迷信かもしれないけどやっぱり気になる!「風水」とは一体なに?
はじめに
世間にはたくさんの迷信があります。夜に爪を切ってはいけない(親の死に目にあえないから)とか、朝の蜘蛛は殺してはいけない(蜘蛛が朝から巣作りをするのは晴れの日だけだから)とか。VENGA読者の皆さんも1つくらいは言われるがままになんとなく守っているものはありませんか?
科学的ではないと知っていても、なんとなく気にしてしまう迷信といえば「風水」です。日本で風水がブームになったのは1994年頃からですが、中国から伝わってきたのは飛鳥・奈良時代のことです。その後中国の風水とは違う独自思想が日本で発展しました。
日本に伝わった風水は陰陽道と混ざって発展し、暦や家相といった文化に大きな影響を与えました。科学的根拠はないとされますが、すでに文化として日本人の日常生活に根付いているため、現代でも気にする人は大勢います。
この記事では風水とは一体なにか、現代にも残っている風水の考え方をご紹介します。
風水とは
風水とは東アジアの自然観や環境観から生まれた考え方です。発祥の地は古代中国で、「環境が人間や死者・子孫に強い影響を及ぼす」「自然環境(風や水)と星の動き(陰陽道など)の両方が合わさって影響を及ぼす」という思想です。
日本には風水学が完成する前の段階で伝わり、陰陽道と混じって独自発展、暦や家相(土地や家の間取り)に大きな影響を与えました。有名な言葉は「鬼門」です。丑寅(北東)は鬼が出入りするので、玄関や水回りを作るのは避けることが多いです。
よい環境が人によい「気」をもたらすという考え方は非常にスピリチュアルです。うさん臭く感じる人もいるかもしれませんが、少なくとも水素水のように明らかな誤りではありません。
北枕を気にするのと同じで、文化に根付いたものであり、風水に基づいた模様替えで気分よく過ごせるのなら、それでいいと筆者は思います。
部屋の間取りと方角
風水とはの項目でも書きましたが、風水において最も有名なのは「鬼門」でしょう。鬼門とは丑寅(北東)のことで、鬼が出入りする方位だとされています。未申(南西)を裏鬼門といい、鬼門と同じように扱われています。
鬼門は古代中国のオリジナル風水にはない考え方で、陰陽道とともに日本で独自に広まった思想です。陰陽道では北と西が「陰」、南と東が「陽」と定義され、陰陽の境目は不安定になるから鬼が通れると考えられていました。
当然科学的な根拠はありませんが、いまでも中央から見て北東の方向に玄関や風呂・トイレ・台所などの水回りを置くことを忌避する文化は根強く残っています。東京の単身者向けの部屋では無視されていることが多々ありますが、確かに地元では方位を気にして家を建てる人が多かった印象があります。
鬼門や裏鬼門には魔除けとして「ヒイラギ」「ナンテン」などを植えるケースもあります。自宅の鬼門部分に玄関や水回りがあるときは、インテリアにこれらの植物を取り入れると気の流れが改善されると言われています。
インテリアにおける風水
借家住まいでもインテリアなら風水を手軽に取り入られます。
金運アップ
陰陽五行思想において「西」は金運をアップさせる方角です。そして水が金の気をアップさせるので、部屋の西側に水を置くとよいとされます。水槽や花瓶がオススメです。水を汚さないようにこまめに掃除してください。黄色も金運をアップさせるので、黄色の花を飾るのもいいですね。ハーバリウムなら管理も楽です。
恋愛運アップ
恋愛運に関係する方角は西と東南です。西は出会い、東南は好きな相手との仲を深めると言われています。西と東南は常に清潔に保ち、パステルカラーの小物を置くといいでしょう。ピンクが恋愛をつかさどる色です。
観葉植物を置くときは枯れないように注意。フェイク(偽物)も生命が通っていないので、飾ってもあまりご利益はなさそうです(枯らすくらいならフェイクの方がマシです)。
とにかく清潔に
方角ごとに関わる運気は変わりますが、ひとつ確実に言えることは「こまめに掃除をし清潔に保つ」のが大事だということです。風水は「気」の流れを阻害することを嫌います。室内の風通しをよくし、ゴミを捨て、ほこりを取ることでよい気が流れます。そして収納の扉をきちんとしめることで、気を外に逃がさないようにします。ズボラはダメということですね。
まとめ
風水を信じている人も信じていない人も、模様替えをするときに一度室内をチェックしてみてください。運気がよくなれば儲けもの、そうでなくても普段はチェックしない場所も掃除できるので結構お得だと思います。