白目が充血すると綺麗なメイクも台無し
スギ花粉が落ち着いたかと思いきや、間髪いれずヒノキ花粉のピークがやってきました。2019年は花粉のピーク期間が長く、花粉症患者にとっては地味に辛いシーズンになりましたね。ゴールデンウィークまであと10日程度、なんとか頑張りぬきたいところです。
花粉が原因のアレルギー性結膜炎は、花粉さえ収まれば症状も落ち着きます。指などで角膜を傷つけないよう気をつけていれば、季節が変わるころには充血が消えて元の白い目を取り戻せるはずです。
問題なのは年中目が充血している人です。
ポイントメイクの中でアイメイクに最も力を入れている人は多いと思います。目は口ほどに物を言うということわざの通り、目元の印象は顔全体の印象を大きく左右するからです。いつの時代も目力の強い芸能人は憧れの的です。
アイメイクを頑張っても白目が充血していたら台無しです。どんなに華やかに目元を彩っても、血走った目を強調してしまうだけです。
印象的な目元づくりは、白目が透き通っていないと効果を発揮しません。むしろ血走った目がギョロリと目立つと「若作りしているけど、結構オバサンなんだな」と思われてしまいます。
なぜ目が充血すると老けて見えるのでしょうか。目が血走る原因とはなんなのでしょうか。
ウルウルで澄んだ瞳は若さの証
赤ちゃんや小さい子供の目を見つめたことはありますか? 黒目の面積が広く、白目部分はうっすら青く見えるほどキレイに透き通っていて、目全体がウルウルと潤んで輝いています。
「肌水分量の理想は50%! スキンケアでマシュマロ赤ちゃん肌を目指そう」の記事で解説しましたが、新生児の体内総水分量は体重の75%程度を占めていますが、成人するころには60%程度にまで下がります。
涙の分泌量が減って目が乾燥しやすくなる
体内の水分割合が減少するということは、歳を取るにつれ身体のあちこちが乾いていくということです。お肌がカサカサになるだけでなく涙の分泌量も当然減っていきます。
涙は常に少量ずつ分泌されていて、目の表面を覆って保護する役目を担っています。涙のおかげでまぶたの開閉はスムーズに行われますし、異物が目に入り込んだときは洗い流してくれます。
歳を重ねて涙の分泌量が減ると目が乾燥します。ちょっとした刺激でも目が傷つくようになります。まばたきですら負担になっていきます。まばたきの回数が減ると余計に目が乾燥するという悪循環に陥ります。
結膜の血管が浮き出てみえる
白目の表面部分を「結膜」といいます。アレルギー性結膜炎というのは、なんらかのアレルゲンが目の表面に影響を及ぼした結果、結膜が炎症を起こす病気です。
結膜の中にはとても細い血管が通っています。健康な状態では目立たないので白目(結膜)は白く見えます。しかし目が疲れたり異常に乾燥したりすると、酸素を大量に取り込もうとして血管が拡張します。その結果、白目が充血して見えるようになります。
病気をのぞけば、充血した目は疲れている証拠なので、疲れた印象から老けて見えるのです。
負荷がかかる現代人の目! 充血の原因とは?
現代人は目に強い負担をかける生活を送っています。特にスマホは手元の小さな画面をジッと見つめ続けるので、疲れ目やドライアイ、近眼の人が増える最大の原因となっています。
PCやスマホの見過ぎ
現代社会にはPCやスマホ、TVなど目を酷使するデジタル機器があふれています。PCを使う仕事なら、一日に8時間以上ディスプレイに向かうことも珍しくありません。プライベートでも完全にスマホと無縁の生活を送るのは難しいでしょう。
せめて通勤中や寝る前だけでも目を休められたらいいのですが、メールやSNS、ゲーム、動画視聴、読書など多くの趣味・息抜きがスマホに集約しているので、ついスマホをいじってしまう人が多いと思います。
PCやスマホを見つめているとき、まばたきの量が著しく減ることが研究で判明しています。目が乾燥すると疲れやすくなります。また長時間手元にピントを合わせ続けると目の筋肉が凝り固まってしまいます。
コンタクトでドライアイに
若い世代を中心に近眼の人が増えています。中には「スマホ老眼」と言われるほど視力が下がってしまった人もいます。
眼鏡をかけると目が小さく見えるしメイクがしづらいので、若い女性はコンタクトを愛用している人が多いです。また特に目が悪くなくても、カラコンを入れている人もいますよね。
目に入れやすく管理しやすいソフトレンズですが、ハードレンズに比べてサイズが大きく、黒目以上の範囲を覆ってしまいます。すると結膜や角膜が酸素不足になります。結膜の血管は酸素を取り込むために拡張します。
ドライアイとスマホの組み合わせが白目の充血を加速させます。
血走った疲れ目とサヨナラ
仕事・プライベートを通じて、デジタル機器(主にスマホ)のディスプレイの見過ぎが疲れ目由来の充血の最大の原因です。仕事でPCを使う時間を減らすのは難しいので、プライベートのスマホいじりを控えましょう。
多くのスマホには週や日単位での使用時間を通知してくれる設定があります。いまいちど自分のスマホ使用時間を見直してみてください。
ドライアイと診断されている人や、目の乾燥が気になる人は、症状が緩和されるまでコンタクトではなく眼鏡をかけましょう。白目を血走らせるくらいなら眼鏡をかけた方がずっとオシャレに見えますよ。