コーヒーの飲みすぎ! 口臭の原因はカフェインや舌に付着した豆の微粒子
コーヒーのせいで口が臭くなる
ノマドワーカーという言葉がすっかり定着し、街中のカフェでノートPCやタブレットを広げる人は当たり前の光景となりました。仕事や打ち合わせにカフェはうってつけです。
仕事や日々の生活にコーヒーが欠かせない人は大勢います。家庭用の高級エスプレッソマシーンが飛ぶように売れていますし、福利厚生の一環としてコーヒーが飲み放題(淹れ放題)になっている企業もあるでしょう。出勤前にコーヒーショップによってテイクアウトする人もよく見かけます。コンビニのセルフコーヒーの登場は革命的でした。
コーヒーブレイクは心を豊かにしてくれます。カフェインは眠気覚ましにもなりますから、そういう意味でも手放せない人は多いでしょう。カフェインが苦手な人のためにデカフェ(カフェインレス)コーヒーも販売されています。
職場で飲めることもあってますますコーヒー愛飲者は増えていくでしょう。その一方で気になるのが、コーヒーが原因の口臭です。口臭は自覚するのが難しいです。ばっちり決めている仕事のできそうな女性が、口を開いた瞬間ドブのような臭いを発生させるのを目の当たりにすると、ギャップが凄まじい分ショックを受けます。
なぜコーヒーを飲み続けると口臭が酷くなるのか、口臭の予防の仕方についてみていきましょう。
カフェインが与える様々な悪影響
皆さんご存知のようにコーヒーには大量のカフェインが含まれています。眠気覚ましのためにコーヒーを飲んでいる人もいるでしょう。体質的に日本人はカフェインに強く耐性があるため、1日に何杯も飲む人もいます。
適量のカフェインには素晴らしい効果がありますが、過ぎると身体中に悪影響を及ぼします。カフェイン酔いをするほどでなくても、日常的に飲み続けていると体内のカフェイン量が過剰になってしまいます。
ちなみに1日に摂っていいカフェイン量の上限は体格(体重)によって違います。伝統的に日本茶を飲み続けてきたため耐性がある日本では明確な基準がありませんが、欧米では体重1kgあたり5.7mgまでと定められています。50kgなら285mgです。実際には1日に250mg以上の摂取はよくないとされています。そしてコーヒーは100mlあたり60mg程度のカフェインを含んでいます。
歯茎の血流が悪くなる
カフェインには動脈を収縮させて血流量を減少させる効果があります。口内も例外ではなく、歯茎の色が悪くなるのは動脈流(赤い血)が減って、静脈流(黒い血)が目立つようになるからです。
歯茎の血流が悪くなると栄養が行き届かなくなり、歯周病が進行しやすくなります。歯周病にかかると口臭が発生します。
胃腸が悪くなる
カフェインを摂ると胃酸が分泌されます。食後のコーヒーは消化を助けてくれますが、何もないときに飲みすぎると胃が荒れます。胃が悪いと口臭が酷くなります。
利尿作用で脱水状態に陥る
カフェインには強い利尿作用があります。体内に吸収されたカフェインはすべて尿として排出されます。コーヒーや紅茶、お茶を飲むとトイレが近くなるのはこのためです。
いつもより尿量が増えるため身体は自然と脱水状態になります。脱水状態になると唾液の量が減り、唾液が減ると雑菌が繁殖しやすくなって口臭が悪化します。
コーヒー豆の微粒子にも注意
コーヒーは豆をミルで細かく挽いて淹れます。コーヒー豆を砕くときに目に見えないほどの微粒子も発生します。このコーヒー豆の微粒子は舌や歯茎などに付着します。当然カフェインを含んでいるのでコーヒーの臭いもしますし、口内環境にも影響を与えます。
喫茶店で出されるものや、きちんとした手法で淹れたもの以外にも豆の微粒子は含まれます。溶かすタイプのインスタントコーヒーの粉にも含まれますし、ドリップタイプでもフィルターを通り抜けます。缶コーヒーにも含まれています。
すべてのコーヒーはコーヒー豆から作られているので、この微粒子を完璧に取り除くことはできません。舌に付着した場合は放置するとどんどん取れにくくなるので、コーヒーが好きな人は定期的に舌磨きをする必要があります。
コーヒーブレイクの後は口内ケアタイム
カフェインを摂りすぎると歯茎だけでなく内臓まで悪くしてしまうことがわかりました。また目には見えない微粒子が舌に付着してしまいます。飲みすぎないように気を付けて、コーヒーを飲んだらすぐに口内環境を整えることで口臭をある程度予防することができます。コーヒー好きの方は気を付けてくださいね。