日焼けした後のケアが知りたい!
00年代後半に始まった美白ブームはまだまだ続きそうです。2018年は健康的な小麦肌人気も少し回復しましたが、紫外線がお肌を劣化させることが常識となったいま、日焼けブームのターンが来る日は遠そうです。
皆さんそれぞれご自分にあった紫外線対策を行っていると思いますが、うっかり油断して日焼けしてしまうことってありますよね。
例えば寝坊して日焼け止めを塗る時間がなかったり、予想より日差しが強かったり、汗をかきすぎて日焼け止めが落ちてしまったり。満遍なくうっすら焼けるならともかく、逆パンダになったり一部だけがこんがり焼けるとショックが大きいです。
特に強い紫外線を浴びた部分が真っ赤になる、サンバーンが起きたときは、お肌が炎症を起こしています。放置しておくとお肌が黒くなるだけでなく、痛みを伴ったり、熱が出たりすることもあります。
予想外に日焼けしてしまったときに緊急的に行うべきスキンケアをご紹介します。
赤い日焼け(サンバーン)は皮膚の炎症だから冷やす
一口に日焼けといっても、サンバーンとサンタンに分かれます。サンバーンというのは紫外線にあたった直後、お肌が真っ赤になる状態です。数日経ってメラニン色素が浮き出てきて黒くなるのがサンタンです。
日本人(黄色人種)は紫外線への抵抗力がある程度あるので、強い日差しを浴びると、軽いサンバーン→サンタン→皮がむけるという過程をたどる人が多いです。色白で焼けにくい人は、少しの紫外線でも酷いサンバーンを起こすことがあります。
サンバーンの赤くなった皮膚はやけどを起こした状態と同じです。紫外線のせいでお肌の表面の細胞が傷つき、炎症を起こしているのです。大量の紫外線を急に浴びるとメラニン色素の生成が間に合いません。見た目通りヒリヒリと痛むだけでなく、発熱することもあります。
真っ赤になり熱を持ったお肌への対処は、やけどと同じですぐに冷やすことです。まずは紫外線を遮れる場所に移動し、幹部に冷たい水をかけましょう。広い範囲を日焼けしてしまった場合は、水風呂や水シャワーがオススメです。
水を浴びた後も患部が熱を持って辛いようなら、氷枕や冷やしたタオルを当ててもかまいません。強い刺激は絶対与えないようにしてください。水ぶくれができたり、発熱が続くようなら皮膚科を受診しましょう。
サンバーンが起きたときは絶対に刺激の強い化粧水をつけたり、スクラブ入りの石鹸を使ってはいけません。刺激が少なくて保湿効果の高い化粧水や保湿クリーム、美容液で表面を保護します。
焼けてしまったものはどうしようもないので、一刻も早い手当が後に残る肌のダメージ量を減らしてくれます。すぐに冷やすことで肌表面の炎症が深部まで到達するのを防ぎます。
皮膚を回復させるためにビタミンCを摂る
ダメージを受けた皮膚はなるべく早く修復してやらねばなりません。そのためにはビタミンCの補給が重要です。
ビタミンCには抗酸化作用があり、お肌の炎症やダメージを抑える働きがあります。日焼け後のお肌にビタミンCがたっぷり含まれた化粧水を浸透させると、回復が早くなります。
またビタミンCにはシミを防ぐ力もあります。紫外線が照射されるとお肌を守る為にメラニン色素が分泌されます。シミはメラニン色素が沈着してできます。サンバーンを起こすほど紫外線を浴びたときは、メラニン色素も大量に分泌されるので、なるべく早めにビタミンCを摂ることで、シミの増殖を防ぐことができます。
早めのケアでお肌を回復!
80年代~90年代終わりまでの小麦肌やガングロブームで無造作に肌を焼いた女性の中には、歳をとってから後悔している人が大勢います。若いときにサンバーンを起こしすぎると将来皮膚がんになる可能性が高まるという研究もあります。急激に焼けたときは速やかに冷やしてお肌を保護し、ビタミンCを摂って回復に努めましょう。