おひとりさまでも幸せなら問題なし。孤独を楽しめる大人とは
「おひとりさま」「ぼっち」何がわるいの?
あなたは一人行動が好きなタイプですか? それとも一人でショッピングなんて絶対にできないタイプですか?
一人でいることを好み、実際になんでも一人で行う人のことを「おひとりさま」といいます。必ずしも独身貴族とは限りません。一人カラオケや一人映画鑑賞、一人旅、一人ラーメン、一人牛丼…あげればキリがありませんが、おひとりさまはたいていのことを一人ですませます。
若い世代を中心に個人主義が広がり、公私をわける人が増えています。TVがみんなの娯楽だった時代と違って、他人と趣味や興味を持つものが違っていても困らない時代になりました。当然、おひとりさまもどんどん増えています。
ハラスメントへの関心も高まり、他人のプライベートについて口出しすべきではないという風潮が広まりつつあります。
社会はどんどん一人で過ごしている人に寛容になっていますが、その一方で、おひとりさまを笑う人や、一人で行動したいのに恥ずかしさが勝ってしまう人もいます。
わたしはかなりおひとりさま度が高いタイプです。おひとりさまという言葉を使われるのが恥ずかしいくらい筋金入りのぼっち気質です。一人旅どころか一人焼き肉すら余裕です(笑)見知らぬ人に一人ラーメンを笑われたこともありますが、逆にいまどきそんなことを気にして実際に口に出してしまう人がいるのかと驚きました。
誰かと一緒に行動するのも、おひとりさま(ぼっち)行動も、どちらも悪いことではありません。本人が納得していて幸せなら、生き方としてはありです。しかし誰かといるのが好きな人にとって、おひとりさまの気持ちは理解するのが難しいと思います。
どういう生き方をしていても、他人のことはなるべく尊重したいですよね。おひとりさまの特徴や考えていることを解説します。
おひとりさまは何を考えているの?
誰かと一緒にいるのが好きな人は、一人で行動している人が何を考えているのか想像するのも難しいでしょう。「寂しくないのかな」「何か悩んでいるのかな」と心配になるかもしれませんね。
結論からいうと、おひとりさまやぼっちの人はあまり何も考えていません。
友人や知人と交流するのが好きな人が普段考えていることと、大差ないと思います。「早く金曜日にならないかな」とか「今日はなに食べようかな」とか「洗濯物取り込み忘れた!」とか…特別なことは考えていない人が多いと思います。
寂しくないの?
寂しくないです。一人で寂しいと感じるタイプなら、誰かを誘うでしょう。逆にいうと一人で過ごしても寂しくないから「おひとりさま」や「ぼっち」と呼ばれるようになります。
寂しそうとかかわいそうと言われると驚きます。そういうことは、友達がほしいのにできないタイプの人に言ってあげて、と思います(が、自主的に一人行動している人と、仕方なく一人行動せざるを得ない人の区別はつかないですよね…)。
精神的に強いの?
普通です。強い人もいれば弱い人もいます。
なにか辛いことがあったとき、人との交流を大切にしている人は、友人知人を誘って飲み会で愚痴を聞いてもらったり、思い切り遊んで憂さを晴らしたりしますよね。すぐに気持ちを切り替えられる人もいれば、ずっと愚痴を言い続ける人もいるでしょう。
おひとりさまタイプは、辛いことがあったときは、一人で休んだり、趣味に没頭したりする方がストレス解消になります。もちろん基本的には一人で行動しているけど、たまには友人とお茶や飲みで愚痴を言い合うこともありますよ。
人間関係に嫌気がさすような経験があるの?
これも人それぞれです。長年嫌な目にあいつづけて人付き合いが嫌いになった人もいるでしょうし、誰かと一緒に行動するのも悪くないけど一人の時間も大切にしたいだけという人もいます。
性格も内向的とは限りません。とても社交的で常に動き回っているようなタイプは、自己完結していて、特定の友人知人との付き合いにこだわりません。おひとりさま生活と、交流を大切にする生活は両立できます。
一人で行動できない人を馬鹿にしてる?
馬鹿にしていません。誰かと一緒に過ごすのが好きなんだな、と思っているだけです。ただ、おひとりさま行動を馬鹿にされたときは、当然腹が立つこともあります(笑)
よく「女子はトイレも一人でいけない」と言われますが、それも悪いことではないと個人的には思います。コミュニケーションを密にとり、人間関係を長く維持できるの力がある証拠ですし、防犯的観点からみると集団行動する人の方が危険が少ないからです。
おひとりさまは一人で何をしているの?
おひとりさまが一人でしていることは、「人それぞれ」です。
誰かと一緒に行動するのが好きな人と同じです。ショッピングしたり、映画を観たり、カラオケしたり、おいしいものを食べたり、旅行したり、家でゴロゴロしたり、ライブに行ったり、録画しておいたドラマをみたり……やりたいことをしています。
たいていの物事は一人でできますし、逆に誰かと一緒でもできますよね。
誰かと一緒にやったほうが楽しいという人もいれば、一人でやったほうが気を遣わないから楽という人もいます。考え方や優先順位の差です。
一人行動が嫌いな人の中でも、「服を買うときだけは一人がいい」というようなことはありませんか? 友達と見るペースが違ったり、センスが合わなかったり、体型が違いすぎたり(笑)理由はいろいろあると思いますが、「一人で行動してみたいけど勇気がない」と考えている人は、一人ウィンドウショッピングが一番難易度が低いですよ。
孤独を楽しむってどういうこと?
ここまで、おひとりさまについてお話してきました。おひとりさまというのは自分から積極的に一人で行動している人です。わたしのように自分を「ぼっち(一人ぼっち)」と自称している人も多いです。
一人ぼっちでいること、つまり孤独な時間や状態が苦じゃないからこそ、おひとりさまなのです。
寂しいのに友達ができない人もいる
一人が気楽だという人はなにも問題ないのですが、本当は誰かと一緒にいたいのに、うまく有人や知人を作れない人もいます。
一人は嫌なのに孤独なのはとても辛いですよね。努力しても友達ができないと、自分を責めてしまうこともありますよね…。そういう人にこそ、孤独を楽しむ方法を身につけてほしいと思います。
案外他人は自分のことを見ていません。それこそショッピングくらいなら、一人で楽しんでいる人が大勢いますよね。買うものを迷えば、店員さんが相談に乗ってくれます。またバスタイムのように、一人で過ごすのが基本なこともあります。一人でできることに楽しみを見いだせるようになれば、孤独耐性が高まります。
他人の評価は気にしない
仕事はともかく、プライベートまで他人の評価を気にしていたら疲れてしまいます。わりと前のことになりますが、干物女が話題になったことがありますよね。一人で過ごしているときは、他人に迷惑をかけない範囲なら、どんな格好で何をしていても自由です。
もし他人になにか口出しされたとしても、それで何かが変わるわけではありません。公私をわけ、仕事中は密にコミュニケーションを取り、仕事が終わったら気ままに休む。ストレス解消の時間を作れますし、仕事とは関係ないコミュニティに所属することで新しい道が開ける可能性もあります。
結論! 人生の楽しみ方は人それぞれ
長々と書きましたが、おひとりさま(ぼっち気質)だろうが、仲間や家族と一緒に過ごさないと気がすまなかろうが、本人が納得して幸せならそれで問題ありません。幸せとまではいえなくても、わざわざ他人に合わせてしんどい思いをすることはありません。無理に一人行動を目指さなくてもいいし、無理にプライベートまで他人と行動しなくてもいいです。自分の人生を楽しむ方法を探してくださいね。