【2018年版】花粉シーズンスタート! 飛散量は平年比では少なめの予測!
はじめに
2018年春の花粉シーズンが本格的に始まりましたね。
すでにTVやネットニュース等で報道されているとおり、2月20日(火)の東京の花粉飛散量は今シーズンはじめて「やや多い」と予測されました。
筆者はすでに医師に処方された薬を服用しているのですが、ここ数日であきらかに咳こむ回数が増え、花と喉の違和感が増しています。正午前に都心部を歩くと肌にかゆみを覚えるようになりました。頭も重いです。
花粉症の方は共感してくださると思うのですが、とても憂鬱な気分です…。
しかし落ち込んだところで花粉症が治るわけではないので、積極的に対処していけるよう、2018年春シーズンの花粉情報をまとめてみました。(情報は2018年2月22日のものです)
開始は遅め、ピークは例年通り
実際に花粉の飛散が始まったのはもう少し前のことです。1月23日~24日(記録的な大雪の翌日)には、一部地域では飛散が確認されていました。しかしその後厳しい寒さが続いたため、本格的な飛散開始が例年より遅れました。
2月下旬に入って急激に気温が高くなり、3月にかけて例年よりも暖かい日が続くと予想されています。飛散開始こそ遅れましたが、ピークの時期は例年と変わらないでしょう。
春シーズンに飛散する植物といえば、スギとヒノキです。都内のスギ花粉のピークは3月上旬から4月の上旬にかけて、ヒノキ花粉は4月の上旬から中旬までと予測されています。
両方がアレルゲンの方は、飛散時期が重なる4月上旬に注意してくださいね。ちなみに北海道のシラカバ花粉は5月中旬にピークを迎える見込みです。
昨年比では少なめ
春の花粉量は、前年夏の日照量と比例します。また花粉量は多い年(表年)と少ない年(裏年)が交互におとずれる傾向があるといわれています。
2017年夏は、特に関東では記録的な日照不足となりました。したがって2018年春シーズンの花粉飛散量は控えめになると予測されています。昨年(2017年春シーズン)の花粉量が非常に多かったこともあって、昨年比では飛散量は「少なめ」になるでしょう。
平年比では65%程度とかなり少なめ
結論からいうと、2018年春シーズンの花粉飛散量は、平年と比べて65%程度だと予測されています。昨夏の日照不足が影響して、関東では50%を下回る地域が多いようです。
よく「平年比〇〇%」や「例年と比べて~」といいますが、この「平年(例年)」とは一体どのように決めているのか、改めて確認しておきましょう。
気象学には「平年値」という基準があります。過去30年分の平均のことです。たとえば2018年の冬が“平年と比べて”寒いかどうかは、1981年~2010年の30年間の平均(平年値)と比較することによって決まります。
花粉の飛散量の場合は、直近10年の平均と比較します。2018年春シーズンの比較対象は、2008年~2017年の平均と比べるということですね。
なお「例年」という言葉には特に定義がありません。ニュースなどで使われる場合は「平年」とほぼ同じ意味と考えて問題ないでしょう。
飛散量が少なめでも油断は禁物!
花粉の飛散量は少なめということで安心された方も多いと思います。しかし油断は禁物です。少量の花粉でも強い症状が出る可能性は十分考えられるからです。マスクやゴーグルで顔をガードし、花粉を持ちこまないよう、屋内に入る前に全身をはたくようにしましょう。
花粉症ではない人にとっても花粉予測は他人ごとではありません。花粉に触れるたびに、体内ではアレルギー反応を引き起こす抗体が作られています。抗体がある量を超えると花粉症が発症します。その量は人によって違うので、去年まで平気だった人でも急に発症することがあるのです。
すでに花粉症の人は悪化させないために、まだかかっていない人は発症を遅らせるために、花粉の飛散量に注意を払って生活するようにしましょう。
まとめ
2018年春シーズンの花粉飛散量は少なめと予測されていることがわかりました。ひとまずは安心ですが、油断は禁物。特に働き盛りの世代にとっては、花粉で仕事の能率を落とすのは絶対に避けたいですよね。
今後も花粉情報に注目して、快適に春を過ごせるようしっかり花粉対策をしていきましょう!