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イギリスで新たなロイヤルベビー誕生!なぜ日本では無痛分娩が普及しないの?

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イギリスのキャサリン妃が王子を出産、出産後7時間でスピード退院したことが話題になっています。日本では無痛分娩が普及していないため、出産当日に退院・帰宅することは滅多にありません。無痛分娩が日本で普及しない理由などをまとめました。

はじめに

引用元: https://pixabay.com/ja/
2018年4月23日19時すぎ(現地時間10時ごろ)、イギリスのキャサリン妃が第3子となるロイヤルベビーを出産なさいました。3800gの元気な男の子だそうです。名前の公表はまだですがイギリス中がお祝いムードに包まれています。

驚くべきことにキャサリン妃は出産後7時間で退院され、報道陣とつめかけたファンの前に元気なお姿を見せてくださいました。23日夜は、ウィリアム王子・キャサリン妃・ジョージ王子・シャーロット王女・新王子の5人家族水入らずの時間を過ごされたそうです。

こういったスピード退院は日本ではあまり考えられないことです。イギリスに限らず多くの先進国では無痛分娩が普及しています。そのため日本とは違って即日退院が可能なのです。

無痛分娩とは何か、日本で普及しない理由や母親の社会復帰に与える影響についてまとめました。

自然分娩とは

引用元: https://pixabay.com/ja/
出産方法には大きくわけて、帝王切開と経腟分娩の2種類があります。日本では経腟分娩(産道を通って赤ちゃんが出てくる分娩)のうち特別な医療処置を施さない自然分娩と帝王切開が主流です。

自然分娩には多大な痛みが伴います。陣痛もそうですが、赤ちゃんを産む痛みは「鼻の穴からスイカを出す」「男性なら耐えられずに失神する」などと俗に言われ、経産婦以外には想像すらできません。

自然分娩にかかる時間(陣痛が10分間隔~胎盤と臍帯の娩出完了)は、経産婦で7時間、初産だと倍の14時間と言われます。実際には個人差が激しいので、陣痛がきたらあとはあっという間だったという人もいれば、難産で24時間以上痛みと戦った人もいます。

分娩に伴う痛みは母親の体力を容赦なく奪っていきます。出産による体力消費は全治1ヶ月の大けがに匹敵するともいわれ、医療が高度に発達した現在でも出産が命がけであることに変わりはありません。労働基準法で産後の休養期間を6週間~8週間以上与えるべきだと規定されているのも当然のことです。

出産後は4~5日程度産院に入院します。退院後は体調がある程度整うまで実家に帰省する人も多いです。また産院によってはオプションで入院日数を延長できる場合もあります。産後の肥立ちをよくする、つまり身体を回復させるためには十分な休養が必要ということです。

無痛分娩とは

引用元: https://pixabay.com/ja/
日本では選択されることがまれな無痛分娩ですが、諸外国、特に欧米ではほとんどの人が無痛分娩で出産します。(逆に自然分娩を選ぶのは、確固たる信念がある人だけです)

麻酔を打つことによって出産に伴う痛みを軽減(または無くす)ことができます。といっても陣痛開始(陣痛間隔10分)から、子宮口が開ききるまでの間は痛みに耐えなくてはなりません。子宮口が開ききって、いよいよ出産するときに麻酔を打ちます。

無痛分娩には痛みが少ないだけでなく、出産にかかる時間が短くなるというメリットがあります。母体にかかる負担が大きく軽減されるのです。麻酔は危険だと言われますが、麻酔科医ときちんとした設備がそろっていれば、自然分娩と無痛分娩のリスクに差はありません。

むしろ高齢出産や母親の体力が少ない場合は、無痛分娩の方が産後のリスクが減ります。

日本で無痛分娩が普及しない理由

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無痛分娩が主流の欧米諸国では、出産後入院するということは、新生児や母体に何らかの問題がない限りありません。当日入院、当日退院です。

日本でも無痛分娩を希望することはできますが、必ずしも叶うとは限りません。というのも麻酔科医が圧倒的に不足しているからです。麻酔の性質上、麻酔科医が多くいるのは救命救急や手術が行われる病院です。しかし医療事故の責任が過剰に重く問われるようになって以来、ただでさえ少なかった麻酔科医が激減しました。

麻酔科医がいないと麻酔は打てません。無痛分娩を希望しても、麻酔科医のいない産院では断られてしまいます。麻酔科医が非番の日に出産がかぶる場合も同じです。また無痛分娩で出産する場合は、通常の出産費用に加え10~20万程度の費用がかかります。

さらに日本では母性信仰が異常に強く「お腹を痛めてこそ」と考える人がいまだに多くいます。そんな状況が合わさって無痛分娩がなかなか広まらないのです。

自然分娩者が産後すぐに働けないのは当たり前

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一億総活躍社会が推進される日本では、妊娠・出産は非常にデリケートな問題です。妊娠を理由に職場で不当な扱いを受けることはあってはなりませんが、現実に即して考えると、育休・産休の期間、仕事をカバーする同僚たちの負担はかなりのものです。

しかし自然分娩で体力を消耗した状態で育児をし、ある程度の期間で復帰せざるを得ないというのは無茶というものです。無痛分娩ならば当日歩いて退院できます。しかし自然分娩だと、出産を機に寝込んでしまう人もいるのです。

また出産で過剰に体力を消耗すると、育児にも支障が出るでしょう。現在は核家族化と東京一極集中が進んでいるので、身近に頼れる人がいない母親が大勢います。せめて体力があれば、追いつめられる母親が今より減るのではないでしょうか。

まとめ

引用元: https://pixabay.com/ja/
いかがでしたか?無痛分娩が普及しないのは、麻酔科医不足と母性信仰が原因でした。麻酔科医が少ないのはわたしたちにはどうすることもできませんが、母性信仰を他人に押し付けないように気を付けることや、母性信仰を唱える人の話をスルーすることならできそうですね。
venga
VENGA編集部
VENGA編集部です。コンプレックスを持つ女性に寄り添う記事をお届けします。

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