はじめに
都心部の最低気温が48年ぶりに−4.0℃をマークするなど、2018年は記録的な厳冬になりました。2月に入っても冬型の気圧配置はゆるまず、寒い日々が続くそうです。重ね着のしすぎで着ぶくれたり、肩こりや腰痛に悩まされたり、睡眠不足になったり……寒がりさんや冷え性のみなさんは特に辛い思いをされているのではないでしょうか。
普段より暖房が強めでも冷え性の方には足りません。ましてオフィスや教室など暖房設定が一律で決まっている場所では凍えてしまいますよね。体調をよくするためにも身体を温めてあげる必要があります。いますぐ温活を始めて寒い冬に耐えられる身体を手に入れましょう。
冷え性の原因は血行不良
女性に多いといわれる冷え性。血行不良によって手足などの末端部が温まらず、ひんやりしているのが特徴です。気温の低い冬や体温が下がる就寝前に冷えが悪化します。最近では夏場でも冷房の効きすぎに悩まされる人が増えています。
手足が冷たくなるだけでなく、血行不良は身体にさまざまな影響を及ぼします。腰痛をはじめとする関節痛や、全身の凝り、頻尿や下痢、肌荒れ……冷えを放置していると、気管支喘息や関節リウマチといった深刻な病気につながる可能性すらあります。
また女性特有の問題として、生理不順や妊娠しづらい体質になることがあげられます。
現在の辛さを改善するだけでなく将来の体調不良や病気を予防するためにも、冷えを改善する温活が大切なのです。
温活で冷え性改善
血行不良の原因はさまざまですが、おもに睡眠不足や運動不足、偏った食生活といった生活習慣の乱れがあげられます。
とくに食事は重要です。
ダイエットのために極端にカロリーを制限すると体温を保つためのエネルギーが不足します。炭水化物のみの食事や、炭水化物を抜きすぎた食事も栄養失調をまねきます。ダイエットに限らず、忙しさにかまけて食事をおろそかにするのもよくありません。
また体温の維持にはある程度以上の筋肉が必要です。運動不足や過剰なダイエットで筋肉が痩せおとろえてしまうと冷えが加速します。ふくらはぎは第二の心臓と呼ばれるくらい重要な存在です。脚に巡ってきた血を重力に逆らって身体の中心部に送り返す役目を負っているのが、ふくらはぎの筋肉だからです。
冷え性を治すためには血行不良の改善が不可欠です。温活もその場の冷えを改善するだけでなく継続して行い、体温を維持できる身体づくりを目標にしましょう!
いろいろな温活
温活とは文字通り身体を温める活動をさします。冷やさないこと、冷えにくい身体を作ることも含みます。
主な温活は以下の通りです。
- ・エクササイズやストレッチ
- ・ツボ押し
- ・湯船の利用
- ・服装の見直しやカイロの活用
- ・身体を温める飲食物の摂取
- ・漢方
すぐに実践できるものを簡単に解説します。
エクササイズやストレッチ
ストレッチで、冷えて凝り固まった身体をほぐします。そしてエクササイズで身体を動かし、筋肉をつけていきます。時間がなくても運動が嫌いでも大丈夫です。仕事や通勤、家事の隙間時間にちょっと身体を動かす習慣をつけ、継続することが大切なのです。
定期的に伸びをする。肩を回す。給湯室でアキレス腱を伸ばす。エレベーターの待ち時間につま先立ちをする。いつもより歩幅を広げて歩く。簡単な運動の積み重ねが冷えに強い身体を作ってくれます。正しい姿勢を意識して維持するとなおよしです。
ツボを押す
血行をよくしたり、身体を温めたりする効果のあるツボを押します。自宅では脚や腰のツボ、外出中は手のツボを押しましょう。オススメは指と指の間の付け根(指間穴、虎口)です。親指と人差し指で挟むようにして揉むと気持ちいいですよ。
湯船につかる
お風呂に入るとき、時間がないからといってシャワーだけですませていませんか?熱すぎないお湯に15分〜20分程度つかることによって、身体の芯まで温まって血行がよくなります。長時間つかりすぎると眠れなくなるので気をつけてください。
服装を見直す
おしゃれを重視して薄着で我慢するのも身体によくありません。どうしても薄着したいなら、ヒートテックを活用し、暖かさを維持してくれる素材の服を選びましょう。カイロを活用するのもいいですね。低温火傷には注意してくださいね。
温かいものを飲む
温かい飲み物を飲むと腹部から身体が温まります。沸かしたお湯をさました白湯で十分です。白湯にはデトックス効果や美白効果があります。生姜(ジンジャー)の入ったお茶もオススメです。ポカポカになりますよ。お湯に溶かせば飲める粉末を買っておきましょう。
ほかにも身体をあたためてくれる食物はたくさんありますので、積極的に食事に取り入れていきましょう。
まとめ
冷えのもたらす悪影響と、冷え性を改善する温活を見てきました。健康的でポカポカと温かい身体を目指して、小さなことから一つずつ温活で改善していきたいですね。