泡立てネットはよくすすいで乾かす! 清潔に保たないと雑菌が大繁殖します
使用後の泡立てネット、どうやって保管してる?
モコモコ泡を作るのにとても便利な泡立てネット。洗顔石鹸の泡立てが苦手な人でも、1分もかからず手のひらいっぱいの泡が作れます。毎日の洗顔にもはや欠かせないアイテムといえます。
ドラッグストア以外でも、100円ショップやコンビニでも洗顔ネットは売られています。洗顔石鹸本体におまけとしてついていることもありますよね。
泡立てネットは何枚あっても困るものではありません。むしろもっと欲しいくらいです。
毎日2回、朝と晩、大活躍してくれる泡立てネット。使い終わったあとのネットを、あなたはどのように保管していますか?
もしかして、チャチャッと水気を切って、洗顔料の隣にポイッと置きっぱなしになんてしていませんよね?
お風呂場や洗面所は、どんなに換気に気をつけていても湿気がたまりやすい場所です。とくに都市部のマンションなら、お風呂に窓がない部屋も多いです。
我が家のお風呂も窓と浴室乾燥機がなくて、換気扇だけが頼りです。換気扇は24時間つけっぱなしで、出勤している間はドアも開け放していますが、油断するとすぐカビが生えてしまいます。
じっとりと湿った場所に泡立てネットを放置していると、ネットにカビがはえたり雑菌が繁殖したりします。濡れた洗濯物が臭くなるのと同じです。はっきりいってとても汚いです。
お肌に優しい洗顔のためにネットでモコモコ泡を作るのに、肝心のネットが雑菌だらけでは本末転倒です。
使用後の泡立てネットの正しい保管方法をご紹介します。
念入りにぬるま湯ですすごう
使用後の泡立てネットには石鹸(洗顔料)がたっぷりとついています。石鹸カスは雑菌やカビの大好物です。
きめ細かい泡を作るためにネットの目は非常に細かく作られています。ネットをくしゃくしゃと揉んですり合わせることで泡ができるので、ネット全体に洗顔料はいきわたっています。
2~3回水を含ませてすすぐ程度では、ネットに絡みついた洗顔料は落ちません。ネットの編み目に絡みついたままの洗顔料は石鹸カスになります。保管場所が乾燥しているならまだしも、湿気の多い浴室や洗面所に置きっぱなしにしておくと、半日もしないうちに雑菌の宝庫になるでしょう。
水ではなくお湯ですすぐ
水で食器を洗っていると、泡立ちが微妙であまり汚れが落ちないと感じますよね。
石鹸の材料の多くは脂肪酸です。脂肪酸の原料は油脂です。種類によって差はありますが、油脂は冷たい水に溶けいにくい性質があります。
だから食器洗い、とくにすすぎには水よりもお湯が向いているのです。
洗顔石鹸も台所用洗剤と同じです。お肌につけるものなので、台所用洗剤よりは水に溶けやすく身体に優しい成分でできていますが、「石鹸」の性質としてお湯の方が溶けやすいことに変わりありません。
時間をかけても水だけではすすぎきれない可能性が高いです。泡立てネットをすすぐときはお湯を使いましょう。熱すぎると扱いづらいので、シャワーや洗顔用のお湯の温度で十分です。
洗面器にお湯を張って全体をすすぐ
細かい泡はネットの隅々までいきわたっています。シャワーのような流水でジャブジャブ洗い流して絞るだけでは、吊るし紐の近くやネットの縫い目に石鹸カスが残ってしまいます。
すすぎ残しを作らないためには、洗面器やバケツにお湯を張って、その中で揉み洗いするのが一番です。
シャワーや水道の流水で簡単に泡を流したら、洗面器にお湯を張ってネット全体をつけます。両手で揉むようにしてすすいだら絞ります。お湯を取り換えてまた手揉みします。3~4回繰り返せば洗顔料はほぼ落ちるでしょう。
水気を切ってきちんと乾かす!
きっちりすすいで石鹸カスが残らないように気をつけても、濡れたまま放置しては意味がありません。
梅雨や寒い時期になかなか乾かない洗濯物と同じように、湿気たままのネットもすぐ雑菌まみれになります。
すすぎ終えたネットは思い切り絞ってください。そして、泡を集めるときのようにネットをしごいて水気を落とします。仕上げにパタパタと軽く振れば、乾かしやすくなります。
泡立てネットに限ったことではありませんが、お風呂グッズやメイク用品は湿気の少ない場所で保管しましょう。
泡立てネットの場合、何枚か用意してローテーションさせるのが理想です。使用後はすすいで普通の洗濯物と同じように乾かします。洗顔するたびに乾いたネットを洗面所や浴室に持ちこみます。
とはいえ管理に手間暇をかけすぎると、面倒ですし毎日続けられません。お手入れが行き届かず不衛生になってしまうくらいなら、短期間でネットを使い捨てるほうがいいです。
洗面所にネットをかける場所を作ろう
泡立てネットやスポンジには、ひっかけるための紐がついていることが多いです。石鹸置きのような容器に置いて保管するよりも、壁からつるしておくほうが乾きやすく衛生的だからです。
浴室か脱衣所に、泡立てネットをかけておく場所を作りましょう。
元からネットやタオルをかける場所があるならそれを使ってもかまいません。しかし、ネットかけが湿気やすく乾きにくい場所にあるのなら、別の場所にネットかけを設置するべきです。
大がかりなDIYは必要ありません。100円ショップで販売されている、吸盤でくっつけるタイプのフックがあれば十分です。
湿気がこもりにくい浴室なら、浴室内にフックをつけてしまってもかまいません。
そうでない場合は、脱衣所や洗面台の近くにフックをつけることをオススメします。上の画像のように、複数のフックが連なっているタイプなら、洗い替え用も乾かせます。固形石鹸も、石鹸置き(トレイ)に置くより、専用のネットに入れて吊るしておくほうが清潔です。
結論:すすぎと乾燥を徹底することが重要
いかがでしたか? いくら丁寧に洗顔をしても、洗顔料を泡立てるための道具が不潔では意味がありません。雑菌入りの泡で顔を洗うと、肌トラブルの原因になることもあります。泡立てネットを常に清潔に保つには、使用後のすすぎと保管時の乾燥が重要です。お手入れはきっちり行い、定期的に新しいネットに交換しましょう。