はじめに
30代の女性には、厄年が2回あります。厄年の前後を含めると合計6年にもなります。30代の2/3が厄年だなんて…しかも数え33歳（満32歳）は「大厄」と呼ばれ、人生で4回ある厄年の中でも最も注意すべきとされています。
厄年は平安時代の陰陽道が由来の風習で、科学的根拠こそありませんが、実際人生の節目にあたるので経験則的に「気を付けるように」と伝えられています。特に信心深いタイプではなくとも、気分の問題で厄落としに行くひともいるでしょうし、厄年を迎える本人が気にしていなくても、親や親せきが心配してくれることもあるでしょう。
厄年という風習の中に「厄年を迎える人には長いものを贈る」というものがあります。贈り主は誰でも構いません。友人同士で贈りあうこともあれば、家族や恋人から贈られることもあるでしょう。
本記事では長いものが良しとされる理由を解説し、女性がもらうと嬉しいプレゼントをまとめました。
長生きしてほしいと願いをこめて
わたしたちの生活には、科学的根拠のない習慣や風習がたくさん根付いています。七五三に食べるちとせあめ、大晦日に食べるそば、節分の日にまく豆、ひな人形に五月人形、還暦の赤いちゃんちゃんこ、初潮を迎えたらお赤飯、受験前にはとんかつ…数えればキリがありません。
中には企業主体で広められ根付いたものもありますが、古くからあるものは人々の「願い」がこめられています。特に多いのが長寿や健康を願う風習です。現代のように医療が発展していなかった時代、人はちょっとしたことで命を落としていたからです。
厄年の人へ「長いもの」を贈る風習も、健康で長生きしてほしいという願いから生まれたと推測されています。また、ヘビは神様の使いだとされているため、その長さにあやかって長いものを贈るという説もあります。
理由がわかると、長いものを贈ってもらえるということは、とても幸せなことだとわかりますね。男性と女性では厄年が違うので、カップルはお互いの厄年にプレゼントを一緒に選ぶというのも素敵です。
女性に喜ばれる「長いもの」
厄年の人への贈り物は、長いものならなんでも構いません。贈り主も問いません。女性はマフラーやストール、男性はネクタイやベルトが無難とされています。
しかし身に着けるものは好みがあるので、選ぶのが難しいですよね。一番いいのは贈る本人へ「なにがいい？」と訊くか、一緒に選ぶことでしょう。ここでは人気の高い「長いもの」をいくつかピックアップします。
マフラー／ストール
何枚あっても困らないのが、マフラーやストールなどの羽織りものです。どんな服装にもあわせやすい、シンプルなものがありがたいですね。
贈る相手がおしゃれさんの場合は、事前にどのようなものがいいかズバリ聞いたほうがいいでしょう。有名ブランドなら安心というわけではありません。有名ブランド＝人気なので他人と被りやすいですし、すでに持っていたり、好みじゃない場合もあります。
またアレルギー体質（特にアトピー体質）の方へ贈る場合も注意が必要です。
ネックレス／ペンダント
ネックレスなどのアクセサリーはやはり人気です。ただ、アクセサリーは好みの差がはっきり出るので、もし贈るときはサプライズ的に渡すのではなく、好みをリサーチするか一緒に選ぶのが無難でしょう。
わたしの友人は、親戚からパールのネックレスを貰ったそうです。30代ともなれば冠婚葬祭が増えますよね。いざというときにパールのネックレスがあれば重宝しそうです。アクセサリーでありながら実用的な、ナイスチョイスだと思います。
長財布
最近はコンパクトな折財布も流行していますが、やはり長財布は根強い人気があります。わたしも前厄の年に長財布を買ってもらいました。ヘビ柄の長財布だと健康運と金運が同時に上昇しそうですよね。
財布をプレゼントするには2つ注意しなくてはいけないことがあります。
・春に買う（秋はNG）
・よりお金持ちの人が買う
春に財布を買うのは、「財布が張る＝お金がいっぱい溜まる」という願掛けで、秋がNGなのは「秋財布＝空き財布＝お金がなくなる」という言葉遊びです。また貧乏な人に買ってもらうより、お金持ちに買ってもらった方が金運が高くなるといわれています。
番外編
友人が彼氏からもらったプレゼントの中で、大爆笑してしまったものがあるのでご紹介します。
『ジョジョの奇妙な冒険』という漫画の全巻セットです。叶姉妹がハマっていることで話題になった『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズは2018年3月現在、120巻まで刊行され、いまも連載が続いているそうです。確かに長いですね（笑）
叶姉妹の影響で「読んでみたいな～」と友人は言っていたので、思いがけないプレゼントに喜んだそうですが、間違いなく人を選ぶプレゼントなので（笑）ネタに走る場合は事前に相談するようにしてくださいね。
まとめ
ストール、アクセサリー、長財布の3強でした。厄年に貰ったものは、厄があけると神社などにおさめるか、塩で清めて使い続けるといいそうです。長持ちするものは清めて手元に置いておきたいですね。貰う人も、贈る人も参考にしてくださいね。