はじめに
「五月病」って聞くと、正直だらけた感じを思い浮かべませんか?なんだか覇気がなくダラダラしちゃってる感じ。イキイキした雰囲気なんて微塵にも感じられないので、会社では「やる気があるのか!」なんて怒られてしまうことも。
五月病って、五月にかかるから五月病?と思うじゃないですか。実際には医学的には五月病って名前の病気は存在しないんです。正式に名前を付けるのならば、適応障害とか鬱病って呼ばれます。どうりでテンション低くなるはずですよね。だって鬱病ですもん。
ついでに四月の後半から五月の上旬はゴールデンウィークがあって、会社によっては10連休近くお休みになるところもありますから、この長期休暇中に余力がなくなるぐらいに楽しんじゃうと五月病を発症しやすくなっちゃうかも知れません。
今回は、新入社員が五月病になってしまうのには原因があるので、その原因をよく理解して対策を打つことで軽く済ませることができるかも!という情報をご紹介します。
五月病って新入社員は絶対になるの?
通称「五月病」と呼ばれる適応障害や鬱病って、新入社員が全員なるものなもでしょうか。いえいえ、そんなことはありません。なる人とならない人がいます。入社から必死に頑張って、一か月ほど経つと環境に少し慣れて気が緩んでしまう人も多くいますよね。
でも、毎年必ず数人はどこの職場にも出没するのは間違いありません。ゴールデンウィークの連休で体も脳みそもだらけちゃうのか、仕事したくないオーラ全開で職場に来る人もいます。それでも仕事へ来るなら良いですが、中には五月病になると連休明けに仕事を休んでしまう人までいます。厄介ですよね。
五月病にかかる新入社員には、ストレスに弱いタイプの人が多くあげられます。周囲を気にして自分を抑えて他人に合わせる人とか、まじめで几帳面な人とかなんでも完璧にこなさなくては気が済まない人とかがなりやすいんです。
誰とでも気安く馴染めて、周囲にそれほど気も使わずに適当に自分らしく過ごせるタイプの人は五月病にはかかりません。新しい環境が楽しいと思える人も大丈夫です。我慢に我慢を重ねて自分の言いたいことが言えないような人は要注意です。
新入社員が五月病にかかる原因
五月病になってしまう原因は、ストレスが一番の原因になっています。生活環境も人間関係も大きく変わってしまいますよね。その変化を楽しめる人は良いのですが、思うように新しい環境に馴染めない人は想像以上にストレスを溜め込んでしまいます。真面目で几帳面で、周囲の人と波風を立てることもなく我慢してしまいます。
この新しい環境や、人間関係で必死に馴染むように努力している毎日の中で、突然大型連休があって職場から離れると、一か月間頑張ってきた分の精神的な疲れがどーんと出てしまって、何もやりたくなくなってしまうのです。
中には、食欲がなくなって痩せてしまったりする人や気分が沈みがちだったり、集中力がなくなってしまったり、夜眠れなくなって何度も目が覚めてしまって安眠できないとか、胃がキリキリ痛くなったり、仕事へ行こうとすると動悸が起こったりすることもあります。
女性の場合はストレスが溜まって自律神経が乱れてホルモンバランスも崩れがちになります。
外へ出る気も無くなり、他人の顔を見るのも嫌になってしまう人もいます。体調もすぐれずに気分も優れないので、やたらにゴロゴロしたりダラダラしたりするのも五月病の特徴です。
五月病にはどんな対策がおすすめ?
あなたが新入社員で五月病になってしまった場合、もしくは職場の新入社員が五月病になってしまった場合にはどうすればいいのか対策を教えましょう。医者に行っても良くならないのが五月病なので的確な対策をするようにしましょう。
ストレスを発散させる
一番の対策法は、ハッキリ言って何を差し置いてもこれしかありません。思う存分にストレスを発散させて心身共に回復させるようにしましょう。
ストレス発散の方法は、十人十色ですのでカラオケでも旅行でも、スポーツでも良いですし、私のおすすめはバッティングセンターで打ちまくることですが、当たらなくてストレスになる人は、気心の知れたお友だちとでもマシンガントークで発散しましょう。
思いっきり泣く
意外におすすめなのが、思いっきり泣いて気分をスッキリさせることです。悲しい映画でも感動する映画でも、ドラマでも本でもなんでもかまいません。海を見ながらでも山を見ながらでも自分の好きなシチュエーションで大泣きすると、ビックリするぐらい気分が良くなりますよ。
自然の中で過ごす
普段、賑やかな環境に居る人には、自然の中で過ごせるキャンプや森林浴などがおすすめです。目に入る木々の緑や人の心を癒す効果があると言われています。山や森よりも水のある方が良いという人には、川が見える所がおすすめです。水が流れる景色を見ることは欝々とした気分を解消する効果があるといわれています。
好きなだけ寝て過ごす
心身共に疲れている時には、好きなだけ時間を気にせず寝て過ごすこともおすすめです。これを繰り返すうちに体が元気になって来て、次第に睡眠時間も普通に戻ります。睡眠はストレス解消に最高の効果をもたらすので、五月病克服のためには寝て適当にやり過ごすことも大事です。
五月病で退職したくなったら
ストレス発散や解消でも間に合わず、何が何でも新入社員が五月病で仕事を辞める!ということになってしまった場合にはどうしたら良いでしょうか?
五月病って、ハッキリ言って放っておけばそのうち復活することが多いんですけど、どうしても体も精神的にも限界で仕事を続けることができないと思うようになってしまったら、「今日は頑張って明日辞めよう」と考えてみてください。
仕事って、正直言って今すぐにでも辞めようと思えば辞められるんです。だって、あなた新入社員だから大して重要な仕事なんてしてないでしょう。いつでも辞められるんだから、今すぐ辞めなくても良いですよね。
とりあえず、辞めるのは明日にしましょう。明日になったら、ちょっと我慢して明後日にしてみましょう。こんな事をしているだけでも、意外に退職せずに続けることができてしまうので是非挑戦してみてください。
鞄やポケットに辞表を入れておくだけでも、お守りのような効果を発揮してくれるのでおすすめです。これを出せば、いつでもやめられるんだと1人でニヤニヤしているだけでも、意外に物事がすんなり運んで退職する必要がなくなったりなんてこともあります。
新入社員が五月病にかかって仕事を退職したいと言ってきた場合には、まず第一に2人だけでゆっくりじっくり話をして、言いたいことや退職したいという理由を引き留めるのではなく聞いてあげるようにしましょう。聞いてもらうことによって退職したい気分が落ち着くこともあります。
まとめ
いかがでしたか?
五月病と言うと、怠け病のような風潮もありますが新しい環境に馴染もうと頑張ってきた結果とも言えます。
あまり思いつめずに少し手を抜くだけでも状況が改善されることがあるので、上手にストレス発散しながら五月病を乗り越えて行きましょう。時が過ぎれば五月病の症状がなくなるのも特徴的です。