アレルギー日記で把握できる! 自分の花粉症の傾向と対策
はじめに
気温が上がるにつれ、花粉の飛散量はますます増えていきます。花粉症を発症して何年も経つ方はすでに対策はバッチリだと思いますが、最近発症したばかりの人や、軽かったはずの症状が重症化しつつある人はどうしていいかわかりませんよね。
花粉症初心者の方や、病院に行く暇がない方にオススメなのが「アレルギー日記(花粉症日記)」です。毎日の花粉飛散量と症状を記していくことで、自分の重症度や経過、アレルギーの出方の傾向を知ることができちゃいます。
重症度を知る理由とは
なぜわたしたちは自身の花粉症の重症度を知る必要があるのでしょうか。
花粉症とはⅠ型アレルギーに分類されるアレルギー性疾患です。特徴はアレルゲン(花粉症の場合は花粉)が体内に入るとすぐにアレルギー反応が出ることです。空気清浄機を稼働させた室内では症状が治まっていても、外出したとたんくしゃみが止まらなくなるのにはこういう理由があるのです。
花粉症の診断を行えるのは医師だけです。「花粉症」と確定するためには、アレルゲンを特定するための血液検査が必要です。最低2回は病院に通う必要があります。
別の病気の可能性もあるので受診するに越したことはありませんが、社会人にはなかなか病院へ行く時間が取れませんよね。病院へ行く時間が取れなくても、アレルギー日記をつけることによって、日々の症状の出方が把握できるため対処が取りやすくなります。
またあらかじめ日記をつけておくことで、アレルゲンが特定しやすくなります。さらに症状の傾向を知っておけば、症状全体を抑えることは無理でも、強い症状が出る状況を避けられるようになります。生活の質(QOL)の向上がのぞめます。
アレルギー日記のつけ方
アレルギー日記(花粉症日記)には朝・昼・夜の1日3回の症状を記録していきます。ノートに書いていってもかまいませんが、アプリやExcelシートを活用するとグラフが簡単に作れるので、症状がより把握しやすくなります。
- ・日付
- ・天気(気温)
- ・花粉飛散量
- ・外出時間
- ・くしゃみ・咳の回数、鼻水の量、目の充血度、その他体調に関わること
最低限この情報は絶対書くようにしてください。詳しい花粉の飛散量はtenki.jpやウェザーニュースなどで配信されています。手軽にアレルギー日記をつけたいなら、やはりオススメはスマートフォンアプリです。
症状の傾向がわかったら?
アレルギー日記を継続するうちに、症状が出やすい時間やあまり出ない状況などがわかると思います。花粉症は根治が難しく、ほとんどが対症療法です。症状を抑える目的の治療という意味です。
症状の傾向がつかめたら、症状が少ない状態を長く続けることで、苦しい時間を減らすことができます。
たとえば帰宅後に肌がかゆくなるのなら、花粉を室内に持ち込まないように気を付け、帰宅したらすぐお風呂に入るようにする。外出が減らせないならマスクの着用を徹底する。目のかゆみが強くなる前に目薬を使用するなどです。
また、病院を受診するときにアレルギー日記を持参すると、より自分にあった薬を処方してもらいやすくなります。
まとめ
出てしまった花粉症の症状を抑えるのは大変ですが、症状が出るタイミングさえ把握すれば予防することができますよね。アレルギー日記を取り入れて、花粉症を少しでもコントロールしていきたいですね。