なぜカーネーションを贈るの? 母の日の由来と定着した理由
はじめに
2018年の母の日は5月13日(日)、GWの翌週です。帰省される方はGW中に母の日のお祝いを済ませるかもしれませんね。いずれにせよ、GWの休暇中にはプレゼントの準備や手配をしておきたいですね。
ところで母の日とは一体どこの国で生まれた風習かご存知ですか?どうして定番の贈り物がカーネーションになったのでしょうか?
本記事では母の日の由来やカーネーションを贈るようになった理由をまとめています。
母の日とは
母の日とは、母親に日頃の感謝の気持ちと敬意を伝える日です。日本では毎年5月の第2日曜日に制定されています。2018年は5月13日です。(対となる父の日は6月の第3日曜なので6月17日)
母の日の大元となったのはイギリスとアイルランドの「マザリングサンデイ(Mothering Sunday)」だと考えられています。復活祭の3週間前に祝います。復活祭は「春分の日を過ぎた後最初の満月の次の日曜日」に行われるので、マザリングサンデイも年によって日付が変動します。
ここで指すマザーは母親だけでなく、生命を育むものすべてです。特に人の母親に感謝する習慣はイギリスでは1600年ごろに定着しました。また同様の風習はギリシャにもあります。
カーネーションを贈る理由
現在日本で定着している母の日は、アメリカの記念日が輸入されたものです。
南北戦争(1861年~1865年)中に、ウェストバージニア州に住むアン・ジャービスという女性が、敵味方問わず負傷兵を看護する「母の仕事の日」を提唱しました。アンは日曜学校の教師でした。
アンの死後、アンの娘のアンナ・ジャービスが母が偲ぶ会を教会で行い、白いカーネーションを亡き母に贈ったのが、現在の母の日の元になりました。1907年5月12日のことです。
アンナ・ジャービスと友人たちは「母の日」を全国に広める活動をし、1914年、ウィルソン大統領によって正式母の日が制定されました。日本では1913年に青山学院で母の日礼拝が行われたのが始まりで、1949年からアメリカに倣って5月の第2日曜日を母の日と制定しました。
ちなみに白いカーネーションはアンが好きだった花です。カーネーションが母の日のシンボルとなったのは、提唱者のアンナがアンを思って贈ったからだったんですね。というわけで必ずしも、贈るのはカーネーションじゃなくてもいいようです。お母さんの一番好きなお花を贈るのがいいでしょう。
まとめ
子供のころから母の日といえばカーネーションをなんとなく贈っていた人も多いのではないでしょうか。アンナがアンの好きな花を贈ったように、私たちも母親が喜ぶ花やプレゼントを贈って、感謝の気持ちを伝えたいですね。