爪水虫ってなに?歩けなくなるってホント?原因から予防法まで徹底解説!
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今や日本人の4人に1人が発症しているという水虫。その水虫の原因となる白癬菌が足の爪の間に入り込み、繁殖してしまうことで爪水虫という病気に発展してしまいます。そんな爪水虫について、症状・原因・感染・治療・予防という面から徹底解説していきます。
爪水虫って知ってる?
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足にできやすく、水ぶくれになってしまったり、かゆみが出てきたり、皮がむけたりする……よく聞く水虫の症状ですね。
今や日本人の4人に1人は水虫の症状が出ているといわれています。水虫は、白癬菌が足の裏で繁殖することで発症してしまう病気です。
そんな水虫が、足の裏や指の間だけではなく、爪の間にまで侵食・発症することがあるって知ってましたか?
そして爪水虫も水虫と同様、日本人の10人の1人に症状が出ているとも言われていることを知っていましたか?
今回は、厄介な爪水虫について、症状・原因・感染・治療・予防という面から徹底解説していきます。
爪水虫の症状は?
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爪水虫と聞くと、「水虫なのだからかゆみが伴うのでは?」と思う方も多いかもしれません。しかし、爪水虫の初期症状にはかゆみや痛みなどがなく、その症状は主に見た目に出ます。
例えば…
・爪の厚さが増す
・爪が変形してしまう
・爪が白色や黄色に濁る
・爪が脆く欠けて行ってしまう
・爪に白い筋が入っている
以上の症状が足の指に見られるようであれば、爪水虫を疑ってみてもいいかもしれません。
爪水虫の初期症状は爪の見た目に症状が現れるのみですが、進行すると爪のまわりに炎症が起こり、恐ろしいことに「歩くたびに痛みを感じる」という症状が出てしまうということもあるのです。
爪水虫は、爪の中でも主に足の親指の爪に発症しやすいことも特徴です。また、爪水虫はその特徴からいくつかのタイプに分けられます。
・遠位・側縁部爪甲下型
爪の先端部や側縁部が変色・脆く欠ける症状がみられ、もっとも多いタイプと言われています。
・近位部爪甲下型
爪の付け根が白く濁ったような症状がみられ、進行が早いタイプ。
・白色表在型
爪の表面が白く変色する症状がみられます。
・全層異形成型
爪全体に症状が発生し、各タイプの爪水虫が治療されず放置されると発症するタイプ。
爪水虫の原因ってなに?
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爪水虫の原因は、足にできる水虫と同じく白癬菌にあります。白癬菌が爪の中で繁殖することで、爪水虫が発症してしまうのです。
白癬菌は、人間の体にあるケラチンというタンパク質を餌にして繁殖します。白癬菌は高温多湿な場所を好むので、靴の中・靴下の中は繁殖するためにうってつけの場所。
爪は表面が硬く、表に出ている部位なので、付着した白癬菌が洗い流されたり落とされることが多いのですが、足の指と爪の間は柔らかく、白癬菌が侵入しやすいため、水虫が発生しやすい場所といえます。
もともと足で繁殖していた白癬菌が、足の爪の間にまで入り込み、繁殖を始めてしまうことで爪水虫が発症してしまうのです。水虫の症状がない人がいきなり爪水虫を発症してしまうことはとても稀です。
爪水虫は感染するの?
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爪水虫は水虫と同じく感染します。家族内に爪水虫の感染者がいる場合、タオルやスリッパなどを共有した場合、感染のリスクは大幅に上がります。
前述した通り、爪水虫は水虫を患っている方に発症してしまう病気です。よって、感染の予防は水虫と同じ。水虫を防げば爪水虫は防げるといえるのです。
仮にあなたが爪水虫になってしまった場合は、その感染を家族の中で広げないよう早めに治療・完治させること。そして常に足を清潔にすることを心がけながら生活をしましょう。
爪水虫はどうやって治療すればいい?
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前述した通り、爪水虫になってしまった場合は、症状がひどくなってしまい辛くならないためにも、また他人にうつしてしまわないためにも早めの治療が大切です。放置は厳禁です。
爪水虫担ってしまった場合、まずは自分でなんとかようとする前に、早急に皮膚科を受診することをおすすすめします。皮膚科の先生に爪水虫について相談すれば、治療方法や感染を食い止めるアドバイスなどを頂くことができるでしょう。
爪水虫を治療するには、主に「塗り薬」「飲み薬」2種類の方法があります。それぞれの効果・メリットやデメリットについて紹介します。
・塗り薬
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塗り薬に関しては、患部に直接塗りこむのではなく、爪の中でも表面が薄い箇所・爪の周りなどに塗布します。
塗り薬には、「爪の表面は硬いので、爪の内面にある患部まで薬がいき届きにくい」という大きなデメリットがあります。
しかし、塗り薬は飲み薬と違って「服用者の体調・体内環境による効果や副作用の影響がない」ということがメリットともいえます。
・飲み薬
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足にできてしまう水虫においては主な治療法は、患部に直接塗布する塗り薬ですが、爪水虫については飲み薬が主な治療法とされています。
体内から足の指にある白癬菌を除去するというやり方で、塗り薬よりもより効率的に治療をすることができます。
しかし、前出した通り様々な副作用が発生してしまったり、効果が患者の体内環境に左右されてしまうというデメリットもあります。
最近はレーザー治療で治すこともできます。長期的な通院と少し割高な費用が必要にはなりますが、薬を服用する必要がなく、手軽であるという大きなメリットがあり、選択肢としては魅力的です。
爪水虫を予防するには?
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爪水虫の元凶は水虫です。爪水虫の発症経路は、足にたまった白癬菌が足の爪の間にまで侵入し、そこで繁殖を始めてしまうことにあります。
よって、すでに水虫の症状が出てしまっている人に関しては、まずは水虫を完治させることを第一に考えましょう。
まだ水虫にもなっていないという方も同じく、爪水虫の元凶は水虫なので、いつでも足の清潔を常に意識する・靴下は常に綺麗なものを使う・バスマットなど、足に触れるものはいつでも清潔を保つなど、まずは水虫への対策が大切です。
まとめ
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前述した通り、爪水虫は日本人の10人に1人の確率で発症しているといわれています。
はじめは痛みやかゆみを伴わず、足の爪の見た目にしかその症状は現れませんが、進行すると足の指が炎症を起こし、歩行することもままならなくなってしまうケースがあります。
治療も方法にかかわらず長期に及ぶものが多く、時間や金銭面でも苦しむことになります。
爪水虫にならないために、また、感染をさせないためにも、既に水虫の症状が出てしまっている方は早めの治療・完治を、水虫の症状がない方でも足の清潔を常に心がけることが大切です。