蒸れた足のニオイに悩む人は多い
まだ5月ですが、気温的には完全に夏です。毎日暑いですね。おまけに梅雨が近づいてきて蒸し蒸ししていますね。通勤中に汗がにじみますよね。会社についたら靴と靴下を脱ぎ棄てたくなりませんか?
汗をかく季節、社会人をひそかに悩ませるのが蒸れた足の臭いです。職場や職種によって、勤務中は内履きに履き替えていい会社と1日中靴を履いていないといけない会社があると思います。
筆者は派遣社員として両方の職場を経験しましたが、どちらかというと原則外履きの企業の方が辛かったです。オジサン社員がデスクの下で脱いだ瞬間、凄まじい臭いが付近に漂ったからです。忘れられない記憶です。忘れたいです。
足が蒸れることは誰にでもあります。筆者が嗅いでしまったのはたまたまオジサン社員でしたが、どんなイケメンでも美女でも足は蒸れます。足が臭くなる可能性は誰にでもあります。
なぜ足が蒸れてしまうのか、臭いが発生するメカニズムや蒸れ・臭いへの対処法などを調べてみました。
足の裏は汗をかきやすい
人は全身から汗をかきます。皮膚の表面に出た汗の水分を蒸発させるときの気化熱で体温を下げます。というわけで汗腺は全身くまなくどこにでも存在します。当然足の裏や靴下で隠れる部分にも汗腺があります。
足の裏は掌と同じく汗腺が集中している部分です。平均して1日に200mlぐらいは汗をかきます。しかも足の指の間など表面積が多いので、清潔を保たないとあっという間に雑菌が繁殖して臭くなってしまいます。
足汗が増えるのにはいくつか原因があります。
ストレスで汗をかく
暑いとき以外にも、人は精神的なストレスを受けると汗をかきます。いわゆる脂汗です。文字通り、水分以外の成分が多いねっとりとした汗で、不純物が多い分短時間で雑菌が繁殖します。
ストレスを受けると交感神経が活発になります。交感神経に汗腺が刺激されて、ブワッと汗が出るのです。自律神経が乱れていると、とくにストレスを感じていないはずの場面でも勝手に交感神経が活発化して汗が出てしまうこともあります。
冷え性で血液が足に集まる
冷え性の人は手足が冷たいですよね。すると身体が「冷えすぎている」と勘違いして温かい血液を大量に送り込んできます。寒い季節はそれが原因で全身が冷える悪循環になり、暑い季節は血が集中しすぎて汗をかくようになります。
靴や靴下のせいで蒸れる
たとえ汗をかいてもすぐに乾いてしまうのなら、汗をかいた部分から体温が下がるので問題ありません。しかし足は靴下と靴に覆われているため、かいた汗が蒸発しません。体温が下がらないのでどんどん汗をかきます。
湿度が高くなると不快感が増すので、ストレス性の汗まで出てくることがあります。しっとりとして温かい靴と靴下の中で、雑菌が大量に繁殖し、それが臭いの元になります。湿度が高いとカビも生えやすくなるので、水虫の原因になったり治りが悪くなったりします。
汗を吸収して清潔に保つことが大事
通気性の悪さが足の蒸れの原因で、蒸れれば蒸れるほど汗が出て雑菌が繁殖しやすくなる悪循環が起きることがわかりました。つまり足元の通気性を良くして蒸れを改善し、汗をこまめに拭けばイヤな臭いを防げるということです。
吸湿性の高い靴下・ストッキングを履く
職場や職種によっては革靴やお堅めのパンプスが義務付けられているかもしれません。そんなときは靴下やストッキングなどのインナーを工夫します。
現代は100円ショップでも靴下が買える時代です。ファストファッション店でもまとめ売りが当たり前になりましたね。普通に履く分には十分使えるので消費者としてはありがたいのですが、足の蒸れにお悩みの方は少しお値段が張っても吸湿性の高いものを履きましょう。
足の裏専用石鹸で洗う
毎日入浴時に洗っているはずなのに臭いが染みついてしまっている…そんな方にオススメなのが、足の裏専用の石鹸です。足の臭いを消してくれるだけでなく、ザラザラかかとの角質を落としてツルツルにしてくれます。ラベンダーなどの香り付きで、足元がスッキリします。筆者も1年ほど前から愛用しています。
洗うときに特に注意しなくてはいけないのが、足の指の間です。汗や垢がたまりやすい場所ですが、足の指はあまり広げられない人も多いので見落としがちです。親指と人差し指の間だけでなく、すべての指の間を念入りに洗いましょう。
緊急時には汗拭きシートを使おう
ずっと靴を履いているつもりでも急に脱がなくてはいけなくなったり、脱いだら予想より臭いが酷かったりという場合もありますよね。そういうときは除菌効果のある汗拭きシートで足の裏や指の間を拭きましょう。
シートもない場合は手ピカジェルのようなアルコール除菌グッズでもかまいません。とりあえず今足についている汗と垢と雑菌さえ取れれば、臭いは落ち着きます。
清潔に保てば臭いも断てる
足のイヤな臭いは、足の裏から出た汗が乾かずに蒸れることによって発生します。雑菌を繁殖させないように、汗をかいたらなるべくすぐ拭いて、毎日の入浴で清潔を保つことが大切です。帰宅後、メイク落としとスキンケアを済ませたら、足もついでに洗う癖をつけましょう。