梅雨の湿気が辛い
この記事を書いているのは2018年6月1日金曜日。東京はまだ梅雨入りはしていません。空模様は安定せず、晴雨兼用傘が大活躍しています。窓から吹き込む風はほんのり湿っていて、アスファルトのにおいがします。梅雨ですね。
日本列島の大半は「温暖湿潤気候」に分類されます。四方を海に囲まれているため非常に高温多湿であるという特徴があります。赤道に近い暑い国出身の人でも、日本の夏は湿度が高すぎてバテるのだそうです。実際、5月は湿度が低めだったので、30℃近くまで気温が上がっても意外と暑く感じませんでした。
梅雨は日本の雨季で、1ヶ月~1ヶ月半ほど続きます。東京の年間降水量は1,500mm程度ですが、梅雨の期間だけで300mm以上降ります。気温が上がるにつれ空気中に含むことができる水分量が増えるので、気温が高くて雨がよく降る6月~7月は1年でもっとも湿度が高くなります。
ダムの水量が増えてありがたい反面、梅雨は湿気が多すぎて過ごしにくい季節です。油断すると部屋の中にカビが生えたり、嫌なにおいが充満したりします。湿度の高い梅雨を乗り切るために取るべき室内の湿気とカビ対策をまとめました。
換気扇はつっけぱなしにする覚悟で!
昔ながらの日本家屋と違って現代の家、特にマンションのような集合住宅は気密性が高く、それゆえに湿気がこもりやすいという特徴があります。室内の湿度が高い状態が続くと、水回りを中心にカビがはびこります。
カビは見た目が気持ち悪く、嫌なにおいを発生させるだけでなく、吸い込むと人体に悪影響を及ぼします。カビが原因の肺炎になったり、蕁麻疹や喘息を引き起こすこともあります。食べ物は冷蔵庫にしまっておかないと半日もせずに傷んでしまいます。
まずはカビを繁殖させないことが重要です。風呂やトイレには換気扇がついていますよね。水回りの換気扇は24時間つけっぱなしにしてください。換気し続けることによってカビの繁殖を少しは抑えることができます。
洗濯物は浴室暖房や除湿モードを使おう
室内の湿度が上がる原因は、洗濯物の部屋干しにもあります。雨がやまないので室内に干すしかないのですが、うまく乾かなくて洗濯物自体も臭くなってしまいます。
もしお風呂に浴室暖房乾燥機がついているのならぜひ活用してください。浴室に物干しがない場合は、突っ張り棒で代用できます。
浴室暖房乾燥機がない場合はエアコンの除湿モードを利用しましょう。部屋干しで洗濯物がうまく乾かないのは、室内の湿度が高すぎて洗濯物が含んでいる水分が蒸発できないからです。
除湿機能で室内の湿気を外に出せば、その分洗濯物の水分が空気中に出ていきます。エアコンの除湿だけで不十分な場合は、扇風機やサーキュレーターを用いて、室内に空気の流れを作ってやりましょう。
乾燥機や除湿器を使うときは、室外機や窓につく結露に注意してください。特にカーテンで隠れやすい窓の端の結露を放置すると、カビが繁殖するだけでなく壁などを汚損してしまうかもしれません。
和室は畳や押し入れなどが湿気を吸ってカビやすいので、湿気取りの置物を置くのもアリです。段ボールも水分をよく吸いますがゴキブリの住処になってしまうのでやめた方がいいです。雑誌や新聞を購入されている方は、洗濯物を干す部屋に置くと水分を吸収してくれます。
洗い直しを増やさないためにも湿気対策は必須
梅雨時の湿度が高いのはどうしようもないので、部屋ごと除湿してカビから身を守りましょう。特に洗濯物は一度生臭くなってしまうと、他の季節と違って洗い直しても乾かせないので注意が必要です。