春こそしっかり眠りたい! ハーブティーで睡眠の質をあげよう
はじめに
近所の公園に野良猫(地域猫)がたくさん住んでいます。冬の間は気の毒でしたが、最近は春の陽気の中でウトウトとまどろんでいて、とても気持ちよさそうです。心ゆくまで眠れるのは猫の特権です。来世は、猫になりたい…。
冗談はさておき、暖かくなるとあちこちで「春眠暁を覚えず」とささやかれますね。「春暁」という漢詩の出だしの一文です。暁というのは明け方のことです。
春暁の作者・孟浩然は「春は気持ちいいから夜明けに気づかずウッカリ寝過ごした。鳥の鳴き声で目が覚めた」というようなことを詩にしたんですね(夜明けが早くなったから起きれなかった説もあります)。つまり夜の睡眠の話で、昼間の眠さは関係ありません。
実際のところ、春になると睡眠不足になってしまう人は結構多いです。年度変わりの前後はとても忙しいです。出会いと別れの季節とはよくいったもので、職場でも人の入れ替わりが激しいですよね。
ストレスや疲れが溜まると睡眠の質は下がってしまいます。花粉症も酷いと睡眠に悪影響を及ぼします。夜にしっかり眠れないから、よけい昼間にウトウトしてしまうのです。
4月に無理をしすぎると、GWの連休後にドッと疲れがでて五月病にかかりやすくなります。忙しいときだからこそ、ハーブティーを飲む習慣をつけて質のいい睡眠を手に入れましょう。
睡眠リズムを整えることが大事
十分な睡眠時間が取れているはずなのに眠い。そういう人は睡眠の質が落ちてしまっています。春の睡眠不足は、時間不足よりも質の低下によるものが多くみられます。
それでは、なぜ睡眠の質が低下してしまうのでしょうか。
新生活が始まる春はなにかと忙しく、生活のリズムが乱れます。行事も多く、初めて対面する人も増えるでしょう。考え事も多くなるかもしれません。
そうしてストレスが溜まると自律神経も乱れ、交感神経が優位な状態が続き、リラックスできなくなってしまいます。寝ようとしても眠れなかったり、寝付いても眠りが浅かったりするのは、交感神経が優位で興奮状態にあるからです。
質のいい睡眠をとるためには、自律神経を整え、睡眠のリズムを正常に戻す必要があります。寝る前に安眠効果のあるハーブティーを飲むと、心身ともにリラックスできます。
安眠効果のあるハーブ
西洋のハーブとは、日本でいうと漢方にあたります。自然の恵みを身体に取り入れることで、ゆっくりと体質を改善していきます。安眠効果のあるハーブは、心身をリラックスさせる成分を含んでいます。
ラベンダー
ラベンダーはリラックス効果の高いハーブの代表です。古代エジプトをはじめ大昔から薬として珍重されてきました。爽やかな香りの人気が高く、日本では、北海道の富良野にあるラベンダー畑が有名です。
香りにリラクゼーション効果があり、アロマテラピーにもよく用いられています。ときには花畑が自然発火するほど精油がとれやすいので、アロマオイルを作るのに最適です。乾燥させたラベンダー(ポプリ)を巾着につめた匂い袋も人気です。
どちらかといとアロマオイルの方が知られていますが、ラベンダーのハーブティーにも鎮静作用があります。ストレス性の不調にも効果があります。
妊娠初期の方は避けてください。
カモミール
ハーブの王道・カモミールにも高いリラクゼーション効果が期待できます。日本では「カミツレ」といい、1960年代までは医薬品として扱われていました。
ハーブティーに用いられるのはジャーマンカモミールで、青りんごのようなと表現される甘い香りがします。この香りに鎮静効果があり、ストレスを解消し、疲労を回復させてくれます。胃腸の働きにも効果があるので、ストレスが胃にくるタイプの人に特におすすめです。
妊娠初期の方は避けてください。またキク科の植物なので、キク科アレルギーの人も避けるようにしましょう。ブタクサアレルギーの方も、秋の花粉症と同じ症状が出る可能性があります。
まとめ
うまく眠れない日々が続くと辛いですよね。ストレスが溜まっていると感じる人や、生活リズムが乱れている人は、ラベンダーやカモミールの香りを試してみませんか? 神経の昂りが落ち着いて、眠りやすくなるかもしれません。