夏の紫外線は秋のシミの元! 夏の間に紫外線対策とメラニン色素の排出を徹底しよう
はじめに
紫外線を浴びるとお肌の細胞が傷ついて老化することは、いまやよく知られた事実です。若い女性に限らず全世界的に紫外線対策やスキンケアが重要視されています。
日本の女性は世界的に見て、紫外線対策に積極的な人が多いです。特に(貴族でもない)一般人ですら日傘をさす習慣は海外にはありません。しかし日焼けや皮膚がんを防ぐ効果が高いため、見直されつつあるそうです。
どんなに紫外線に気を付けていてもまったく浴びずに生活することは不可能に近いです。
日焼け止めを塗って、長袖を羽織り、帽子をかぶって日傘をさしていると、日焼け対策は完璧だと思いますよね。
確かにそこまで徹底している人はほぼ日焼けしないと思います。しかし実際には毎日少量ずつ浴びている紫外線が蓄積されているので、秋以降にシミや肌トラブルとして表面化するかもしれません。
お肌のターンオーバーは28日周期です。秋になってからシミに悩まされないよう、夏の間から継続してリカバリースキンケアを行いましょう。
まだまだ暑くて汗をかく!乾燥を防ごう
お盆も過ぎましたが、まだまだ暑い日々は続きます。
スキンケアの基本はとにかく保湿です。湿度が高いから忘れがちですが、夏は冬よりもお肌が乾燥しやすい状態にあります。
体温を下げるために汗を分泌し、蒸発させます。そのため毛穴が開きやすく、ぷるぷるの肌細胞を維持するのに必要な水分まで排出されて蒸発してしまいます。
しかも湿度の高さのせいで汗が乾きにくく、体温が下がりにくいため、必要以上に水分が排出され続けます。水分を補給してあげないと肌細胞が乾いてシワになったり傷つきやすくなったりします。
さらにエアコンの効いた室内で過ごす時間が長いのも問題です。通勤で毛穴や汗腺が開いた後、涼しい室内で乾燥した空気にさらされるわけです。お肌の防御能力が下がってしまいます。
夏は他の季節以上に保湿ケアが重要なのです。肌細胞に十分な潤いがないと、リカバリー(回復)能力も落ちてしまいます。
ターンオーバーは規則正しい生活で整う
紫外線が肌にあたり体内へ入り込むと、細胞を守るためにメラニン色素が生成されます。数日で肌の色が変わるのを日焼け(サンタン)と言います。
紫外線対策を怠っていない人は、目立って日焼けをしません。しかし生成されたメラニン色素はお肌の奥に確実にたまっています。肌の内側を検査すると将来シミになる場所が明確にわかります。
肌は日々内側で新たな細胞が生まれ、古い細胞が外側へ押し上げられ、一番外側にあたる表面で角質となって垢として剥がれます。この細胞の入れ替わりをターンオーバーといいます。
メラニン色素や傷ついた細胞も徐々に表面に押し出されてきます。つまり肌のターンオーバー機能を促進して正常化してあげると、メラニン色素が排出され、柔らかくて白い肌に戻るというわけです。
睡眠不足はお肌の敵
寝苦しい夏は睡眠不足になりやすいです。しかし肌の代謝をアップさせる成長ホルモンは眠っている間に多く分泌されます。睡眠不足が続くと肌がくすんだり肌トラブルが増えるのは、代謝が悪くなることも関係しています。
まだ暑い日々は続きますが、それでも朝晩の気温は次第に下がっていくでしょう。
エアコンや扇風機を利用して十分な睡眠時間を確保するようにしてください。また汗で寝具が汚れやすいのでこまめに枕カバーやシーツを取り換えてください。
涼しい時間に運動で代謝をあげて
命に危険がある、災害級の暑さとされた2018年。賢明な皆さんはなるべく動かずに室内で過ごしたと思います。
熱中症にならないためには大人しくしていることが大事ですが、運動不足が過ぎるとやはり代謝が落ちてしまいます。
また自分の力で汗をかく機能が衰えると、汗腺や皮脂腺から老廃物を排出できなくなるので、くすみや肌トラブルの原因となります。
早朝や夕方以降の、比較的涼しくなった時間に軽い有酸素運動をして全身の代謝をあげましょう。エアコンを効かせた室内で踏み台昇降やエアロバイクをするのもいいですね。
ビタミン・ミネラルをしっかり摂ろう
傷ついた細胞を癒し、新しい肌細胞をぷるぷるに保つには、ビタミンやミネラルが必要です。
食欲がないからといって食べ物が偏っていると、美肌を作るのに必要なビタミンやミネラルが不足します。
夏野菜や秋が旬の食べ物には、美白効果の高いビタミンCや、肌質を改善してくれるビタミンBやカロチン(ビタミンA)が豊富に含まれています。
またミネラルの量が適正でないと体内の水分バランスが崩れ、結果的に肌細胞から水分が出て行って乾燥することもあります。肉や魚もほどよく食べる必要があります。
まとめ
紫外線を浴びてからメラニン色素が生成され、お肌の表面に上がってくるまでにはタイムラグがあります。今は白く見えるお肌でも、時間がたってから老化が目立つようになるかもしれません。秋になっても油断せず紫外線対策をしつつ、夏に受けたダメージは夏のうちに解消しておきましょう!