寝苦しい夜にさよなら! ヒンヤリ冷感が気持ちいい睡眠グッズ3選
熱帯化がすすむ日本の夏
日本の夏はとかく寝苦しいです。日が落ちてからも気温が高く、空気は大量の湿気を含んでいます。熱帯夜(夜間の最低気温が25℃以上)という言葉が示す通り、まさしく熱帯雨林にいるような不快感に包まれます。
近年、熱帯夜の日数が増えています。それどころか最低気温が30℃以上という超熱帯夜まで出現する始末です。地球温暖化よりも都市部のアスファルトジャングルと空調の廃熱が大きな影響を与えていると考えられます。
熱帯夜で寝苦しい日々が続くと睡眠不足に陥ります。体力が削られ、夏バテや熱中症にかかりやすくなります。また眠っている間に脱水症状を起こし、目が覚めたときには自力で動けないほど熱中症の症状が重くなってしまうこともあります。
もはや都市部ではエアコンや扇風機の助けなしで眠ることは難しいのですが、冷房に頼りすぎると体調を崩しやすくなります。寝返りを打ったときにお腹が丸出しになって寝冷えを起こし、食欲不振から夏バテに繋がることもあります。
2010年代に入ってから、エアコンに頼り過ぎずに眠れるように、ヒンヤリ感・冷感をもたらす寝具がたくさん発売されるようになりました。かつては布団用エアコンなど高価なものが多かったのですが、2018年現在は5,000円未満でもヒンヤリシーツやヒンヤリ抱き枕が買えます。
熱帯夜に使うべきヒンヤリグッズ・冷感寝具をご紹介します。
冷感シーツ(敷きパッド)
夏場と冬場では敷くシーツを変えますよね。最近人気なのが「冷感シーツ」「冷感敷きパッド」と呼ばれるタイプのシーツです。
これらのシーツにはひんやり感を感じさせる素材が使われています。従来の綿やタオル地でできた夏用シーツは、冬用シーツに比べて吸湿性こそ高かったものの、横たわっているうちに体温がうつって敷布団が温まってしまっていました。
冷感シーツは従来のシーツよりさらに吸湿性・速乾性が高く、長時間にわたってひんやりとした感覚を維持します。
コットン(綿)やリネン(麻)タイプは特に吸湿性に優れていて、寝汗をかいてもすぐに吸い取ってくれます。ポリエステルはひんやり感が高い素材ですが、反面吸湿性はなく、肌触りがやや悪いというデメリットがあります。
冷感シーツは複数枚購入して、汗で汚れたら洗い替えるようにしましょう。実際に触ってみて、触り心地と寝心地がいいものを購入するのがオススメです。
ジェルが内蔵されているシーツは冷感が最も強いので暑いのが苦手な人にオススメです。ただ周囲の気温の影響を受けやすいので、使用するなら部屋を冷房で冷やしてからにしましょう。また洗濯できないタイプも多いので、ジェルマットの上に吸湿性に優れた冷感シーツ(綿など)をさらに重ねると長く使えます。
ひんやり抱き枕
寝るときに抱き枕を使うと体重をうまく分散してくれます。人間は1日の3分の1近くを眠って過ごしますから、横になっている間の姿勢は非常に重要です。抱き枕は高級なマットレスがなくても寝やすい姿勢を作ってくれます。
というわけで最近では人間工学に基づいて作られた抱き枕や、まるでぬいぐるみのような外見の抱き枕、昔ながらの棒状の抱き枕など、ニーズにあわせて様々な形の商品が販売されています。愛用者も多いと思います。
夏場に抱き枕を抱くと、汗が染み込んでしまいます。お気に入りの抱き枕が汗臭くなってしまった人も多いでしょう。
最近は夏が近づくと、冷感素材で作られたひんやり抱き枕が飛ぶように売れます。よく見かけるのは寝ているシロクマ型の抱き枕でしょう。10年程前のぬいぐるみ型抱き枕はアザラシが多かったと記憶していますが、いまの流行はシロクマのひんやり抱き枕です。
最も有名なのはこの動物シリーズ(cool nemu nemu animals)ですが、各社から様々な形のひんやり抱き枕が発売されています。本格的な夏を迎えるまえに、夏用の涼しい抱き枕に買い替えましょう。
敷布団の通気性をよく
シーツや抱き枕、掛布団にひんやり素材を使ったものが安価で大量に販売されていますが、やはり冷感寝具の元祖は「空調ベッド」「冷房付きマット」でしょう。
敷布団にエアコンがついていて布団をひやしてくれるものは現在も人気があります。最近の商品はエアコンの騒音や消費カロリーもグッと抑えられています。快眠を追求するなら、すのこの上に空調ベッドを設置し、冷感シーツを敷いてひんやり抱き枕を抱いて寝るのがベストだと思います。
ただ電化製品なだけあって値段はお高めです。確実に万は超えるので、コスパを考えると必ずしもオススメとはいえません。冷房→除湿→冷感寝具類+サーキュレーターの組み合わせの方が、その日の気温や湿度に合わせて微調整ができるように思います。
結論! 健康と美容のためにヒンヤリグッズを使おう
夏場の睡眠のクオリティはそのまま生活のクオリティに直結します。寝苦しい夜をいかにやり過ごすかで、身体の具合もお肌のハリツヤも全然変わります。冷感寝具を揃えてしっかりと睡眠をとりましょう。