接着剤かぶれやカビが生えることも! ネイルチップ利用の注意点とは
貼るだけ簡単ネイルチップが爪トラブルの元に?
華やかなネイルは気分を上げてくれます。仕事が憂うつでも指先が美しければ頑張ろうって思えます。しかし職場や職種によってはネイルが禁止されていることがあります。またシンプルなカラーはOKでも、華美なネイルはNGということもあります。
せめてプライベートぐらいはネイルを楽しみたい。気分にあわせてネイルデザインを変えたい。自分でネイルアートをしてみたい。スカルプチュアを安価に仕上げたい。そんな人たちが愛用しているのがネイルチップです。
最近はドラッグストアやネット通販、100円ショップなどで安く手に入ります。誰でも気軽にネイルを楽しめるようになった反面、チップをつける接着剤が原因で爪や指先にトラブルを起こす人も増えています。
ネイルを楽しむためには健康な爪と指先が大事です。ネイルチップを利用するときに気を付けるべき注意点を解説します。
ネイルチップとは
ネイルチップとは付け爪のこと。合成樹脂でできていて、接着剤やシールなどで自爪に貼り付けます。形や大きさはさまざまで、プレーンチップとアートチップの2種類に大別できます。
プレーンチップ
プレーンチップは無地のチップです。透明や乳白色のものが市販されています。自分でネイルアートをほどこす人や、展示用ネイル、スカルプチュアの土台などに使われます。ネット通販を利用すると安く手に入るので、ネイリストの練習にも用いられます。
アクリル絵の具を使えば、個人でも複雑でカラフルなアートチップを作ることができます。
アートチップ
すでにカラーやアートが施されているネイルチップです。フレンチなどシンプルなデザインのものは大量生産に向いているため、100円ショップなどでも販売されています。
ネイルチップ専門店もあります。専門店やネイルサロンにオーダーメイドをお願いすることも可能です。ブライダル用の派手なものや、痛ネイルなどもあります。
接着剤に要注意
ネイルチップは接着剤や接着用のシールで自爪に貼り付けてつかいます。チップを装着したあと上からジェルなどで固める場合もあります。
速乾タイプの接着剤には揮発性の物質が含まれています。揮発時には高温になることがあり、爪や周囲の皮膚に火傷を負う事例も報告されています。また火傷に至らなくても、はみ出した接着剤で肌が荒れることもあります。
頻繁にチップを付け外しすると当然爪に負担がかかり、割れやシワの原因になります。また強引にはがすことによって爪を傷つけることもあります。外すときは力任せにはがすのではなく説明書に従いましょう。
時間が経つとチップが浮き、自爪との間に空間ができます。そこにカビが繁殖してしまうこともあります。セルフネイルでアクリル絵の具を使いすぎると、爪に色素沈着が起きることもあります。
あまりに安価な接着剤は避け、使用方法を守りましょう。また時には爪を休ませることも必要です。少しでも異常を感じたら悪化する前にただちに皮膚科を受診してください。
刺激を与えすぎないように気を付けて!
接着剤という人工物を使う以上、爪や周囲の皮膚に影響が出るのは避けられません。なるべく刺激の少ないものを選び、ネイルチップを張り付けるときははみ出さないように気をつけましょう。自爪が弱い人はつける頻度を減らすなどの工夫も必要です。健康な自爪があってこそネイルが楽しめると心に刻んでくださいね。