はじめに
平日の朝はバタバタしていていると、しっかりと鏡を見ているようで見ていないことも少なくありません。
念入りなメイクや美白ケアなどの特別なお手入れは、時間の取れる週末にじっくりしようと思うもの。時間をかけてメイクをしようとして、偶然シミができているのに気づいてショックを受けたりします。
シミができる原因の多くは、メラニンの蓄積とターンオーバーがうまくはたらかないことによります。
新しくできたシミを消したい場合、ゆっくりと肌の代謝を促すことで徐々に薄くなっていきます。しかし、おめかしして出かける予定があったりすると「徐々に消えるのを待ってなんかいられない。今すぐシミ消ししたい!」と叫びたくもなりますね。
ダイエットが間に合わなくても、すっぴん(のように見える)肌がキレイなだけで、美人度が2割は増すのではないでしょうか。お肌のターンオーバーを待っていられない今夜決めたい女子のために、今すぐ使える美白メイクのポイントやシミ消しのワザを集めてみました。
目元のシミ消しにはあえて暗めのリキッドを使う
ナチュラルな美白に見えるようにシミ消しするには、シミができた部位によって使うアイテムを変えることが重要です。目の周りは動きが多く、皮膚も薄くて細かいシワがよりやすいうえに、注目されやすい場所でもあります。テクスチャーの固いコンシーラーや、明らかにトーンの明るい下地を使うと悪目立ちして「白いシミ」のようになりかねません。
彫りのある印象に見せることも考えて、目の周りのシミにはあえてワントーン暗めの下地を馴染ませます。固いコンシーラーを使うとシワでよれやすくなるので、伸びがよくカバー力のあるリキッドを使いましょう。
元の肌色から下地、リキッドと徐々にグラデーションをかけ、最後はラメ感のあるシャドウで自然にぼかしていきます。こめかみ部分のCゾーンや頬の1番高い部分にはハイライトを入れて、視線を分散させましょう。まつ毛はビューラーでしっかりと上げることで、目元にヴェールをかける効果が期待できます。
頬の目立つシミにはコンシーラーとフェイスパウダーを
頬の広い部分は動きやシワも少ないため、シミ消しには固めのコンシーラーが使えます。少しでも美白にシミを消したい、と思うと明るいトーンのものを選びたくなりますが、大切なのは黒い部分を白くするのではなく、消えたように見せること。固めのコンシーラーはしっかりと肌の上にのってくれるので、できるだけ地の肌色に近いものを選びましょう。
コンシーラーを使うタイミングは、下地とファンデーションの後。気になる部位へ、バランスを見ながらポンポンと少しずつのせていきます。指で塗るとムラになりやすいので、スポンジを使うか、スティックタイプのものがおすすめです。シミの境い目から外側に向かって肌になじむように少し伸ばした後、フェイスパウダーで仕上げます。
ごく薄いシミなら、カバー力のあるファンデとフェイスパウダーでほぼ消すこともできますが、濃いシミの場合、境い目の部分が気になることがあります。その場合は、フェイスパウダーの後に粒子の細かいラメの入ったフィニッシングパウダーを軽くはたくことで目立たなくなります。上から塗って隠すワザと、光の反射で飛ばすワザの両方を使うことで、ナチュラルに美白とシミ消しの効果をねらいます。
小さなシミはあえて活かしても
ポツンとできた小さなシミなら、あえて隠さずにほくろにしたり、そばかすメイクにしてみる手もあります。欧米では、そばかすに対して少女のような若々しいイメージや、チャームポイントとして好意的に見られる傾向があります。口元や目の下など、よい位置にできた小さなシミなら、逆に目立たせてほくろに見せてもいいですね。
そばかすメイクには、薄いブラウンベージュのアイライナーやアイブロウを使います。小鼻の少し上から左右の頬にかけて、元々あるシミの位置から2cm間隔くらいでバランスよく描き、チークで仕上げます。
ほくろにする場合は、ダークブラウンのペンシルを使い、シミの上で軽くクルクルと回して色付けして強調します。ただし、薄いシミをほくろに強調しているうちに、色素が濃くなって本当にほくろになってしまうケースがあるので注意が必要です。
まとめ
上手にシミ消しできるワザを知っておくと、急なデートやパーティーの時にも慌てず対処できるので便利ですね。カバー力のあるコスメは肌に負担をかけやすいので、しょっちゅう美白やシミ消しメイクをするのは避けたいもの。カバーするメイクはここ1番にとどめておいて、日ごろからスキンケアに力を入れて徐々にすっぴん美肌へ近づけたいですね。