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口の周りがうっすら青い…顔の産毛が急に濃くなったときに考えられること

よく見ると、青ひげが生えてるΣ( ̄ロ ̄lll)

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顔は疲れや体調不良があらわれやすい部位です。快活にふるまっていても、お肌のくすみや目の下のクマはとっても正直。夕方以降は鏡を見るのが嫌だという女性は多いはずです。

(許容できるかどうかは別として)肌くすみやクマは多かれ少なかれ誰でもできます。悲しい事実ですがアラサーにさしかかるころから「仕方ない」と諦める瞬間が増えると思います。

10月~12月にかけては、心身ともに疲労がたまりやすい時期です。日照時間は減るし、気温は下がるし、風邪が流行りはじめるし、年末に向けて仕事が忙しくなるし…心も体もなかなか休まりません。唯一の救いはマスクをつけていても変に思われないことでしょうか(苦笑)

しかし油断は禁物です。無理を重ね続けると、疲れ顔では済まないもっとショックなことが起きるかもしれません。

それは青髭。産毛がいつの間にか濃くなって、口の周りがうっすらと青くなることがあるんです。

急に青髭が目立つようになった場合に考えられる原因や対処法をまとめました。

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そもそもヒゲの存在意義って?

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ときは2018年。女性だけでなく男性もムダ毛を処理する時代になりました。脇やすねはすでに当たり前、20代~30代ならVIOラインの処理も「エチケット」になりつつあります。男性にもヒゲ脱毛が流行しています。

髪以外の体毛は基本的にすべてムダ毛認定されると言っても過言ではありません。中でもヒゲは一般的なサラリーマン男性はみな剃るか処理していますし、女性としては絶対に濃くなってほしくないムダ毛です。一部のオシャレさん以外には邪魔でしかないのに、なぜヒゲは生えるのでしょうか。

第二次性徴で生えるヒゲ

ヒゲに限らず全身の体毛は性ホルモンの量によって左右されます。一番わかりやすいのがVIOラインの毛(陰毛)です。女性は乳房がふくらみはじめた後、初潮がくる前に発生します。第二次性徴が起こると体毛が濃くなります。

ヒゲは男性ホルモンによって発毛が促される体毛です。発毛開始時期が遅く、一般的には腋毛の後に生えます。

実はヒゲが生える理由はまだ解明されていません。哺乳類にとって体毛は身体を守るためのもので、人間の体毛もその名残だと考えられています。また脇やVIOラインの毛はフェロモンを蓄えるためにあるともいわれます。

しかしヒゲはどちらにも当てはまりません。なにも守っていないし、フェロモンが出る部位でもありません。もし口元の保護が目的なら、肉体的に弱い子供や女性にこそ生えていなくてはおかしいですよね。

そのためヒゲは「ライオンのたてがみ」「クジャクの羽根」のように、肉体的に成熟したオス個体が、メス個体にアピールするために生えるのではないかと推測されています。野生動物は本当の意味で身体が資本です。立派なたてがみや羽根が生える強い肉体、維持できる能力を誇示することで子孫を残します。

アジア人はヒゲが薄め

人間は肉体以外にもたくさんアピールポイントがあるので、ヒゲはあまり重要ではありません。人種によってヒゲの濃さに違いがありますし、個人差も大きいです。

アジア系(モンゴロイド)人種は全体的にヒゲが薄めです。日本人はオシャレヒゲを作れるほどしっかり生えない人が多数派のため、服装規定の厳しい企業ではヒゲを剃るのがマナーとされているのです。

たしかにEXILEメンバーのように、かっこよく整えられるほどのヒゲが生える人はあまり見かけないので、ヒゲの濃さもある種の才能なのかもしれません。

ヒゲが必須の文化もある

日本では無精ひげを生やすくらいなら剃るか脱毛したほうがいいと考えられていますが、海外にはヒゲを伸ばす文化もあります。

その典型がイスラム教文化圏です。ムスリム(イスラム教徒)の男性にとってあごヒゲは剃らずに伸ばし、刈るものです。異教徒との差別化を図るためのルールなので、いまでも厳格に守っている人が大勢います。逆に西洋の服装が浸透してかつてほど厳格には守られなくなった地域もあります。

またヨーロッパでは18世紀にヒゲを蓄えることが流行りました。ヒゲが生えにくい体質の人のための付けヒゲが開発されたくらいです。日本でも明治時代のエリート層にふさふさヒゲが流行りました。旧千円札の夏目漱石も、現千円札の野口英世もふさふさヒゲですね。

女性にもヒゲははえる

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そんなこんなで男性にとっては時にオシャレパーツになるヒゲですが、女性のヒゲはどう頑張ってもオシャレにはなりません。しかし女性だって口周りに産毛は生えていますし、ヒゲが生える場合もあります。

女性にヒゲが生える原因を見ていきましょう。

男性ホルモン量の増加

そもそもヒゲの発毛要因は男性ホルモンの分泌です。男性ホルモンが多い男性はヒゲに限らず胸毛や腹毛など全身の体毛が濃く、髪が薄くなります。

これは女性にも当てはまります。男性ホルモンは女性にも少量ですが分泌されていて、なんらかの理由で分泌量が増加すると全身に男性的な特徴が増えます。忙しい現代人は男性ホルモンが分泌されやすい環境で生活しているので、精神的にも肉体的にもオス化・オッサン化する女性が増えています。

女性ホルモン量の減少

歳を取ると外見からは性別が判断できない人が増えますよね。女性は閉経すると女性ホルモンの量が一気に減ります。その結果声が低くなったり外見が男性的になったりします。男性も歳とともに男性ホルモンの分泌量が減っていくので、男女の見た目の性差が少なくなるのです。

外見上の「女性らしさ」「男性らしさ」を作っているのは性ホルモンです。女性なら女性ホルモンの分泌量が減ると、相対的に男性ホルモンの割合が増えます。

ホルモンバランスの崩れも、ヒゲが増える原因の一つです。

不規則な生活・睡眠不足・ストレス

現代人の生活は忙しすぎます。とくに日本人の労働時間の長さは他国と比べると突出しています。通勤時間も長いので、プライベートのなさは世界トップクラスです。しかも東京の電車は地獄のように混雑ぶりです。

食生活の乱れや睡眠不足が続くとホルモンバランスが崩れます。またストレスも性ホルモンの分泌を減少させます。

女性ホルモンには肌や髪を美しくする効果があります。つまり忙しさが原因でホルモンバランスが乱れ、肌質が変わったり青髭が目立つようになる可能性は十分あるということです。

病気の可能性も…

生活リズムを整えしっかり休息を取り、ストレス源から離れると乱れたホルモンバランスは正常化します。生活を見直しても変わらない場合は病気が隠れているかもしれません。生理周期が乱れたり生理が来ない場合はすぐに婦人科を受診すべきです。

若年性更年期障害

近年、30代の女性に早期閉経や若年性更年期障害が増えています。上でも書きましたが、現代人の多くはホルモンバランスが崩れやすい生活を送っています。本来40代半ば以降に起きるはずの閉経が、20代後半や30代で起きやすくなっているのです。

「生理なんてないほうが楽でいい」という気持ちは同じ女性として痛いほどわかります。しかし女性ホルモンの分泌量が減ると、骨粗鬆症にかかる可能性が高くなります。骨を守るためにも病院に行ってくださいね。

また更年期障害は精神面にも表れます。イライラと怒りっぽくなったり、落ち込みやすくなったり、酷い場合はうつ症状が出ることもあります。50代の女性なら「更年期なんだな」とある程度周囲も理解を示すでしょうが、まだ若い場合は人間関係を壊してしまうかもしれません。

青髭が目立つ、声が出にくくなるなどの症状にプラスして気分が荒れる場合も、受診をおすすめします。

なぜ「青髭」になるの?

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ホルモンバランスの乱れなどがヒゲの原因であることはわかりました。しかしなぜ「青髭」なのでしょうか。黒いヒゲか白髪ヒゲにはならないのでしょうか。

皮膚に透けると青く見える

顔の皮膚は他の部位よりもずっと薄いです。顔色が変化するのは、皮膚の下を流れる血液がよく透けて見えるからです。血行がよくなると頬が赤くなります。激怒すると頭に血がのぼりすぎて赤黒く見える人もいます。

逆に体調不良になると頭部から血の気が引いて青白くなります。酷いと青を通りこして緑みがかって見えたり、土気色になったりします。より薄い粘膜でできている唇の色の変化はさらにわかりやすいです。

透けるのは血だけではありません。毛穴の中にあるごく短い伸びかけの毛も透けてみえます。剃りたての坊主頭が青く見えるのもそれが原因です。

ヒゲが濃い男性は夕方になると口の周りが青くなります。青髭が目立っている女性は、それと近い状態になっているのです。

毛穴が開いていると目立つ

美しい肌とは毛穴が目立たない肌理の細かい肌のことをさします。毛穴の開きや、毛穴の黒ずみ、イチゴ鼻には多くの女性が悩まされています。

毛穴が開くことによって産毛の毛根が目立ち、口の周囲が青っぽく見えることもあります。

口を動かすので口の周囲の皮膚は強い刺激を受けやすい部位です。鼻の下は鼻をかむときにどうしても擦ってしまうので、肌細胞が傷つき、年々毛穴が開きやすくなっていきます。

毛穴の開きが原因ならスキンケアで産毛の目立ちが落ち着くかもしれません。ムダ毛の処理と同時に毛穴の引き締めも行いましょう。

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剃ると濃くなるってホント?

産毛を剃刀で剃って処理すると濃く見えます。これは剃刀のせいで濃くなっているのではなく、剃ることで生えてくる毛の断面が太くなるので、濃くなったように感じるのです。ヒゲに限らず全身のムダ毛に同じことがいえます。

ただし鼻の下はデリケートなので、乱暴に剃ったり毛抜きで抜いたりして刺激を与えすぎると、毛穴が開きます。お肌の内側で毛が育って表に出てこなくなることもあります。もし剃刀を使うなら顔専用のものを購入しましょう。

生活習慣を整えて女性ホルモンを増やそう

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ヒゲは男女ともに生える可能性があります。女性でも元から産毛が濃く処理している方もいます。気をつけなくてはいけないのは、急に青髭が目立つようになった方です。ホルモンバランスの乱れを放置すると身体に悪影響が出ます。ヒゲの発毛は身体からのSOSかもしれません。

食生活を整え、きちんと睡眠をとり、運動習慣をつけましょう。それで改善すればありがたいですし、酷くなるようなら直ちに病院へ行ってくださいね。

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