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五月病とうつ病の関係性って?正しい知識を身につけてしっかり克服!

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「五月病」と「うつ病」と聞いて、あなたはどんなイメージですか?「五月病」は五月に調子が悪くなって、「うつ病」はウツウツしているってこと?このふたつの共通点って?関係はあるのでしょうか?

はじめに

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「五月病」はGW開けに、休み過ぎで調子が悪くなる人のこととか、「うつ病」はいつも会社や学校に行きたくない人のことかな…というイメージを持つ人もおいでのようですが、何となく対岸の火事みたいに思っている人が多いようです。

しかし、じつは真面目な日本人は要注意の病気。転ばぬ先の杖です。しっかりチェックしてみて下さいね。

五月病とうつ病って違うの?

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「五月病」と「うつ病」が違うのか?ということですが、まったく同じとは言いにくいにせよ、かなり近いものと言えます。

そもそも、病院で診察してもらった場合、「五月病」という診断は出ません。

病院で「五月病」かもね、となったら、「うつ病」もしくは「適応障害」という診断が出されます。

では、病院で「五月病かもね」と言われつつ、診断書に「うつ病」と書いてあった場合は、通常の「うつ病」と変わらないのかという、その症状が出ている時点では変わらないので、「うつ病」と診断されるわけです。

しかし、ひとつ特徴があります。

それは名前のとおり、「五月」というシーズンに特有であるという点。

五月病はなぜ5月に起きる?

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http://komae-kosodate.net/article/2016042100057/
「五月病」という言葉が使われるようになったのは、元々、診断する側から見た場合、”GW開けのシーズンに、「うつ病」や「適応障害」と思われる人が増える”という状況があったということと、昔から4月に異動や入学入社が多い日本において、”その原因は職場や学校などの環境の変化が行われたことに起因する場合がほとんどである”という2点が、かなり明確に見えたことによるものです。

ですから、多様化の進んだ現代において、必ずしも五月でなくとも、その人が9月に異動があって、環境に慣れるまでの間、例えば10月あたりに「うつ病」や「適応障害」といった診断を受けるような状態になった場合も、「五月病みたいな」説明を医師から受ける可能性は高いわけです。

そういう訳で、「五月病」は大抵1~2ヶ月で症状は落ち着くと言われてきました。

ちょっと乱暴ですが、一昔前は「五月病は放っておけば、そのうち治る」と言われていたのです。実際、かつては「五月病」は新入社員に多く見られた症状だったので、夏ごろまでには環境にも馴染んで症状が消えるというのが通説でした。

しかし、最近では必ずしも新入社員などではなく、異動などの環境の変化があったベテラン社会人も同様な症状になるため、より「五月病」状態になる危険性は拡大していると言えます。

どんな傷や病気もそうですが、心の傷や病気とまで言わなくても、負担と感じるものをずっと心に仕舞って、抱え続ける事ですら、本格的な病気の元になることはあります。

大事に至る前に、放置せずに、出来る対策をして、ちゃんと対処したいものです。

五月病やうつ病になりやすい人

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「五月病」が環境の変化があった人に起こりがちな「うつ病」的な症状であり、これが1~2ヶ月で終わらないで、1年、2年と長期化したらホントの「うつ病」と言わざるをえなくなってきます。

「五月病」はシーズン(パターン)限定だと放置するのは禁物。

そもそも、「五月病」になりやすい人は本格的な「うつ病」予備軍とも言える要素を持っていると思って、メンタルヘルスにもアンテナを持った方が良いです。

現実問題として「五月病」から「うつ病」になる人もいるのです。

では、どんな人が「五月病」や「うつ病」に気を付けるべきなのでしょうか?

まず、以下の項目で該当することがあったら、早目に今の自分の気持ちを整理してストレスを認識したり、カウンセリングを受ける、もしくは信頼できる人に話を聞いてもらうなど、自分に合ったストレスマネジメントの対策を講じ、それらを2ヶ月以上継続しても、深刻なようであれば、最終手段としてメンタルクリニックに受診しましょう。

・以前より寝つきが悪い
・朝、起きたくない
・最近女子力が落ちた(男性の場合、身だしなみがだらしなくなった)
・「何もいいことがない」と思う
・集中力が落ちた
・外出や人に会うのが面倒
・何となく、このままではイケないような気がする
・頭痛や肩こりがひどくなった
・考え方がネガティブになった

また、どんなケガや病気も100%罹らないと言い切れる人はいません。

「五月病」かも!となる前に、誰でも自己管理の一環としてストレスマネジメントの手段を一つ二つは用意しておき、普段からコマメな自己管理をするよう、心がけましょう。

五月病とうつ病。それぞれの克服

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「五月病」「うつ病」「適応障害」…これら三つは、仲間同士です。

これらの診断を受けたら、もしくは、「うつ病」「適応障害」ではないかと思ったら、どのように克服するべきでしょうか?

特に「うつ病」や「適応障害」という診断を受け、投薬治療をするとなると、症状を改善させることよりも大変なのは薬の止め方です。

数年前に現役の精神科医の書いた本が話題になりましたが、「うつ病」などで簡単に受診するには医者も選ぶ必要を感じさせるものでした。

たまたま著者は、そのお医者さんの講演動画を拝見する機会があったのですが、「うつ病」などで使われる抗不安剤などは、有効なケースも勿論あるのですが、出来るだけ使うべきではないとの内容が印象に残りました。

確かにどうしようもなくなったら、心療内科に行くのがいいでしょう。

しかし、現役医師の話を聞いたり、医薬品業界のことを調べると、それは最後の手段だと思われます。

では、どうやって克服するのか?

最善手は「ストレスマネジメント」

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http://netbiju.net/life/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%B9%E8%80%90%E6%80%A7/
前項から何度か出てきている「ストレスマネジメント」…これです。
簡単で、自分にあったものを探すのが良いでしょう。

ある「うつ病」経験者は、「とにかくゆっくり湯船に浸かると、神経が緩んで悩み続けることが出来ない」という趣旨のことを述べています。この方はとにかくモヤモヤしたら湯船に浸かるようにしたそうですよ。

「え?そんなこと?」という声が聞こえそうですが、とにかくリラックスすることが先決です。意外と理にかなった、効率の良い方法で、しかも誰にでも出来る方法があるんですね。

その他には、とにかく不安材料を取り入れないことであったり、身体を動かすことも良いです。

外出する気になれなくても、スマホやPCで身体を動かすアプリを利用するのも良いですし、ネットや動画で「ダイエット」や「簡単ダンス」「運動」といった言葉で検索するといろいろ出てきます。気に入ったアプリや動画で一緒に運動すると、そのうち外出もする気分になったりして、気分転換でき、リラックスした時間にシフトするきっかけにもなります。

そして一番おススメは、好きなことに没頭したり、好きな読書に集中するのも効果的です。

うつ病になる前に

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このサイトを見て下さっているということは、もしかしたらあなたは、友達や家族が五月病かも?と心配しているのかもしれませんし、或いはあなた自身が五月病かもしれないと不安なのかもしれません。

勿論、そんな方のお役に立つように、この記事を作成しているのですが、でも、ちょっと待って下さい。

五月病云々の前に、あなたは「サイバー心気症」という言葉をご存知ですか?

異常心理の研究調査によると、ネットで病気について調べ過ぎる人は、実際には健康なのに病気だと思い込んでしまう「心気症」という状況になる可能性が高いということが分かっています。

気になることがあっても調べる必要はないということではなく、例えば内科、外科的に検査して何も問題がないと診断された場合にも、医師の見落としを懸念して次々にドクターショッピングをするような不安症があるなら、心療内科よりもカウンセリングのほうがおススメできます。

何故なら、心療内科はせいぜい診断書を書いて薬を出すのが関の山。根本治療は出来ません。

カウンセリングで解決!

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この場合の根本治療とは、不安の解消でしょう。このとき、あなたはその不安にどんな根拠があるのかを見つめることが必要です。そうすることで、実はその不安感の元はあなたの思考パターン…要するに考え方のクセによるといったことが明確になるかもしれません。

もしそうなら対処は見えてきます。不安になるクセを、自分で受け入れて、そのクセと一緒にやっていけばいいのです。自分を責めたりしないのがコツ。

こういった対処は病院よりもむしろ、良いカウンセリングを探すことが助けになります。

まだまだ日本では、カウンセリングは普及しきっていません。

一人で抱え込む傾向のある人は特に、自分が信頼できるカウンセリングを探すことをおススメします。

まとめ

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現在の日本はストレス社会と言われて久しいです。

そんな社会で、それでも私たちは幸せに生きていくべきです。

ストレス社会を変えようとすると気が遠くなりますが、私たちそれぞれが個人個人で幸せになっていくには、個々人の工夫で出来ることが沢山あります。

「五月病」とか「うつ病」と名前を付けて薬に頼るのは一番最後の手段として、まずは自力で自分のストレス解消法を編み出したり、自分だけのクセをいたわってあげる道を見つけましょう。

そうやって工夫をしているうちに、人間的なしなやかさを身に付けていけますよ。
venga
VENGA編集部
VENGA編集部です。コンプレックスを持つ女性に寄り添う記事をお届けします。

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