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ゲリラ豪雨の季節到来! 降水情報をチェックして低い土地から避難しよう

はじめに

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平成30年7月豪雨は、広島や岡山に甚大な被害をもたらしました。被災された方には心よりお見舞い申し上げます。

異常気象のせいで豪雨が発生しましたが、それ以外ではイマイチ雨が降らない2018年の夏。今年はまだ一度もゲリラ豪雨に遭遇していません。台風12号が通り過ぎた今週(7月30日~)からゲリラ豪雨が発生する可能性が高まるとの予報が発表されました。

都市部ではなく干からびかけているダムの上に降って欲しいものですが、自然現象は人の手でどうこうできるものではないんですよね。

都心部はほぼ全面アスファルトで覆われているため排水能力が低く、ゲリラ豪雨に見舞われると海抜が低い部分や地下街が水没したり、排水口やマンホールから雨水が噴き出したりします。

豪雨の影響で公共交通機関が麻痺することもあるので、注意が必要です。雷を伴う場合は、パソコンでしている作業を保存しなくてはいけません。

ゲリラ豪雨の被害を最小限に抑えるために、常に降水情報や天気予報をチェックする癖をつけましょう。

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ゲリラ豪雨の回数は年々増えている

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「ゲリラ豪雨」という言葉を耳にするようになったのは21世紀になってからのことです。文字通り、ゲリラのように突然豪雨が降ってきます。夏の夕方に降る雨を「夕立」と俗に言いますが、ゲリラ豪雨は南国の「スコール」に近い降り方をします。

それにしても最近は夕立が減ってゲリラ豪雨が増えたなぁと感じませんか?それは気のせいではありません。1976年~1985年の10年間と、2008年~2017年の10年間では、約34%も局地的な豪雨が増えているんです。

気象の成り立ちとしては、夕立もゲリラ豪雨も同じものです。ただゲリラ豪雨は夕立よりも局地的で激しく、事前にどこに降るのか予測するのが困難であるという違いがあります。

夕立にせよゲリラ豪雨にせよ夏の夕方に降るにわか雨は、地表で温められた空気が上昇気流に乗って上空へ到達し冷たい空気とぶつかることによって、急激に積乱雲(入道雲)が発達して起こります。大気が不安定だと積乱雲がより大きく(縦に高く)成長するので、激しい豪雨になります。

日本の夏は平均気温が上昇する一方であり、ヒートアイランド現象もあって都市部の地表の空気は非常に高温多湿になります。昔よりも地表と上空の気温差が大きいので、ゲリラ豪雨が発生する回数が増えているのです。

東京の場合、埼玉・練馬区方面→港区方面へ雲が流れる

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よくお天気は西から東へと変わるといいますよね。これは日本の上空を偏西風が通っているからです。上空の風の流れが西→東なので、雨雲も流されるのです。

偏西風が吹いているのは「対流圏」という部分で、地表から高度11kmの範囲です。そして日本で発生する積乱雲は地上5km~16km程度の高さまで成長するので、偏西風に押し流されます。

埼玉県は熊谷市をはじめ、都内よりも気温が高い場所が多いです。埼玉県で暖められた空気が上空に上り、積乱雲が大きく成長します。積乱雲の中の雨粒は、上空の冷たい空気とともに下降気流に乗って落ちてきます。上昇気流よりも下降気流の勢いが強くなると、雨が降り始めます。

埼玉方面でできた積乱雲は、練馬区のあたりから都内に侵入し、ゲリラ豪雨と雷をまき散らしながら東京湾上空へと移動していきます。多摩地区だと所沢のあたりから来ることが多いようです。

練馬区→池袋駅→渋谷駅→目黒区→東京湾……大まかにいうとこのような経路で進むゲリラ豪雨が多いので、東京湾から見て練馬区方向の延長線上にある埼玉県の天気に注意する必要があります。

ちなみに池袋駅は、駅コンコースが地下にあり、渋谷駅は駅が周辺でもっとも低い谷間部分にあるので、ゲリラ豪雨時に大きな被害を受けることが多いです。

天気予報アプリや東京アメッシュを活用する

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ゲリラ豪雨が増えていらい、気象庁は各地の観測レーダーなどを強化し、いち早く積乱雲の発生をキャッチするようになりました。おかげでたった数分で巨大化して危険な状態になる積乱雲の情報を、事前に把握することができるようになりました。

ゲリラ豪雨の発生は現在の技術では防げません。私たちにできるのは、ゲリラ豪雨が発生したときに、大きな被害を受けないように避難することだけです。

正しく非難するためには、常に最新のお天気情報・降水情報を手に入れなくてはいけません。

Yahoo!天気

Yahoo!が提供しているお天気情報アプリです。雨雲レーダーは5分単位で、降水量や降水時間の予測を提供しています。位置情報とプッシュ通知をオンにしておけば、ゲリラ豪雨が近づいてきたとき、事前に知らせてくれます。

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東京アメッシュ

東京アメッシュは、東京都下水道局が開設しているサイトです。2時間前から現在まで、5分刻みで降水量を表示してくれます。縮小すると関東全域を表示できるので、埼玉県方面から東京湾へ向けて移動している、激しい雨の塊があればゲリラ豪雨だとわかります。

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ほかにも便利なアプリやサービスがあるので、活用してください。Yahoo!リアルタイム検索も、実際に雨に降られている人の呟きが見られるので便利です。

まとめ

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いかがでしたか?ゲリラ豪雨は防げませんが、自分のいる場所が降り出す前に察知することはできます。もしゲリラ豪雨が来るとわかったら、地下道や海抜の低い土地から離れ、屋内で豪雨がおさまるのを待ちましょう。雷を伴う場合もありますし、事故で停電する可能性もあるので、あらかじめパソコン作業の保存はしておくべきです。

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