マスク着用で顔の印象が変わる…
あなたはマスクを着けたときと外したとき、どちらが美人に見えると感じますか?
芸能人のような美貌が商売道具の人をのぞくと、マスクを着けた方が美人に見えると感じる人が多数派だと思います。というのも目はアイメイク次第でいくらでも美人風に見せられますが、鼻や口はメイクで印象を変えるのが難しいからです。
物まねメイクで有名になったざわちんも、マスクで鼻や口を覆って目元だけを似せていましたよね。またマスクのオンオフで顔の印象がガラリと変わるカップルの写真が話題になったこともあります。
つまり美人顔か否かを決めるのは、顔の下半分、目より下のパーツの形と配置だといえます。美人の顔には黄金比があるとよく言われてきましたが、女性全体のメイク技術が向上した現在、新たな美人顔の基準は顔の下半分に集約されはじめています。
昭和や平成とは違う、令和の美人顔基準とはどのようなものでしょうか? また美人顔に近づく方法はあるのでしょうか?
目から下が整っているのが本当の美人顔
美しい顔とは最も平均的な顔立ちという説を聞いたことがありませんか?
人の顔立ちは十人十色です。得手不得手はあるにせよ私たちが他人の顔を見分けることができるのは、一人ひとりの顔立ちに個性があるからです。顔の個性とはすなわちパーツの大きさや形、配置の違いです。
美人を見ると多くの人が「美しい」と感じます。美人ランキング上位の芸能人、例えば綾瀬はるかや石原さとみ、北川景子などは、個人的な好みの差を無視すれば美人であることに異を唱える人は少ないでしょう。
逆にいうと癖が少なく、個人的な好き嫌いが介入しにくい顔立ちこそより多くの人に支持される「美人顔」だと言えます。癖が少ないということは平均的ということです。もちろん「個性的な美人」もいますが、万人には支持されません。
また動物は本能的に左右対称のものを美しいと感じます。顔や身体が左右対称に近いほど、バランスのいい健康的な肉体を持っていると判断できるからです。
メイクで整えられない鼻・口・輪郭のバランスが重要
つまり輪郭が左右対称で、それぞれのパーツが平均的な形で平均的な位置についていると美人に見えやすいということです。
輪郭によってチークの位置を変えたり、眉の形をテンプレートに沿って整えたり、唇をより厚く(薄く)見えるように工夫したりしますよね。これはパーツ毎のバランスを整える作業といえます。
そして記事の冒頭でも書きましたが、目はメイクによって変化させやすいパーツであり、逆に鼻や口は大きくいじれないパーツです。ということは目より下のパーツが整っていれば、目に多少コンプレックスがあってもメイクで化けられます。逆に目が理想的でも鼻や口が微妙な場合、メイクで美人顔を作るのは難しいです。
それでは「美人顔(メイク次第で美人になれる顔も含む)」の基準を見ていきましょう。
「美人顔」の基準は「FP」と「LP」で決まる!
かつては髪の生え際~顎先の長さと目の位置で美人顔の黄金比を決めていましたが、最近注目されている「フェイシャルプロポーション(FP)」と「リッププロポーション(LP)」は目より下の比率だけで決まります。
「FP」と「LP」を求めるには3種類の長さが必要です。
A…眉頭~鼻の下までの長さ
B…鼻の下~顎先までの長さ
C…鼻の下~口のライン(口を閉じたとき上下の唇が合わさるライン)
鏡にうつして長さを測る際は、鏡の角度に気を付けてください。顔写真を撮ってから定規をあてて測る場合は、顔写真を原寸大に拡大してください。小さい画像でも大まかな比率は求められますが、実際にはほんの1ミリ以下の差で美人顔か否かが決まります。
それぞれの長さを測ったら、下記の計算式にあてはめてパーツ配置の比率を求めていきます。
フェイシャルプロポーション(FP)
まずはFPことフェイシャルプロポーションを調べましょう。FPは顔の下半分のバランスを表す数値です。計算式は以下の通り。
FP=B(鼻~顎の長さ)÷A(眉頭~鼻の長さ)
美人顔は、FPが0.85~1の間におさまります。眉より下の、顔の上半分と下半分の長さが半々~下半分がやや短いのが美人顔の第一条件です。
子供は目の位置が低いので自然と顔の下半分が短くなります。0.85に近い人は美人というより可愛らしい童顔の可能性が高いですね。逆に1に近いと大人っぽい美女顔になります。
リッププロポーション(LP)
次にLPことリッププロポーションを調べます。LPは鼻下の長さのバランスを表す数値です。計算式は以下の通り。
LP=B(鼻~顎の長さ)÷C(鼻下~口のラインの長さ)
美人顔は、LPが2.8~3の間におさまります。つまり鼻下が顔の下半分の1/3に近いことが美人顔の第二条件です。
LPが2.8未満だと鼻下が長すぎ(唇の位置が下すぎ)、3以上だと(顔の下半分に対して)顎が長すぎということになります。
口元や頬は鍛えればリフトアップ可能!
筆者も測ってみました。FP=0.95、LP=2.76 でした。FPは問題ないので、口の位置が下過ぎるということになります。確かに鼻の下が長い自覚はあります……。唇自体が薄くて荒れやすいのでリップメイクはほとんどしていません。そのせいで余計鼻の下が間延びしているように見えます。
美人顔に近づく方法はあるのでしょうか? 目より下のパーツの印象をメイクで大きく変えるのは難しいです。しかし頬や口は鍛えることでリフトアップできます。特に筆者の問題点でもある「鼻の下」は加齢とともに伸びやすい部位です。
また「骨格もある程度は整えられる!? トレーニングやマッサージで小顔になろう」でもご紹介しましたが、姿勢の悪さやスマホの見過ぎは顔の骨格を歪める原因になります。姿勢を正して生活することで顔のパーツ比率の崩れを抑えたり、美人顔に近づいたりできます。
さらに顔の下半分、つまり口元のパーツ配置は歯並びにも大きく左右されます。日本では八重歯はチャームポイントとされ、歯列矯正があまり重視されていませんでした。しかし近年では諸外国と同じように、歯並びの悪さを放置せず歯列矯正できるのはきちんとした家の出の証と見なされるようになりはじめました。
歯並びが悪いと美容面だけでなく健康面にも悪影響を及ぼします。若い世代ほど顎が細い人が増えているので、今後ますます歯列矯正が重要視されるようになるでしょう。
美人顔の比率に近づく努力を!
令和時代にふさわしい、新しい美人顔の基準は、眉より下のパーツの比率で決まることがわかりました。顔立ちやパーツの良し悪しは生まれつきで決まりやすいのは事実です。が、頬・口のリフトアップ、正しい姿勢、歯列矯正などで美人顔比率に近づけることは可能です。
美人顔に近づく努力をするということは健康的な身体に近づくということでもあります。ぜひ健康的な美人を目指しましょう! 美人顔比率に近づけば、あとはメイク次第でキレイは作れます!