汗染みが目立つ服装は避けて! 脇汗対策をして快適に通勤しよう
はじめに
GWも過ぎて日中の気温が随分高くなりましたね。朝晩はまだ冷えるし、日差しがあたらない室内の気温は低いので上着は手放せませんが、通勤中に汗ばむ季節になりました。
人は誰しも汗をかくものとわかっていても、脇汗は気になりますよね。とてもではありませんが吊革なんて掴めません。グレーなどの汗染みが目立つ服を着ているときに脇汗をかいてしまったらもう気分は最悪です。
本記事では脇汗をかく理由や腋臭(わきが)との違い、明日からできる脇汗対策をご紹介します。
最初に汗をかくのは脇と額
人が汗をかくのは体温が上がったときと、精神的なストレスを受けたときです。汗として皮膚の表面に水分を出し、汗が蒸発する際の気化熱で体温を下げます。
体温を下げるための汗腺は全身に存在しています。ストレスを受けたときに発汗する汗腺は掌、足の裏、脇、額の4か所です。
体温が上がった時にまず最初に汗を分泌するのは、脇と額の汗腺です。そう言われてみれば確かに暑いと額から汗が流れてきますよね。同じように脇からも汗が出るのなら、脇汗が目立ってしまうのも仕方のないことでしょう。
汗腺は2種類ある
汗を構成する成分のほとんどは水分で、ほんの少量の塩分と尿素などの化学物質を含んでいます。基本的に汗は無臭ですが、汗をかいたあと放置していると雑菌が繁殖していわゆる「汗臭い」状態になります。
汗をかくのは体温を下げたいときとストレスを受けたときですが、それとは別に汗腺も2種類あります。
エクリン腺
全身にくまなくあるのがエクリン腺です。交感神経が活発になるとエクリン腺が刺激されて汗が出ます。エクリン腺から出る汗はほとんど水分で構成されているので、すぐに拭けば汗臭くなることはありません。
ストレスを受けたときの汗もエクリン腺から出ます。脇や掌が汗ばみやすいのはエクリン腺が集中しているからです。
アポクリン腺
脇や陰部など特定の場所にしか存在しない汗腺がアポクリン腺です。アポクリン腺から分泌される汗は、エクリン腺から分泌される汗よりも水分以外の物質を多く含んでいるので、雑菌が繁殖しやすく、臭くなりやすい特徴があります。
アポクリン腺は思春期以降に発達する汗腺で、もとはフェロモンを放つ役割があったと考えられています。
脇汗と腋臭(わきが)は全然違う
脇汗が多いと「腋臭(わきが)なのでは?」と悩むことがあります。脇汗の臭いと腋臭の臭いは全然別ものです。腋臭の原因はアポクリン腺から出る汗です。脇汗が多くても、その汗がエクリン腺由来なら腋臭特有の鼻をつくツンとした臭いにはなりません。
逆に乾くと脇や汗染みが白っぽくなる人は、腋臭の可能性が高いです。アポクリン腺から出る汗には水以外の物質が含まれるので、透明ではないし粘り気があります。
自分の脇汗の臭いが気になることはありますが、腋臭ではない場合、自分を中心に半径20cmくらいまでしか臭いは届かないそうです。自分で気づいたときにサッと始末してしまいましょう。
脇汗パットと制汗剤
脇汗が気になる人はデオドラントグッズを活用しましょう。
汗取りパット
脇汗に対応した下着や汗取りパットを活用しましょう。とくに汗取りパットはインナーがノースリーブでも使えるので便利です。衣服に汗染みができませんし、汗を吸収してくれるので雑菌が繁殖しにくいです。
デオドラントシート
額の汗はハンカチやティシュで拭けばいいのですが、脇は皮膚がこすれやすく雑菌も繁殖しやすいので、専用のデオドラント(汗拭き)シートで拭いて清潔に保ちましょう。拭いたあとサラッとするタイプのものがオススメです。香りつきのシートは、脇の臭いが強い人が使うと逆効果な印象があります。
制汗剤
ちょうどアラサーの人が学生時代に、エイトフォーなどの制汗剤が流行しましたよね。刺激臭の少ない制汗剤を持ち歩き、デオドラントシートで拭いた後吹きかければ、かなり汗と臭いを抑えることができます。
まとめ
あらかじめ対策することで脇汗に悩まされる頻度は格段に減ります。汗染みで恥ずかしい思いをしないためにも、汗対策は重要です。どうしても脇汗の量や臭いが気になる場合は、病院を受診してくださいね。