ホワイトデーに上司からお返しをもらったときお礼の言い方
はじめに
2018年のバレンタインには、ゴディバの宣伝をきっかけに「義理チョコ不要論争」も巻き起こりましたが、義理チョコ&お返し文化が一気に消えることはなさそうです。キャンディやマシュマロのような、すぐにつまめる軽い消え物をお返しにもらえると嬉しいですし、気が楽です。
しかし年配の上司の中には、却って恐縮してしまうくらいのお返しをくださる方もいます。
直接手渡しされたのならその場でお礼を言えますが、席を外している間にデスクに置かれていた場合はどうすればいいのでしょうか。忙しい上司に電話をかけるのも気がひけますし、かといってメールで済ませるのは失礼にあたらないか不安になりますよね。
お礼と感謝の気持ちを伝えるにあたって、社会人としてふさわしい方法についてご紹介します。
基本は口頭が望ましい
上司に限らず職場で物をもらったら、基本的に口頭でお礼を述べるのが望ましいとされています。お返しをもらって数日以内には、感謝の気持ちを伝えましょう。すでに課やグループを代表してお礼を伝えてあったとしても、個別に会う機会があるのなら言及するのがマナーです。
「先日のホワイトデーは○○をいただき、ありがとうございました」
「素敵なものでびっくりしました。おいしく(大切に使わせて)いただきます」
「お忙しいのにお手配いただき、皆感動していましたよ」
最初に「いつの、何に対しての感謝か」を明確にし、そのうえで贈り物に対する感想や周囲に好評だったことなども伝えられれば、上司も「準備してよかった」と心から思うことでしょう。
特に立場のある年配の上司なら、奥様が「若い女性に喜ばれるように」「セクハラにあたらないように」などと心を砕いてくださっている場合も多いです。きちんとお礼を伝えることで、奥様も安心されると思います。
会う機会がない場合は、早めにメールで伝える
社内にいる時間帯が合わない上司や所属や支店の違う上司からお返しをいただいた場合は、メールで感謝の気持ちを伝えます。
手紙と違ってメールは短く簡潔にまとめるのが礼儀です。社内でのやりとりですから、仕事と同じように簡潔で要件がしっかりと伝わる文面を意識してください。
勤務時間中にメールを送る場合は、仕事上の要件と併せて、文末にお礼の言葉を書きます。お礼以外に要件がない場合は、休憩中や終業後、始業前など勤務時間外に送ることをおすすめします。
文例
「先日はホワイトデーに素敵な贈り物をいただき、誠にありがとうございました。お返しだと伺いましたが、バレンタインで日頃の感謝の気持ちをささやかにお伝えしたつもりが、却ってお気遣いいただく結果になり恐縮しております。
○○は大変人気があり、社員一同とても喜んでおります。より一層業務に励みますので、今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします」
「いつの何に対しての感謝か」「プレゼントに対する感想と皆の評価」を伝えるのは口頭の場合と変わりませんが、メールでは少し丁寧な表現になるよう心がけることが大切です。件名に「ホワイトデーのお礼」と書くなど、業務メールと混ざらないように気を付けてください。
お礼メールの文面で気をつけたいマナー
業務メールの末尾にお礼をつけくわえる場合、「追伸」「P.S」などは使わない方がよいかもしれません。社風によっても違うので一概にはいえないものの「取引先にもP.S.や追伸と称してお礼を伝えているのでは…?」と上司を不安にさせる可能性があります。
顔文字や「!」「?」マーク、くだけた表現などもケースバイケースではありますが、使わない方が無難でしょう。例外的に、普段から堅苦しいメールばかりをやり取りしている人が、ギャップを狙って使う分には効果的かもしれません。
「『部長、ありがとう!!』と絶叫したくなりました」
「プレゼントを眺めながら『社長神だわ…』と何度呟いたかわかりません」
といった、ユーモラスながらも丁寧に終わる表現もおすすめです。が、あくまで目的はお礼を伝えることなので、くだけた表現が許される相手や環境かどうか、よく考えてからメールを書いてくださいね。
まとめ
ここであげたお礼の表現はホワイトデー以外にもさまざまなシチュエーションでも使えます。もっとも大切なのは、相手のことを考えて感謝の気持ちを伝えることです。参考にしてみてくださいね。