はじめに
3月に続き、4月も暑い日が続いていますね。4月4日には東京も最高気温が25℃を超え、初夏日となりました。東北以南ではスギ花粉のピークが過ぎ、徐々に飛散量が減り始めています。しかし入れ替わるようにヒノキ花粉の飛散量が増えています。
春の花粉といえばスギが取りざたされます。しかしスギだけにアレルギー反応を示す人は少なく、スギ花粉症患者の7~8割はヒノキ花粉でも症状が起きるといわれています。
2018年春のヒノキ花粉は平年と比べて10倍以上多いと言われています。(一部では昨年の428倍もの量が飛散しているとも報道されていますが、実際にはヒノキ花粉の飛散が平年より早まったためにデータ上多くでているだけだと考えられます)
ヒノキ花粉はスギ花粉とほぼ同じ症状
ヒノキは日本と台湾のみに分布する針葉樹で、古来から建材として珍重されてきました。檜風呂はいまでも高級品ですよね。現代では大量に植樹されたため一般家庭でもヒノキを建材に用いることはできるようになりましたが、代わりに花粉症患者が増えました。
都内のヒノキ花粉は、多摩地方から飛散したものです。昨年までのヒノキ花粉量はほぼ横ばいでしたが、2018年は突出して多いことがわかっています。まだまだ花粉症の人にとっては辛い日々が続きそうです。また今年から花粉症デビューの人もさらに増えそうです。
スギとヒノキはセット扱いされることからもわかるように、症状もほとんど同じです。くしゃみや鼻水、目や肌のかゆみなどです。スギとヒノキの両方にアレルギー反応が出るとわかっている人は、引き続きマスクなどで防御してください。
コンタクトレンズはやめよう
花粉症の症状といえばくしゃみや鼻水が目立ちますが、目のかゆみや充血、目やになども多くみられます。
アレルギー症状が目に集中していて、目が悪い人は、花粉が治まるまでコンタクトレンズの使用は控えるようにしましょう。目を守っているのは涙です。異物がついても涙で洗い流すことができます。
しかしコンタクトレンズを入れていると涙の量が減り、またコンタクトレンズそのものに花粉がついてしまうので、アレルギー症状が悪化してしまいます。
またコンタクトレンズを使用していると、薬用成分の入った点眼薬をさせない場合があります。無理に点眼薬を使うと、レンズが劣化してしまう可能性もあります。花粉が飛んでいる間は眼鏡にした方がいいでしょう。
まとめ
スギ花粉は落ち着きつつありますが、ヒノキ花粉はこれからが本番です。428倍というのは大袈裟ですが、ここ5年の中では突出して飛散量が多いのは間違いありません。すでにヒノキアレルギーが確定している人も、スギアレルギーしかない人も引き続き注意してくださいね。