オバ見えしない! ワンランク上の上品さをプラスできる三角ショールとは?
大判ストールもいいけど三角ショールもおしゃれ!
秋~初冬は1年のうちで最もファッションを楽しめる時期といっても過言ではありません。真冬は防寒が最優先ですし、真夏は重ね着ができません。徐々に薄着になっていく春よりもアイテムのバリエーションが豊富です。
ファッション性をとことん追求するオシャレさんがいる一方で、秋冬シーズンはつい地味カラーでモッサリした雰囲気になってしまう季節でもあります。
特に通勤用の服は無難さを優先せざるを得ないので、気づけば全身グレーや全身アースカラーになっていたという方も多いはずです。
ボルドーなど秋らしい深みのあるカラーはいろいろありますが、若いころと違ってなかなか冒険できないんですよね。いくら似合っていても印象が強すぎると着回ししにくいという事情もあります。
洋服で冒険できないときに活躍するのがファッション小物です。秋冬は小物がとにかく豊富です。マフラーやスヌード、ストール、ショールなどの巻き物・羽織ものは、防寒具として優秀なだけでなく、主役にもわき役にもなれる万能アイテムです。
ここ数年、急速に三角ショールや三角ストールなど、三角形の巻き物の人気が高まっています。一歩間違えるとマダム感が出てしまうアイテムですが、選び方や使い方次第ではすっきりエレガントにまとめることも可能です。
この記事では、三角ショールの選び方や使い方についてまとめました。
三角ショール(三角ストール)って?
ショールはインドで生まれた衣類で、肩にかけたり頭に巻いたりします。インドからイギリスに伝わり、おしゃれな防寒具としてヨーロッパ中で大人気になりました。
ショールは大きな1枚の布のこと
元は四角形の大きな布で、対角線に沿って三角形に折って使っていましたが、現在でははじめから三角形のものが販売されています。これが三角ショールです。
ショールの素材はさまざまで、春夏はレースや薄手の布地など涼しい素材、秋冬はカシミヤをはじめとする暖かい素材が好まれます。
ストールとショールは実は別物
ストールは、ショールとよく似ていますが厳密には別物で、ショールより高級なものを指します。が、現在の日本では(普段着レベルでは)同じものと考えて差し支えないでしょう。
ショールは基本的に飾りが少なく、あったとしてもフリンジがついている程度ですが、ストールはツヤ感のある素材で作られていたり、ファーがついていたりします。
しかし現代日本では、ショールとストールの意味が逆転しています。ストールといえば秋冬に羽織ったりマフラー替わりに首に巻いたりするもの、ショールはドレスアップしたときに肩にかけるものという印象です。
ネット通販で購入するときは「三角ストール」で検索した方が、思い通りのものを探しやすいと思います。
日本では着物と合わせていた
ちなみに、成人式で振袖の女性が羽織っているフワフワのアイテムは、ストールではなくショールです。正式名称は「ファーショール」または「フェザーショール」といいます(が、おそらく「殺生丸」と言ったほうが通じると思います…)。
日本では明治時代の中頃から着物の上に大判のショールを羽織る習慣ができました。振袖にファーショールを合わせる習慣があるのも、マダムっぽいイメージが強いのも、そのあたりが原因のようです。
三角ショールの巻き方・使い方
大判のアイテムなら羽織るだけで主役になります。首や肩を防寒しつつ華を添えるのが目的なら、ただ羽織るのではなく巻き方を工夫しましょう。作業中にずり落ちるとみっともないので、簡単で見栄えのいい巻き方をマスターしておくと便利です。
三角ショールの選び方
ショールの柄やサイズ、素材、印象の強さによって、最適な巻き方が変わります。
素のファッションに色味が乏しい場合、ショールは差し色として使うべきです。単色なら布面積の少ない物、柄ものなら大きい物がおすすめです。
原色は避け、顔色が明るく見えるカラーを選びましょう。職場でも使いやすいのはチェック柄です。チェックが細かすぎると子供っぽい印象になったり、テーブルクロスっぽく見えたりするので気をつけてください。
ふちにフリンジがついているものは、羽織って前で結ぶか留めるだけで華やかに見えるので、不器用な方におすすめです。ただし安っぽい素材で作られているものや、フリンジに特徴がありすぎるものは使い方が難しいので注意が必要です。
シンプルに胸元で結ぶ
三角ショールの基本的な使い方です。長い辺を肩にかけ、三角形の布地を背中側に垂らし、端を胸の前で結びます。肩を防寒できます。
シンプルゆえにショール選びのセンスが問われます。きれいめカラーを差し色に用いましょう。
正方形を半分に折ったような三角ショールではなく、端が長く伸びているものを選ぶと、結び目をふんわりと膨らませたり、前に長く垂らしたり、アレンジの幅が広がります。
胸側に三角形を垂らす
胸元で結ぶときとは逆に、胸側に布地を垂らします。ショールの両端を首の後ろで交差させ、前に持ってきて胸側の布地の下で結びます。きっちり結ぶのではなく、胸側の三角形の布地をふんわりと膨らませゆとりを持たせましょう。
柄の派手なショールや、大柄のショールを使うとより効果的です。
斜めにまとめてアシンメトリーに
片方の肩の上で結び、もう片方の肩と腕側に布地を垂らします。アシンメトリーな小物は印象が強いので、服装の地味さが「シンプルきれい」と評価されるようになります。
アクセサリーで束ねる
布1枚あれば自由にアレンジできるのがショールのいいところです。が、敢えてショール留めを用いるのもアリです。ショール用のピンやブローチも販売されていますし、飾りヘアゴムやヘアピンも使えます。
ニット素材の分厚いショール(ストール)には、初めからボタンがついているものもあります。中にはボタンが主役としてデザインされているものもあります。
まとめ! シンプルだからこそ巻き方で差がつく
防寒具が手放せない季節になりました。暖かさの追求が最優先とはいえ、おしゃれ心も忘れたくないですよね。三角ショールがあれば首元の防寒とおしゃれが両立できます。基本的にスカーフやストールと使い方は同じなので、何枚か持っておきたいですね。