花粉症の人はPM2.5にも要注意!?2つの関係性を知っておこう!
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「花粉症だけど、PM2.5はまた別物なんでしょ?」「花粉とPM2.5って、何か関係あるの?」なんて、思っているあなた!…残念ながら、関係あるんです。PM2.5だけでなく、黄砂にも悩まされないために、これだけ知っておけば大丈夫!
はじめに
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一月以上前から、シーズンインのための用意を始めたり、早いともっと前から病院に行って対策をしている花粉症。特にスギ花粉症の人はとても数が多いですね。
でも、4月になればスギ花粉は終わるし3月の下旬にはかなり落ち着くハズ。そしてその頃にはヒノキ花粉の出番です。ですけれども実はそのくしゃみ、花粉だけの問題ではなかったのです…。
花粉とPM2.5の関係性
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PM2.5は正式名称が「Particulate Matter(粒子状物質)」といい、その粒子の大きさはスギ花粉の約1/10。非常に微細な粒子です。
PM2.5による私たちの健康への影響として。最も身近な例で言えば、タバコの煙はPM2.5を沢山含んでいる煙と言えます。タバコを吸わない方もタバコの副流煙の中である一定期間生活をすれば、それなりに影響が出ることは簡単にイメージ出来ます。
また、喫煙者は花粉症になりやすいという通説は以前からありましたが、これはPM2.5を吸引しながら花粉に晒されているのと同じ条件と考えると、当然とも言えます。
あまりにも喉が痛い花粉症だという場合、花粉症だけの問題ではなく、PM2.5の影響が大きいという可能性を疑った方が良いでしょう。特に都市部や幹線道路の近くに住んでいる場合はPM2.5による影響は除外しては考えられません。
何故、PM2.5は花粉症を悪化させるのかと言えば、簡単に言えば粒子の細かいPM2.5がその10倍の大きさのスギ花粉の表面を傷つけて、破裂させることで、花粉のアレルゲンもPM2.5やPM1.0になってしまうため。このアレルゲンの変性によって、花粉症状の悪化などにつながるのです。
花粉と黄砂の関係性は?
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PM2.5による花粉への影響は前項で説明しましたが、では、黄砂は花粉に影響しないのかというと、こちらもかなりの影響を及ぼすことが分かっています。
特に雨上がりにその威力を発揮するのですが、何故かと言えば黄砂が運ばれてくる途中で色々な大気汚染物質を吸着させており、その黄砂が雨に取り込まれると雨水のイオン濃度が数倍に上昇することに問題があります。
何故ならスギ花粉はpH値が高い液体に触れると花粉の粒が破裂して、スギ花粉アレルゲンがやはり微小粒子になってしまうからです。
この微小粒子化した花粉が、雨上がりに乾燥して舞い上がるので、普通のスギ花粉よりもはるかに用心が必要になるのです。
PM2.5と黄砂ってどう違うの?
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PM2.5と黄砂、このふたつの物質の大きな違いは、黄砂は基本的には「砂塵」であり主な発生源はタクマラカン砂漠、ゴビ砂漠、黄土高原とされていて、PM2.5は「大気汚染物質」であり、発生源は中国と日本国内の両方にあるという点が分かりやすいでしょうか。
黄砂は基本的には砂塵ですが、砂漠から運ばれた砂だけを運んでくる訳ではなく、上空を通過する過程で、大気汚染物質(硫黄酸化物や窒素酸化物)を吸着させて運ばれてきます。
一方PM2.5の発生源は自動車、火力発電、工場などが主です。九州のPM2.5の6割は中国大陸からの影響であり、関東では4割弱が中国大陸から影響を受けているとされています。
花粉とPM2.5・黄砂への対策
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花粉とPM2.5と黄砂…。
私たちから見たとき、この3つの共通点は、粒子が細かくて、クシャミや鼻水を誘発する物質というところです。
正体がどうのとか、それぞれの影響がどうのとかという前に、一番大事なのは私たちが吸い込まないように気を付けるべきで、家の中にも入れないように注意するべき対象だというポイントでしょう。
前述のように、通常の花粉よりもはるかに細かい粒子が飛んでいるので、花粉対策をよりアップグレードするとよいですね。
春から夏にかけてのPM2.5や黄砂のシーズンの雨上がりの晴れた日には特に、以下を実行することをおススメします。
外出時にはインナーマスクを!
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外出の際にはインナーマスクを使用する…環境省の「花粉症環境保健マニュアル」に掲載されているインナーマスクをすることで、市販のマスクを簡単にアップグレード出来ます。
作り方は簡単です。
用意するもの)使い捨てのマスクと市販のガーゼ(縦横10cmを2枚)と化粧用コットン1枚
①化粧用のコットンは恵方巻状に丸めて、ガーゼ1枚を手巻寿司の海苔の要領でくるむ(これがインナーマスク)
② 市販の不織布の使い捨てマスクに残りのガーゼ1枚を4つ折りにしてあてる
③ 鼻の下にインナーマスクを置く
③の上に ②の状態のマスクを付ける
※ 息が苦しい場合、コットンの厚さを減らして調整すること。
また、PM2,5や黄砂のシーズンには目の保護のために、コンタクトだけでお出かけするのはおススメ出来ません。
代わりに普通のメガネを使用することでも目に入る花粉量は40%減少するとされていますし、最近の花粉メガネは進化著しいので、もしコンタクトを使用する場合は、花粉メガネを併用するとよいですね。
まだ花粉症が発症していない方も予防を!
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このシーズン、花粉症でない人も、メガネやマスクを利用して、肺などにPM2.5や黄砂なども吸い込まないよう十分に予防しましょう。
室内にいてもお掃除の頻度が低いと、ダメージレベルは下がらないでしょう。
特に微粒子には水拭きと空気清浄機です。もしも空気清浄機のクオリティがイマイチだとしても、水拭きを頻繁にすることでかなりカバー出来ます。
また、お部屋にレースのカーテンが付いてないという方は、是非レースのカーテンの使用を検討してください。お部屋に花粉などが入り込む割合がかなり減るという報告があります。ただし、シーズン中と終わりのお洗濯は極力頑張って!
まとめ
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一般に、黄砂もPM2.5も全部中国大陸からの影響だから、私たちは何も出来ないと思い込んでいる口調の方は意外と見受けられます。
確かに黄砂に関してはそうですが、PM2.5についてはおよそ日本の現在値の半分くらいは自分たちでも改善の余地があるということです。
だからと言って、何も今すぐに火力発電を止めるとか、福一事故を経験している日本が原発に戻るということを推奨するわけではなく、もっと広い可能性に私たちも目を開いて、それぞれの人が色々な可能性に自分を開いていったらいいかも?
花粉症もPM2.5も、広い視野で見ると社会問題です。
自分の健康と社会問題の接点として、この機会にちょっと視点を変えてみては如何でしょう?