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あなたの地元のお盆はいつ? 旧盆(7月)と月遅れ盆(8月)の違いとは

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現在東京に住んでいる人の半分くらいは、地方から上京してきた人です。そのためお盆や正月、ゴールデンウィークには大規模な帰省ラッシュが発生します。お盆といえば8月15日ごろのイメージがありますが、実は地域によって日付が違います。7月に行う旧盆と8月の月遅れ盆の違いとは一体なんなのでしょうか?

2019年の夏休みは最大9連休

引用元:https://pixabay.com/ja/

まもなく8月です。あなたがお勤めの会社でも、夏季休業の日程が発表されていると思います。接客業やサービス業をのぞけば、多くの企業の夏休みはお盆(8月13日~15日)をまたぐように設定されているはずです。

あまり浸透しているとは言い難いですが、8月11日は「山の日」という祝日です。2019年8月11日は日曜なので、翌12日月曜が振替休日になります。というわけで8月13日(火)~16日(金)の4日間を休みにすると、前後の週末を含めて最大で9連休になります。

職業や繁忙期次第では12日や16日が出勤日になっている人もいるでしょうし、お盆に出勤して代わりに秋になってから夏休みを取る人もいるでしょう。が、9連休になる人にとっては帰省しやすい夏休みになりそうです。

お盆はご先祖様があの世から戻ってくる日とされています。地域によって先祖供養の方法はさまざまですが、お盆の帰省時にお経をあげたりお墓参りしたりする人が多いと思います。

夏季休業のことを俗に「お盆休み」ともいうように、現代では、お盆は8月13日~15日が主流となっています。しかし地域によっては7月15日だったり8月1日だったりします。7月のお盆を「旧盆」、8月15日のお盆を「月遅れ盆」と呼びます。

なぜ7月の地域と8月の地域があるのでしょうか。また旧盆を行っているのはどういった地域なのでしょうか。

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旧暦と新暦には1ヶ月強のズレがある

引用元:https://www.shutterstock.com/

日本では古来よりご先祖様を大事にする祖霊信仰がありました。そこに大陸から渡来してきた仏教の「盂蘭盆会(うらぼんえ)」が混ざって、日本風の「お盆」ができました。「お盆」は盂蘭盆を略して丁寧語の「お」を付けた言葉です。

大元の仏教行事・盂蘭盆会は旧暦7月13日~16日の4日間におこなれます。日本では旧暦7月15日をメインに、13日~15日の3日間が「お盆」とされました。ちなみに道教において旧暦7月15日は「中元節」とされ、お世話になった人に贈り物をする風習が「お中元」として現代にも残っています(とはいえ平成期にだいぶ廃れた印象がありますが……)。

道教では旧暦7月1日から15日にかけて地獄の蓋があき、あの世とこの世が通じると考えられています。ご先祖様の魂(祖霊)が現世に戻ってくるので、子孫はお供え物を用意しておもてなしするというわけです。

太陰暦→太陽暦で季節がズレ、農業に影響が出た

日本では明治5年末まで「旧暦」こと「太陰太陽暦」を採用していました。太陰暦では月の満ち欠けを元にカレンダーを作ります。新月から次の新月までを1ヶ月とするので、1ヶ月の日数は29日または30日です。太陰太陽暦では季節とカレンダーのズレを減らすために、閏月を作って調節していました。

明治6年元旦からは「太陽暦(グレゴリオ暦)」に切り替えられました。現代の私たちが使っているカレンダーです。毎月の日付と月齢は一致しませんが、季節と月日はかなりの精度で一致します。

旧暦(太陰太陽暦)と新暦(グレゴリオ暦)を比較すると、1ヶ月~1ヶ月半ほどのズレが生じます(旧暦1月→新暦2月)。つまり旧暦7月15日と新暦7月15日は全然違う日になるということです。

さて新暦の「7月15日」は、農業の繁忙期にぶつかってしまいます。お盆のために3日も4日も休むことはできません。新暦が導入された明治期は現代よりずっと農業に従事する人が多かったので、きちんとご先祖様を供養するためにはお盆の時期をずらす必要がありました。

7月のお盆を「旧盆」というのは、旧暦時代の「7月15日」という日付を大事にしているからです。一方8月のお盆を「月遅れ盆」というのは、お盆を1ヶ月遅らせているからです。8月のお盆を「新盆」といわないのは、誰かが亡くなった後はじめて迎える「初盆」と同じ意味になるからです。ちなみに沖縄地方の一部などごく少数ですが、旧暦に完全に基づいた「旧盆」を行う地域もあって、その場合のお盆の日取りは毎年変わります。

新暦7月15日は別名「東京盆」と呼ぶ

全国のほとんどの地域で月遅れ盆(新暦8月15日)が採用されています。新暦でも「7月15日(付近の土日)」にお盆を行うのは東京の下町や大都市部、東北地方の一部など、農業の繁忙期と重ならない地域です。東京の下町が有名なので7月15日のお盆を「東京盆」と呼ぶことがあります。

東京が地元の人は帰省に時間を取られないので、お盆が7月15日ごろでも仕事に差し支えは出ませんね。逆に家族や親戚が東京以外の地区に住んでいる場合は、旧盆の地区でも月遅れ盆に合わせることがあります。

また同じ東京都でも多摩地方では養蚕が盛んだったため、養蚕業が暇になる8月1日ごろがお盆にあてられています。

大切なのは先祖供養と親孝行の気持ち

精霊馬
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/お盆

7月のお盆(旧盆)と8月のお盆(月遅れ盆)の違いは、新暦7月が農繁期に重なることから生まれました。多くの伝統行事は暦や季節と密接な関係があります。かといって「暦通りの日付」にこだわりすぎると行事自体が行えなくなることもあるのです。

高度経済成長期を経て農業を営む人は減りました。しかし月遅れ盆は全国的に根付いています。ちょうど終戦記念日が8月15日だということも関係していると思います。

東京盆でも月遅れ盆でも大切なのはご先祖様を偲ぶ気持ちです。といっても若い世代は高齢者と違って宗教行事には関心が薄い人が多いと思います。ですので私たちにとって大事なのはご先祖様の供養よりも、地元に残っている両親や祖父母に元気な顔を見せることかもしれませんね。

アラサー世代の両親は50代~60代、祖父母は70代後半~90代です。両親・祖父母が元気なうちに孝行してあげてくださいね。

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VENGA編集部
VENGA編集部です。コンプレックスを持つ女性に寄り添う記事をお届けします。

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