空気が含むことができる水分の最大値を「飽和水蒸気量」といいます。湿度50%というのは、飽和水蒸気量の50%にあたる水分を空気が含んでいる状態をさします。ちなみに飽和水蒸気量は気温が上がるにつれ、指数関数的に増えます。
日本の梅雨や夏は湿度が非常に高いという特徴があります。つまり最初から空気が限界近くまで湿っているのでこれ以上余分に水分を含むことができないのです。湿度が高い場所に洗濯物を干しても水分が蒸発できず、生乾きになってしまいます。
空気の循環がないと乾きにくい
日本の夏は湿度がとても高いですが、晴れた日に洗濯物を外干しするとよく乾きます。なぜだと思いますか?
気温が高くなるほど飽和水蒸気量は爆発的に増えます。かりに湿度が80%だとしても、気温20度と気温30度では、「残り20%分」の余地が全然違います。真夏の気温なら洗濯物の水分くらい簡単に吸収できます。
それだけでなく閉め切った屋内と違って、屋外の空気は常に動いています。風が吹いているということです。
空気が動かず澱んでいる場所では蒸発に時間がかかります。逆に空気がよく動いている場所ではより短時間で水分が蒸発します。
除湿器は日本の梅雨・夏の強い味方
つまり洗濯物を短時間でしっかり乾かすためには、干す場所の湿度を下げ、空気の流れを作ってやることが大切ということになります。除湿器と扇風機(サーキュレーター)、エアコンを組み合わせることで、生乾きを防げます。
除湿器で部屋の湿度を下げる
日本は冬季の湿度が低く、夏季の湿度が高いです。人が快適に過ごせる湿度は50%程度です。冬に加湿器を使うように、夏は除湿器やエアコンの除湿機能を使いましょう。
洗濯物を室内干ししているときはエアコンの除湿機能だけでは追い付かないことが多いです。そんなときは床置きタイプの除湿器が活躍してくれます。室内のしっとりした空気を吸い込み、水分を除去して、乾いた空気を吐き出します。
湿度が下がると自然と洗濯物から水分が蒸発するようになります。
洗濯物乾燥機能付きが便利
フェイスタオルや小物などは比較的すぐ乾きますが、大判のタオルやジーンズのような分厚い生地のものは除湿しても乾くのに時間がかかります。除湿器の中には、洗濯物乾燥機能付きのものも販売されています。
専用のホースやカバーで洗濯物に向かって乾燥した風を当てることができる優れものです。ズボンの裾に排気口をはめ込むタイプや、靴を乾燥させるノズルがついているものもあります。ピンポイントで乾燥した空気を循環できるので、梅雨に限らず一台あるととても便利です。
湿気を取り除けば気分も爽快に!
不快指数は気温と湿度の関係で決まります。人は皮膚の表面から汗を流し、その汗を乾かすときに気化熱を奪われることによって体温を下げます。湿度が高すぎると体温調節が難しくなります。つまり気温よりも湿度の高さが、過ごしやすさと大きく関係しているということです。
除湿器があれば洗濯物を干していないときも室内の湿度を低く保つことができます。必要以上に冷房を強くしなくても快適に過ごせます。さらに扇風機やサーキュレーターで室内の空気を循環させると、より涼しく感じます。
除湿器には洗濯物の生乾きを防ぐだけでなく、熱中症を防ぐ効果もあります。一台持っていて損はないと家電です。