毛穴を引き締めて黒ずみを防ぐ。収斂(しゅうれん)化粧水をつけるタイミングとは
はじめに
2018年の夏は異常気象が続きましたが、お盆を過ぎてようやく少し暑さが和らぎ始めましたね。といってもまだまだ30℃を超える日が多いのですが、7月~8月初旬の酷暑を思えば十分過ごしやすいです。感覚が麻痺しています(笑)
秋は美白美肌を作るのに最適な季節です。気温が下がって汗をかく機会が減り、冬ほど空気が乾燥していないからです。猛烈な暑さと強い紫外線でボロボロになったお肌を回復させたいなら一刻も早くスキンケアを強化すべきです。
汗腺が開き、崩れたメイクが毛穴に入り込み、メラニン色素が大量に生成される夏。放置していると肌全体がくすんだり、毛穴の黒ずみが目立っていちご鼻やザラついた頬になったりします。
目立ちすぎる毛穴は徹底的なクレンジングと保湿、そして毛穴を引き締めるケアで改善します。開ききった毛穴を閉じる「収斂(しゅうれん)化粧水」がオススメです。
収斂化粧水はどのような原理で毛穴を引き締めるのか、どのようなタイミングで使えばより強く効果を発揮するのか調べました。
収斂(しゅうれん)作用って?
赤ちゃんや子供の肌はとても肌理細やかで、すべすべしていてキレイですよね。ヒトは生まれたとき最も体内の水分の割合が多く、歳を重ねるにつれて減っていきます。二次性徴前の子供は皮脂が過剰に分泌されることもないので、いつもプルプルもちもちのお肌なのです。
二次性徴を超え、大人になった私たちの肌は子供のころと比べて潤いを失った上に、皮脂をどんどん分泌するので、毛穴が開きっぱなしになりやすい状態にあります。
皮脂や老廃物、余分なメラニン色素を排出するためには毛穴が開かないといけませんが、排出を終えたらきちんと閉じてくれないと困ります。
しかし年々潤いとハリを失っていく大人の肌は、適切なスキンケアをしないと毛穴がガバガバの状態で固定されてしまいます。徹底的に保湿して肌細胞の潤いを取り戻し、身体の内側と外側の両方から「収斂(しゅうれん)」するよう働きかけなくてはなりません。
収斂とは縮め、引き締めること
収斂(収れん)作用とは、組織や血管を縮めることです。収斂作用を持つ物質はタンパク質を変性させ、キュッと縮めます。
止血剤や鎮痛剤のほか、化粧品としては肌を引き締めるアイテムや制汗剤に用いられています。
収斂化粧水を使えばお肌が確実に引き締まる!
収斂化粧水は、その名の通り、お肌を引き締めるための化粧水です。収斂作用のある成分が含まれています。
上の画像は「資生堂 ホワイトルーセント トーニングローション」(販売価格:5,400円税込)です。代表的な収斂成分である、ハマメリスエキスが含まれています。
収斂化粧水をつけると肌の表面だけでなく奥にも浸透し、肌細胞のタンパク質に働きかけて、引き締め効果が得られます。
この商品もそうですが、収斂化粧水として販売されているアイテムの多くは、美白・美肌作りに効果のある成分も同時に配合されています。ただ引き締めるだけだと老廃物や皮脂を毛穴に閉じ込めてしまい、炎症の原因になるからです。
収斂化粧水は最後の仕上げ
洗顔の後、スキンケアアイテムをつける順番は覚えていますか?
詳しくはこちらの記事に書きましたが、基本は、化粧水→美容液→乳液(→下地→ファンデーション)です。
この法則にしたがうと、収斂化粧水は洗顔後すぐに使うと思ってしまいますよね。でもちょっと待ってください。収斂化粧水をつけるとお肌が引き締まります。ということは、美容成分が浸透しにくくなってしまうということです。
というわけで、収斂化粧水をつけるのはスキンケアの一番最後です。化粧水で潤いを与え、美容液で美容成分を追加し、乳液で潤いが逃げないように閉じ込め、そして最後に収斂化粧水をつけて肌を一気に引き締めるのです。
水分と美容成分を肌に閉じ込めたうえで引き締めるので、毛穴が目立たなくなる上に肌理が整って美肌が際立ちます。
一番最初に収斂化粧水をつけると、夏場は特にスッキリしますが、その後のスキンケアの効果が薄れます。注意してくださいね。また自分が買った収斂化粧水の説明書をよく読んで使用してください。
まとめ
いかがでしたか?収斂化粧水でお肌を収斂させることで、暑さや皮脂でだらしなく緩んでしまった毛穴を引き締めることができます。美白ケアや肌質改善ケアと同時に、収斂化粧水で毛穴の引き締めを図って、冬までに輝く美肌を作り上げましょう!