病院でできる花粉症治療とは?辛い花粉症から解放されよう!
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毎年、このシーズンが来ると薬局に行く回数が増えるのよ、という人は意外と多いですよね。花粉症は薬だけではなく、その他の対策グッズも目白押し。気が付くと数千円は余分に使ってしまうなんてことも。でも、その割に症状は辛くて、また薬局に解決策を探しに行く…。ならばいっそ、病院で治療した方がいいかも?
はじめに
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花粉症というと、季節限定のアレルギー症状なので、数週間ガマンすれば何とかなるとおっしゃる人はときどき見かけます。
でも、その数週間がずーっと怠かったり、鼻のかみ過ぎで鼻回りの皮がむけて仕事に集中出来なかったり、鼻づまりが生活リズムに影響して自律神経を乱してしまい、その後も尾を引いてしまったりと、問題になっているのも確か。
病気っていう程でもないと思うと、ちょっと市販の薬位で済ませるのが妥当とも思うし?
でも、あまり辛いなら、病院に行った方が時間とお金の節約になるかもしれませんよ?
花粉症治療で病院へ行く時期って?
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花粉症治療、もしくは対策として病院に行く場合、一番最初に行くタイミングとしてはシーズン突入の2週間前までが理想的です。
シーズンが始まって、発症してしまってからだと、特に漢方薬を使いたい場合など、そのシーズンは手遅れです。シーズン前に病院に行って、とるべき対策を相談して決めるようにしましょう。
また、重症化してから病院に行っても、薬局で薬を買うよりは、保険適用のより効果的な薬を処方してもらえる一点だけでも意味はありますが、費用対効果でみても、やはりシーズン前に行かないと、もったいないです。
花粉症治療の費用は?
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病院での費用については、もちろんその病院毎に違いはありますが、ごく一般的に考えるなら、1シーズン(2ヶ月位)で¥4,000~15,000 – の幅のようです。
また、治療ではなく、アレルギー検査を病院で受ける場合は、保険適用で大体¥5,000~10,000-です。
病院では何科に行けばいいの?
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内科、小児科、皮膚科でもアレルギー科を兼ねていることが多いです。処方もほぼ変わりません。
レーザー治療を視野に入れるなら耳鼻科や耳鼻咽喉科です。
また、目の症状が重症なら、やはり眼科が良いでしょう。
あまり重くなければアレルギー科で十分かもしれませんし、アレルギー検査はどこの科でも受けられます。
また、最近は東洋医学も扱う病院もあります。
普通の薬で済ますより体質改善も考えたい場合、シーズンの1ヶ月前までに一度相談してみるのもいいでしょう。
花粉症の代表的な治療法
レーザー治療
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現在の耳鼻咽喉科領域で一番信頼性を評価されているレーザー治療は、光破壊型療法と呼ばれるやり方で、炭酸ガスCO2レーザーを使用するものです。これは深いところまで焼くことがないので出血も少なく、鼻水を出す粘膜表面だけを焼く方法です。
粘膜を焼くと聞くとちょっと怖いですが、小学生が受けても安心とされています。
また、薬による副作用に悩まされることはないという点が魅力です。
術後3~4週間は水っぽい鼻水が出やすい点と、カサブタが剥がれてくる気持ち悪さはありますが、その他は快適に過ごせます。
効果の持続力も長く、2~5年程持ちます。
ただし、1つ注意点があります。
レーザーは効果が出るまでに1ヶ月かかると言われているので、シーズンの2ヶ月前には病院に行って相談するべきでしょう。
注射による治療
アレルギー注射、ヒスタグロビン注射、ステロイド注射の3種類がメジャーです。アレルギー注射は、少量のアレルゲンを注射する方法で、注射したアレルゲンに免疫が反応しなくなることを狙ったものです。成功率は8割程度といわれており、うまくいくと薬を飲まなくても症状から解放されます。
ヒスタグロビン注射は、ヒスタミン抗体を作り、ヒスタミンが放出された際にこの抗体によってアレルギー反応が出なくなるようにするものです。週1~2回の頻度で6回程度、注射します。これにより、3~4ヶ月、アレルギー反応を抑えます。
ステロイド注射はご存知の方も多いでしょうが、効き目も良く、副作用も大きいです。
花粉症治療で注目!舌下免疫療法とは
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2014年1月17日、「シダトレン」(鳥居薬品の新薬)が厚生労働省から認可を得、同年10月に発売されました。
この「シダトレン」がスギ花粉症の舌下免疫療法(減感作療法)に用いられる薬です。
この薬はスギ花粉を原料とした液体で、1日1回、少量から始め、2週間かけて徐々に増量します。その後、定量を数年(3年以上を推奨)にわたり服用を継続し、スギ花粉によるアレルギー症状を和らげるものです。
そもそもアレルギー反応とは、過剰な免疫反応を指します。
ですのでアレルゲンに対して、徐々に身体を慣らすことで、この過剰な免疫反応を改善することを目的に、免疫療法は考案されたものです。スギ花粉に限らなければ、アレルゲン免疫療法は日本に昔からあった療法で、漆を使う職人の世界では、漆によるアレルギーを起こしにくくさせるために使われてきた方法です。
しかし、日本で保険適応となったのは2016年10月で、ヨーロッパなどには遅れをとっています。
この治療法は始めるタイミングも決まっています。既に花粉シーズンに入ってしまっていては開始できません。基本、11月位から始めるものであり、その前にしっかり検査も必要です。
また、検査の結果次第では、この治療法を選択出来ないこともあります。いくつか条件があるので、早いタイミングに医者に相談しましょう。
なお、毎日必ず、数年に渡っての服用が必要ですので、当然ながらルーズな人には向きません。
知っておきたい花粉症の治療薬
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代表的なものは5種類あります。
抗ヒスタミン薬、メディエーター遊離抑制薬、抗ロイコトリエン薬、血管収縮薬、ステロイド薬です。
抗ヒスタミン薬(経口薬、点眼薬、点鼻薬)
一番ポピュラーな薬です。文字どおり、アレルギーを引き起こすヒスタミンを抑える薬です。基本的には第1世代より第2世代、第2世代の中でもⅠ類よりⅡ類の方が副作用が少ないとされていますが、体質によっては当てはまらないこともありますので、初めて薬を出してもらうときには十分相談しましょう。メディエーター遊離抑制薬(経口薬、点眼薬、点鼻薬)
ヒスタミンが体内の脂肪細胞から遊離してくるのを抑える薬です。抗ロイコトリエン薬(経口薬)
効果が出るまでに2週間かかるとされています。ロイコトリエンは鼻の粘膜の腫れの原因物質とされており、抗ロイコトリエン薬はこれを抑える薬です。血管収縮薬(点鼻薬)
鼻ずまり解消を目的としており、鼻の粘膜の血管を収縮させるためのものです。ステロイド薬(経口薬、点眼薬、点鼻薬)
消炎剤としてとても強力ですが、同時に強い副作用でも有名です。使用開始と投薬終了の際は、くれぐれもよく医師と相談しましょう。まとめ
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今回は病院で受けられる花粉症対策についてでした。
何となく、病院はキライでドラッグストアの薬をいろいろ試している方で、もし、あまり快適に過ごせていない場合は、是非一度、シーズン前に病院に相談されることをおススメします。
何となくモノグサで、とりあえずの対策に毎年何千円も使うのは本当にもったいないです。
また、当然ですが、薬や病院だけに頼るのも筋違いです。
自分の健康の為には、まず生活を見直すことも忘れずに!