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養殖でも足りない!土用の丑の日はうなぎ以外の「う」のつくものを食べよう!

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まもなく「土用の丑」の日ですが、うなぎの漁獲量と養殖量が足りないことがすでに報道されています。そもそも土用の丑の日とは一体なんなのか、うなぎを食べる理由をご紹介します。

はじめに

引用元: https://pixabay.com/ja/

2018年7月20日(金)は「土用の丑」の日です。

土用の丑の日といえばうなぎですよね。同時に、このところ毎年うなぎ不足が問題になり、国産うなぎの値段が上がり、今年はついに養殖うなぎですら足りないというニュースが流れています。

VENGA読者の皆さんは、毎年のうなぎ不足にどう対処していますか?

私はいたってシンプル、うなぎは食べません。うなぎっぽい別の魚(なまずやアナゴ)も食べません。絶滅しかけていると聞くので、養殖技術が進歩するのを待っています。

とはいえ、昔からの風習にはたいていちゃんとした理由があります。土用の丑の日にうなぎを食べるのも意味があることです。うなぎが足りないなら、代わりになるものを食べたいところです。

土用の丑の日とは

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「土用の丑の日にうなぎを食べる」。耳で聞くとなにがなんだかわかりませんよね。2018年は7月20日(金)が土用の丑。土曜じゃないじゃん、金曜じゃん。牛肉じゃなくてうなぎかよ。そんなツッコミが全国の若者から聞こえてくる気がします(笑)

「土用」というのは、旧暦を使っていた時代に季節をわけるために用いられた雑節の1つです。「立春」「立夏」「立秋」「立冬」それぞれの直前の約18日間をさします。

現代人が使っている新暦(太陽暦、グレゴリオ暦)の1年は365日です。地球が太陽のまわりを1周するのにかかる時間も約365日なので、カレンダーと実際の季節のズレがほとんどありません。

一方、明治時代の初めまで使われていた旧暦(太陰太陽暦)は、1ヶ月を月の満ち欠けに合わせて決めていました。1年は29日~30日×12ヶ月で約354日。1年につき11日ずつ実際の季節とズレていくので、ときどき閏月を足して調整していました。日付だけでは季節が特定できないので、夏至や立秋のような節目が制定されていたのです。

年に4回ある土用ですが、現在では主に立秋前の土用をさします。立秋は旧暦6月後半~7月前半、現在では8月7日ごろと定められています。土用は8月7日より前の約18日間なので、7月19日~8月7日ということになります。

丑の日が2回の年もある

現代の立秋前の土用は7月19日~8月7日です。「土用の丑の日」とはその期間内にある「丑」の日すべてをさします。

現在では十二支といえば、その年の干支の動物ぐらいしか気にすることはありませんが、旧暦では月や日や時間にも割り当てられていました。十二支は12日で1周するので、18日間ある「土用」期間に、丑の日が2回ある年も当然あります。

2018年は7月20日が「一の丑」、8月1日が「二の丑」です。2回あるからといって、両方うなぎを食べる必要はありません。もし養殖技術が向上してうなぎが増えれば、2回食べてもいいと思います。

栄養満点のうなぎを食べて夏を乗り切ろう、という知恵

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「土用の丑の日」が土曜日とも牛肉とも関係ないことがわかりました。それではなぜ「うなぎ」を食べるのでしょうか。それこそ牛でいいと思いますよね。

うなぎは栄養価の高い魚です。万葉集にも「うなぎを食べて夏を乗り切ろう!」という意味の歌が収録されているくらい、昔からうなぎは夏バテに効くとされていました。ビタミンA・Bが豊富なので、貧しかった時代には重宝されていたことでしょう。

現代のようにうなぎを食べる習慣が根付いたのは、江戸時代のことです。うなぎ屋さんが、「今日は丑の日だよ、『う』のつくうなぎを食べて元気出そう!」と宣伝をしたのが始まりだと言われています。バレンタインのチョコといい、昔から日本人は乗せられやすい性質だったようですね(苦笑)

現代はうなぎ以外にも栄養価の高い食べ物がたくさんあるので、別にうなぎを食べる必要はありません。夏バテ中にうなぎのように油ギッシュなものを食べるのはちょっとキツいですしね。由来から考えると土用の丑の日に食べるのは、「う」のつくものなら何でもかまいません。実際、昔も「瓜」を食べてお茶を濁す人がいたようです。

牛ではない理由は、単純に江戸時代の日本人に牛肉を食べる習慣がなかったからです。

なぜ「うなぎ不足」が起きるの?

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日本人は食べ物にうるさくて、お祭りごとにはとりあえず乗っかりたい民族です。当然、1年のうちで最もうなぎの需要が増えるのは「土用の丑の日」です。クリスマスにケンタッキーが売れるのと同じですね。うなぎ業界的には7月がかきいれどきです。

約1億人がいっせいにうなぎを食べようとしたら、当然うなぎが足りなくなります。食用のうなぎは4種類ありますが、国産の天然うなぎでは賄いきれません。かといって外国産のうなぎは国産に比べて味が落ちるし安全性が疑わしいので、養殖うなぎに頼るしかありません。

しかしうなぎの養殖は、卵から成魚まで育てる完全養殖ではありません。黒潮にのって日本にやってくる天然のシラスウナギの稚魚を捕まえて、養殖場で大きく育てて出荷しています。

養殖うなぎが不足しているということは、天然のシラスウナギが少なくなっているということです。ニホンウナギはすでに絶滅危惧種に指定されていますが、シラスウナギもかなり危険です。

世界中のウナギを乱獲し、食べつくしたのは日本人(と近年の中国人)です。日本はマグロ漁でもルールを破って他の国々よりたくさん食べています。日本人の食い意地のせいで海の生き物の危機です。

完全養殖の技術はすでに開発されています。コストがかかるので商売として成り立っていないだけです。2020年を目途に商業流通させる目標をたてています。本当に心の底から、うなぎの完全養殖のコストが下がって広まってほしいと思います。

ちなみに夏のうなぎは、あまり美味しくありません。うなぎだって暑い中がんばって泳いでダイエットしちゃっているわけです。冬に備えていっぱい餌をたべた秋冬のほうがぷりぷりしていて美味しいです。

まとめ

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いかがでしたか?土用の丑の日にうなぎを食べるのは、ウナギ屋さんが仕掛けた経営戦略でした。なにもうなぎが絶滅しかけている現代、わざわざうなぎを食べる必要はありません。「う」のつくものを食べると夏を乗り切れるというおまじないにあやかりたいなら、うなぎ以外のものを食べましょう。また消化吸収を良くするなら夏野菜のような旬のものでお腹に優しいものを食べてください。

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VENGA編集部
VENGA編集部です。コンプレックスを持つ女性に寄り添う記事をお届けします。

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