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いまさら訊けない! 最近流行のリップに多い「ティント」ってなに?

はじめに

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メイクをするとき目と並んで重要なパーツが唇です。たとえ寝坊した朝でも、髪を整えてリップさえ塗っておけば、「ちゃんとメイクしてます、すっぴんじゃないです」と言えるくらい顔の印象を変えます。

2018年はうるつや唇とマットな唇、両方が流行っています。春先はややうるつやよりでしたが、今はマットタイプが優勢かもしれません。いずれにせよトレンド全体が透明感を重視しているので、厚いメイクはNGです。しかしリップの色づきの良さは別問題です。

唇はまぶたについで顔の中でよく動かす部位です。人と話すのにも物を食べるのにも使います。リップを塗ったばかりのときは美しく色づいていても、時間がたつにつれ舌で舐めてしまったり、飲食物や唾液がついたりして落ちてしまいます。

しかしティントタイプはは従来の口紅やリップと違って、色が落ちにくい特徴があります。

なぜティントのリップは色落ちしづらいのでしょうか。従来のリップアイテムとどう違うのでしょうか。ティントリップを使うときの注意点などを調べてみました。

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美容大国・韓国からやってきた「ティント」

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従来のリップコスメは、色素(紅)を練りこんだテクスチュアを唇の上にのせ、膜で覆うようにして色を出していました。唇が画用紙だとすると、口紅はクレヨンのようなものです。

これまで世界中のコスメブランドは、リップカラーが落ちにくくなるように、定着力を増すテクスチュアの調合を追及してきました。剥げにくいことも重要ですが、鮮やかな発色や、唇の保護も重要です。

そんな中、彗星のように現れたのが「ティント」です。「ティント(tint)」とは英語で「染める」という意味の単語です。文字通りティントタイプのリップコスメは、唇の角質層の細胞そのものを染めるのです。従来の口紅がクレヨンなら、ティントは絵の具です。

ティントが開発されたのは、美容大国・韓国です。その落ちにくさと発色の良さは世界中に衝撃を与えました。美に敏感な若い女性はこぞってティントを買い求め、現在では日本を含めさまざまな国のコスメブランドがティントリップを製造・販売しています。

角質層に浸透し染めるから、唇のケアが大切

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ティントに含まれる色素は唇の表面から角質層へと浸透し、細胞そのものを染めます。ただテクスチュアで覆っているだけのリップコスメと違って、唇自体が色づくので食事やおしゃべりをしてもほとんど落ちることはありません。

細胞を染めるという特性を利用した、グラデーションリップや体温で発色が変わるメイクも流行しています。

ただしいいことばかりではありません。色素が唇の中に入り込むので、細胞へかかる負担が一般的なリップコスメよりずっと重いのです。

唇は周囲の肌よりもずっと薄い粘膜でできています。そのためもともと乾燥しやすく荒れやすい部位なのですが、ティントの色素が入り込むとさらに乾燥が進みます。唇が弱い人にはオススメできません。

一番最初に登場したティントは、乾燥が酷く色づきもよすぎたのですが、現在は各メーカーが保湿成分を追加し、ほどよく色づくように調整しています。新作が出るたびに改善されていると言っても過言ではないでしょう。

また、初期はマニキュアボトル状の商品ばかりでしたが、現在ではリップタイプのティントが主流になっています。従来のリップコスメの使いやすさや保湿力と、ティントタイプの色づきの良さや落ちにくさ、両方のいいとこどりをしているのです。

2018年にスマッシュヒットしているティントといえば……

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イブ・サンローランの「ヴォリュプテ ティントインバーム」でしょう。ティント入りのリップスティックで、色づきや発色がよくて長持ちし、保湿ケアも同時に行えます。見た目もイブ・サンローランのロゴ(YSL)があしらわれていてとても素敵です。

初めてティントに挑戦するなら、イブ・サンローランをオススメします。

まとめ

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いかがでしたか?「ティント」と「リップコスメ(口紅)」はどちらも唇を彩るアイテムですが、まったくの別物です。今後はますます従来のリップとティントが融合していくでしょう。しっかりと保湿ケアをしつつ、ティントパワーで常に口元の鮮やかさをキープしてください。

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