裏側が白っぽいのはNG! 紫外線カット効果の高い日傘は何色?
はじめに
かつての日傘は日陰を作ることだけが目的で、フリルたっぷりのものばかりでした。主に使っているのはマダム達。若者たちの間では小麦肌がもてはやされていました…。
そんな時代は過ぎ去りました。紫外線が皮膚の老化を早め、シミ・シワの原因になることが判明したからです。小麦肌はなりを潜め、空前の美白ブームが続いています。UVカット効果の付与された日傘はいまや男性ですら使う人がいるくらい当たりまえのアイテムとなりました。
デザインもフリル一辺倒ではなく、通勤にも使えるような機能性の高いものが増えました。晴雨兼用傘や折り畳み傘もあります。白・ベージュ・黒の三択だった色も、今では雨傘と変わらないバリエーションとなりました。むしろビニール傘が増えた分、日傘のほうがオシャレかもしれません。
こうして好きな色やデザインの日傘を安価で買えるようになったのはありがたいのですが、実は色によっては紫外線カットが不十分だったり、却って日焼けを促してしまうものもあるんです。
本記事ではNG日傘をまとめました。
裏側が白っぽいと地面からの光を反射する
本格的なポートレートを撮るときは照明にこだわります。レフ板という白や銀の板で、照明の反射光を顔に集めます。ちなみにこれは自撮りにも使えるテクニックです。座った状態で膝の上にコピー用紙などの白いものを置くと、不自然ではなく顔に光が集まって明るく写ります。
黒は光を吸い込み、白は光を反射する力を持っています。(というより物に光があたったとき、吸収されるなら黒、反射されるなら白に見えます)夏服に白っぽいものが多いのは、太陽光や熱を反射するためです。
UVカット力の強い日傘の中には、裏側が銀色や白の特殊な布地で覆われているものがあります。空から降り注ぐ紫外線のほとんどをカットしてくれるでしょう。
しかし地面に当たった日差しは反射しています。日傘の裏側が白っぽいと反射光をさらに反射してしまいます。しかも傘の構造上光は柄にむかって集中します。つまり顔面に反射した日光が集まるのです。
スキー場がまぶしいのは雪が日光を反射するからです。雪の上でサングラスをかけるべきなのは、眩しさを和らげるだけでなく、目が雪焼けを起こすのを防ぐためです。白い日傘も同じです。紫外線対策をしているつもりが、紫外線を必要以上に集めてしまいます。
柄の色の差が激しいもの
上にも書きましたが、色によって光を吸収・反射する力に差があります。
雨傘と同じようにデザイン性に優れた日傘もたくさんありますが、布地の元の色と模様や柄の色の差が激しいと、部分によって通り抜ける紫外線の量に差ができてしまいます。
日傘に与えられた紫外線カット効果は経年劣化します。模様があるとまばらに紫外線が差し込むようになります。またレース地が用いられていると、当然透けている部分は紫外線をカットできません。
もし内側が黒布になっているようなら、柄があっても問題ありません。むしろ地面からの反射光を吸収してくれるので、紫外線カット効果は高いと言えます。
まとめ
せっかく買うなら好きな色や柄の日傘を選びたいですが、裏地の色には注意が必要です。裏地が白ならNG、裏地が黒ならOKと考えてください。