プロ顔負けのクオリティも! 格安でスマホ写真のクオリティをアップする方法とは
最近のスマホは素人でもプロ級の写真が撮れる!
iPhoneシリーズは秋になると毎年新製品を発売します。前シーズンのマイナーチェンジ版も考慮すると、だいたい2年に1回新モデルをリリースしている計算になります。
00年代後半から10年代前半にかけて、スマホの性能は驚くべきスピードで向上しました。iPhoneでいうと4~6の頃は進化が目に見えて明らかでしたよね。新モデルが出るたびに買い替える人の気持ちもわからなくはない、という感じでした。
しかし10年代後半に差し掛かるとスマホ本体の性能は頭打ちになります。これ以上の性能を望むならバッテリーが進化を待たねばなりません。ですのでここ数年の間に発売されたスマホは、カメラの性能で差別化を図ろうとしています。
安いデジタル一眼レフよりスマホのカメラ
ケータイ(ガラケー)のカメラやデジカメの普及によって、写真撮影のハードルは大幅に下がりました。アラサー世代なら子供のころにフィルム式使い捨てカメラ(「写ルンです」など)を使ったことがあると思いますが、デジタルだと撮影したその場で画像を確認できるので誰もがより確実に鮮明に思い出を残すことができます。
スマホによる写真撮影がきっかけで、本格的なデジカメが欲しくなった人も多いと思います。しかしスマホのカメラはすでに、初心者が買う安いデジカメの性能を圧倒的に上回っています。
デジタル映えのスマホ、ありのままを写すデジイチ
安価なデジカメよりスマホの方が一見キレイな写真が撮れるのは、スマホの補正力が高いからです。傾きや移動の検知を応用して手ブレを抑えられますし、標準の写真アプリに画像補正機能がついています。
画像加工専用のアプリを使えばさらに美麗に加工できますし、そもそもスマホの写真はデジタル利用(SNSへアップする、友人へ画像データを送るなど)が前提なので、「ディスプレイで見たときに美しく見える」ように撮れるようになっています。
対するプロも使うような高価なデジタル一眼レフ(デジイチ)は、見栄えのいい写真を撮るためのカメラではなく、撮影者の意図通りの写真を撮るためのカメラです。スマホは誰でも一定以上のクオリティの写真が撮れますが、デジイチの写真クオリティは撮影者の腕に大きく左右されます。
ちょっとした手間と工夫でより美麗な写真に
スマホのいいところは、誰もが簡単にそれなりに見栄えのいい写真を撮影できるところです。逆にいうと(よほど下手な人をのぞけば)誰がとっても似たような仕上がりになります。
よりSNS映えする美麗な写真を撮るためには、デジカメに投資するのではなく、スマホ本体とアプリの使い方を工夫したり、スマホで撮影する際にひと手間加えるのが正解です。
今日からできる、スマホでプロ顔負けの写真を撮る方法をご紹介します。
ミニ三脚で手ブレ無し&シャッターチャンスを逃さない!
「iPhone X」シリーズに顔認証が搭載されていることからわかるように、いまどきのスマホカメラは風景と人間の顔をはっきり区別できます。また機械学習(ディープラーニング)によって、カメラがとらえた物体がなんであるかをかなりの精度で判別できるようになりつつあります。
搭載されているカメラそのものの性能だけでなく、撮影した画像を処理するスマホ本体の性能も向上したため、誰が撮ってもそれなりの仕上がりになるのです。
ただ、やはり写真の上手い下手は確実にあります。美的センスが絡む部分は難しいですが、誰もが確実にクオリティアップできる手段があります。「手ブレ」を減らすことです。
スマホが補正できる手ブレにも限度がある
写真撮影において最も多い失敗は「手ブレ」だと思います。特にスマホは画面をタッチするだけで焦点ポイントの変更や明るさ調整が簡単にできるので(しかも撮影後にも調整可能)、撮影者が最も気を遣うべきなのは手ブレを抑えることです。
脇をしっかりしめて構えることで手ブレはある程度抑えられます。ですが確実に手ブレをなくしたいなら、三脚を利用するのが一番です。
持ち運びしやすいミニ三脚がオススメ
カメラ用の三脚はゴツいものが多いのですが、スマホ用の三脚は卓上に置けるようなミニサイズが主流です。家電量販店などのスマホ周辺機器コーナーでは本格的なものが手に入りますし、時期によっては100円ショップにもプラスチック製のチープなものが並ぶことがあります。
購入するなら、軽い素材でできた1,000円程度のものがオススメです。
100円ショップで買える三脚でも十分支えられるのですが、繰り返し使うならある程度の強度が保証されている商品の方がいいでしょう。下で詳しく紹介しますが、カメラのシャッターを押すためのリモコン付きのものが便利です。
サイズはカメラ用のような高さのあるものより、折り畳み傘程度の高さのミニサイズの方が持ち運びやすく、小回りが利きます。
三脚で固定して構図をチェック
スマホを手に持って構えると、どうしても人間が立てる場所・高さからしか撮影できません。だからといって色んなものを踏みにじって撮影ポイントを確保するのはよくないことです。
その点三脚は、撮影ポイントを荒らさずに済みます。また三脚にカメラを固定してから写真の構図を確認できるので、納得のいく角度が決めやすいです。
さらに赤ちゃんや動物など、被写体がジッとしてくれない場合にも三脚は有効です。例えば猫などは撮影しようと近づくと逃げてしまいますよね。そういうときは三脚でスマホを固定して、少し離れたところで猫が警戒を解くのを待ちましょう。リモコン操作でシャッターを押せば自然体の猫が撮影できます。
シャッターはbluetooth接続リモコンで
三脚とセットで揃えたいのが、シャッター(撮影ボタン)を押すためのリモコンです。無線でbluetooth接続するものがオススメです。
せっかく三脚でスマホを固定しても、撮影時にスマホをタッチすると少しブレてしまいます。リモコン操作ならスマホや三脚を揺らすことはありません。
上で触れた、警戒心の強い動物を撮るときにも使えますし、自撮り棒がなくてもセルフィ―が撮れます。
キレイな写真でインスタ映えを狙おう☆
ひとまず三脚とbluetoothリモコンでスマホを固定するだけで、写真のレベルは格段に上がります。他にもクオリティアップのコツはありますが、最初にすべきなのは三脚とリモコンを揃えることです。
写真も動画も手ブレがある限り素人臭さが抜けません。逆にきっちり固定するだけで一歩抜きんでて見えます。SNS映えするだけでなく、フリマアプリの参考画像撮影にも応用できます。ネット通販が盛んな現代だからこそ、写真技術を磨くことは大切です。