祖父母と孫
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敬老の日に喜ばれるプレゼントとは? 欲しいのは物とは限りません

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もうすぐ敬老の日ですね。田舎のお祖父さんお祖母さんに贈るプレゼントはもう選びましたか? アラサー世代の祖父母の多くは75歳以上の後期高齢者です。いくらいまどきの高齢者は元気で長生きするといっても、そろそろ心身ともに衰えが隠せなくなる年齢です。年代別に喜んでもらえるプレゼントをご紹介します。

もうすぐ敬老の日! プレゼント選びって難しい…

仲良し老夫婦
引用元: https://pixabay.com/ja/

毎年9月の第3月曜日が「敬老の日」です。2018年は9月17日です。あと5日しかありませんが、お祖父さんとお祖母さんへのプレゼントは用意できていますか?

アラサー女性の祖父母世代の多くは、75歳以上の後期高齢者です。わたしはいま30代前半ですが、父方の祖父母はすでに亡くなっていて、母方の祖父は87歳、祖母は83歳です。祖父はデイケアを利用するようになりましたが、祖母はとても元気で習い事に精を出しています。祖父は年相応、祖母は年齢よりかなり若い印象です。

祖父母が若かったころはあまりプレゼントに悩むことはなかったと思います。趣味に使えるアイテムや健康グッズが鉄板です。

しかし後期高齢者ともなると心身の衰えが激しくなります。あんなに元気だったお祖父さんやお祖母さんが、ここ数年でめきいり老け込んで、趣味を楽しむどころか介護が必要になってしまったという人もいるでしょう。

一方で、祖父母どころか曾祖父母(ひいお祖父さん、ひいお祖母さん)がまだまだ元気だという人もいますよね。同じ年齢でも老い具合の差が大きいのが、後期高齢者の特徴です。

75歳以上の祖父母・曾祖父母に喜んでもらえる敬老の日のプレゼントについて、年齢別にみていきましょう。

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敬老の日の由来

縁側の老夫婦
引用元: https://pixabay.com/ja/

そもそも「敬老の日」とはどのような祝日なのでしょうか。誕生日なら「おめでとう」、父の日母の日は「いつもありがとう」と言いますよね。それに比べると敬老の日のお祝いの言葉選びには毎年悩まされます。

敬老は老人を敬うと書きます。祝日法によると「9月の第3月曜日 多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」と定められています。ということは「誕生日じゃないけどおめでとう。これからも元気で長生きしてね」あたりが無難ですね。

村づくりにお年寄りの知恵を借りたのが始まり

敬老の日の原型になったのは、1947年9月15日に兵庫県の野間谷村で開かれた「敬老会」だと言われています。

1947年といえば終戦からまだ2年しか経っていません。戦地から息子が生きて戻った親御さんもいれば、残念ながら亡くなった親御さんもいました。

いずれにしても、自分の子供を戦場に送り出すのはとても辛いことだったでしょう。戦時中は戦争に非協力的な人は「非国民」とののしられました。1947年はやっと「戦争なんか嫌だ」「辛かった」と言えるようになった時代です。

敬老会は、辛い思いをした親たちを労り、その知恵を借りて戻っていた子供たちと一緒に新しく村づくりをしていこうという趣旨で開かれました。対象年齢は55歳以上。1947年の日本人の平均寿命は、男性が50.06歳、女性が53.96歳でした。戦没者が多かったことを考慮しても、戦前は50年を下回る程度だったので、55歳以上を敬老会の対象としたのはうなずけます。

その後敬老会は全国に広がっていき、1966年に祝日法が改正され、正式に「敬老の日」が誕生しました。

9月15日(9月第3月曜日)は農閑期

現在はハッピーマンデー法にのっとって9月の第3月曜日に移動しましたが、もともと敬老の日は9月15日でした。

9月15日が選ばれたのは、気候がよく、農閑期(農業が忙しくない時期)だからです。また、孝行息子が滝の水をお酒に変えた「養老の滝伝説」が9月だったことにもあやかっているそうです。

昔はお年寄りのほうが知恵を持っていた

乳幼児や子供の死亡率が高く、寿命が短かった時代には、長年生き延びたというだけでお年寄りは尊敬されていました。「亀の甲より年の劫」ということわざが示す通り、高齢者が蓄えてきた知恵が重宝されていたのです。

TOKIOのDASH村を作れたのは、農業経験が豊富な昭雄さん(三瓶昭雄氏)や福島県の人々が知恵と力を貸してくれたからです。

20世紀中ごろから現在までは、人類史上で最も急速に社会の在り方が変化して発展した時代です。アラサー世代が子供のころには主力だった技術やアイテムも、2018年現在には廃れていることが多いです。例えばFAXは役所以外ではあまり使いませんし、メールですらメッセージアプリにとって代わられました。

何もできないのに威張り散らしている高齢者を「老害」と揶揄することがありますが、昔と違って社会の変化がはやすぎるだけです。アラサー世代だって新技術にすんなり馴染める人ばかりではありません。敬老の日くらいは、血のつながった祖父母以外のお年寄りにも優しい気持ちを持ちたいですね。

元気な70代80代向けのプレゼント

カシミヤ製のカーディガン
引用元: https://item.rakuten.co.jp/auc-english-rose/p0073/

敬老の日とは、平たくいうとお年寄りの長寿をお祝いする日です。自治体や介護福祉施設が主催するお祝いの会ももちろんありますが、孫が自分の祖父母にプレゼントを贈るのが主流です。

身体が元気で活発に動き回れる70~80代の祖父母に喜ばれるのは、やはり年寄り扱いされているとわかるアイテムではなく、おしゃれで上品なアイテムです。

カシミヤ製のカーディガンやひざ掛け

年を取ると様々な感覚が鈍くなります。クーラーをかたくなにつけたがらない高齢者が多いのは、暑さや身体の怠さを自覚できないからです。

寒さも同じです。いまの季節は急に気温が上がったり下がったりします。若者でも服装選びに失敗して風邪をひいてしまうことがありますよね。

カシミヤ製の高級カーディガンやひざ掛けなど、軽くて着心地のいい羽織ものは、お年寄りに限らず誰が貰ってもうれしいものです。

おしゃれに首を守ってくれるスカーフもいいですね。

派手カラーを「東京の流行り」としてプッシュ!

ポイントはなるべく華やかな色を選ぶことです。人はつい年齢とともに地味な服を選びがちになります。アラサー世代だって、二十歳のころに着ていた原色やビタミンカラーの服は敬遠しますよね。

気持ちはわかるのですが、お年寄りほど派手な服を着るべきです。身体能力が落ちたお年寄りは、交通事故にあいやすくなります。派手で明るい色の服を着ていれば、自動車や自転車に気づいてもらえる確率が高まります。

特に女性は、明るい色を身にまとい、キレイにメイクすることで気分が若返って認知症の症状すら軽減することがわかっています。

数年前、祖父にとても派手な柄のハーフパンツを贈ったことがあります。昭和一桁生まれの祖父は恥ずかしがりましたが、「東京のおじいちゃんはみんな派手柄でかっこつけてる」というとはいてくれるようになりました(笑)今でも大切にしてくれているようで、デイケアで評判がいいと祖母が喜んでいました。

きれい目ストレッチパンツ

年齢のわりに元気でも、やはり身体能力は衰えています。足の動きを制限しないストレッチパンツは、何枚あっても困らないそうです。

プレゼントするなら、よそ行き(おでかけ)にも使える、きれい目のアイテムを選びましょう。

高齢者向けのファッションが充実している百貨店なら、店員さんが詳しく相談に乗ってくれます。大まかな身長や、祖父母の趣味、どういった場所に行くのか、そういったことを伝えればいい感じのものを見繕ってもらえます。

介護が必要になり始めた70代80代向けのプレゼント

トイレ用の設置型手すり
引用元: https://item.rakuten.co.jp/rcmdin/bw-sy-21/

衰えが目立ちはじめている場合は、日常生活を便利にしてくれる補助アイテムをおすすめします。

おしゃれな杖

介護用の杖は、いかにも「介護用」という見た目をしています。まだ足がさほど弱っていないのなら、軽くて持ちやすい、おしゃれな杖をプレゼントするのはいかがでしょうか。

筋肉は使わずにいると一気に弱ります。ちょっと歩きづらくて、動くのが億劫だというときに、必要以上に安静にしすぎるとあっという間に歩けなくなってしまいます。お散歩用のオシャレなステッキを普段から使っていれば、いざ介護用の杖が必要になったときに受けるショックが減らせます。

家に設置できる手すり

本格的なリフォームにとりかかる前の段階でも、手すりを付けることでぐっと生活しやすくなります。転倒をきっかけに寝たきりになってしまう人は大勢います。逆にいうと、転びにくい環境を整えるだけで元気な状態をより長く維持できるのです。

病院や介護福祉施設へもっていくもの

リハビリやデイケアを利用すると、持ち物が指定されます。歩きやすい靴やタオル、着替えやコップ、歯ブラシ…。そういったものをカバンにまとめて持っていきます。

本人や普段から近くで支えている人が選ぶべきものもあります。バッグやタオルは無難ですが、やはりあらかじめ相談しましょう。「今のカバンも悪くないけど、ちょっと重い」「ポケットが大きい方がいい」「水をよく吸うタオルよりゴワゴワしている方が好き」本人の意見を尊重することが大事です。

90代向けのプレゼント

祖父と父と子と孫4世代
引用元: https://pixabay.com/ja/

国連世界人口推計の2010年版によると、日本人の平均寿命は男性が79.29歳、女性が86.96歳です。2018年現在はもう少し伸びて、女性が87歳とちょっとだと言われています。

90代のお年寄りは男女ともに平均寿命を超えています。男性だとかなりのご長寿です。女性は平均が87歳なので、長寿よりではありますが元気な人が多めです。20代なら、ひいお祖母さんが90代だという人もいると思います。

ともあれ、平均寿命を超えた90代のお祖父さんお祖母さんは、どんなに長生きを願ってもいつ天寿を全うするかわかりません。だからこそ一番のプレゼントは顔を見せにいくことです。

といっても仕事が忙しかったり、地元が遠方だったりで帰省できる人ばかりではありませんよね。電話やメールでご機嫌伺いをするだけでも喜ばれると思いますよ。

機械に強いご両親や親戚が地元にいるなら、TV通話ができる環境を整えてもらうのもいいかもしれませんね。

まとめ:たまには祖父母を気遣おう

リハビリに向かうお年寄り
引用元: https://pixabay.com/ja/

いかがでしたか? アラサー世代は仕事もプライベートも大忙しです。なかなかしょっちゅうは帰省できないと思います。お祖父さんお祖母さんもそれは理解していて、内心はもっと顔を見せてほしい、できれば地元に戻ってきてほしいという気持ちをこらえているかもしれません。敬老の日には、プレゼントを贈るだけではなく、電話越しでも構わないのでお祖父さんやお祖母さんの話を聞いてあげましょう。

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VENGA編集部
VENGA編集部です。コンプレックスを持つ女性に寄り添う記事をお届けします。

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