巻き爪だからサンダルが履けない
梅雨があければ夏の幕開けです。素足になる機会が増えますよね。サンダルにしてもオープントゥパンプスにしても、足の爪がよく見えます。派手なネイルカラーが施されていなくても、きちんと手入れがされているだけで美人度がグンとアップします。
手入れをするなら梅雨で足を出せない今のうち。ザラザラかかとの角質を取って、ムダ毛を処理して、スキンケアをして、甘皮を処理して…やることはたくさんあります。
足の爪が健康な人にとって、夏はさりげないオシャレアピールができる楽しい季節です。一方で爪に問題を抱えている人にとっては、サンダル履きは鬼門ですよね。中でも巻き爪の人は、見た目がまずいだけでなく痛みが酷くて普段の生活にも支障をきたしています。
本記事では巻き爪の原因や巻き爪にならない爪の切り方、巻き爪の治し方などをまとめてご紹介します。
巻き爪とは
巻き爪とは、足の爪、特に親指の爪によく起こるもので、横方向のカーブが深くなる症状です。爪は普通ゆるくアーチを描いていますが、巻き爪になると爪の両端が指の肉に食い込んでしまいます。食い込んで痛みを伴ったり炎症を起こしたりしている状態を、陥入爪といいます。
もっとも多く症状が出るのは親指の爪ですが、人差し指~小指も巻き爪になることはあります。初期は痛みもありませんが、爪が食い込んで膿が溜まるようになると正しく歩けなくなります。
痛む足をかばいながら歩くと膝や腰などの関節に負担がかかります。また通常歩くときにはあまり使わない筋肉を使うようになるので、足が太くなる原因にもなります。たかが巻き爪とあなどらず早めに治療しなくてはなりません。
巻き爪の原因
原因の多くは深爪やサイズの合わない靴です。女性の場合は細めのパンプスを履き続けることにより、外反母趾になるだけでなく爪が肉に食い込みやすくなります。
深爪
深爪が癖になっている人は巻き爪に注意してください。深爪とは指の先端の皮膚が見えるほど爪を切ってしまうことです。深爪状態から爪が伸びていくと、爪の両端部分が指先の肉に食い込みやすくなります。
特に問題なのが爪の端を丸くカットしてしまうことです。ラウンド型に切るのではなく、スクエア型に切って端を軽くやするのが正解です。ちなみに筆者は足ではなく手に深爪癖があるので、たまに爪と皮膚が接触している部分が膿むことがあります。痛いです。
サイズの合わない靴
サイズの合わない靴を履き続けると外反母趾になるだけでなく、圧迫された爪が歪んで肉に食い込みます。酷い場合は薬指の爪が中指の中央あたりに食い込んで血が出るというようなこともあります。
新たに巻き爪を作らないためには、深爪に気を付けて正しいサイズの靴をはくことです。すでに巻き爪になってしまっている人は治療を受けながら、巻き爪にならない環境を整えていってください。
巻き爪の治療法
軽度の巻き爪はワイヤーで爪の形を正しく整えます。出血したり膿が溜まったり、爪全体が化膿してボロボロになったりする重症の巻き爪(陥入爪)は、手術が必要な場合もあります。
巻き爪が気になる場合はまず皮膚科に相談してください。皮膚科の医師と相談して、ワイヤー治療や手術、その他の治療法を選択します。軽症でも完治させたい場合は手術で一気に治すこともあります。
重症化する前に受診!
巻き爪は自分自身が痛いだけでなく、見ているだけでも痛々しく感じます。重度の巻き爪の人は関節を傷める前になるべく早く受診してください。軽度の巻き爪の人も、今はまだ痛くないからと放置せず、気づいた段階で治療を受けることで重症化を防げます。