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【2018年】沖縄で麻疹(はしか)が流行中! ゴールデンウィークの旅行に注意

沖縄の若年層を中心に麻疹が大流行

引用元: https://pixabay.com/ja/

国立感染症研究所は4月24日に、2018年に入ってから麻疹(はしか)を発症した患者の数を更新発表しました。全患者のうち4分の3を20歳~49歳が占め、約7割が沖縄で発症しています。

沖縄県の発表によると、4月23日の時点で県内の患者数は71人にのぼり、現在も増え続けています(18日→23日の6日間で25人増)。

麻疹は感染力が非常に強い病気です。免疫のない0歳児や、ワクチン未接種の妊婦は危険なので沖縄旅行を控えたほうがいいでしょう。また旅行予定の人は、ワクチン接種履歴を確認するようにしてください。

本記事では、麻疹とはなにか、20~40代に患者が多い理由、ワクチン接種履歴の確認方法などをまとめました。

麻疹(はしか)とは

引用元: https://ja.wikipedia.org/wiki/麻疹

麻疹(ましん、はしか)とは、麻疹ウィルスによって感染する病気です。潜伏期間は7~14日で、その後38℃程度の発熱と風邪のような症状が3~4日続き(カタル期と呼ぶ)、いったん熱が下がります。

熱が下がって半日ほどで39℃~40℃の高熱が出ます。同時に発疹(ブツブツ)が全身に出て、3日ぐらい症状が続きます。咳やくしゃみ、下痢などの症状もあり、体力がない人や乳幼児は脱水症状に陥りやすくなります。

解熱しても咳症状は残りますが、全身の発疹は5日程度で皮膚がむけるように消えていきます。咳がおさまれば完治です。

合併症

高熱と全身の発疹だけでも辛いのに、麻疹にかかった人のうち3割ものひとが合併症まで併発します。そのうち4割(全体の12%程度)は入院しなくてはいけないほどの重症になります。

ウィルス性脳炎を発症した人のうち6分の1は亡くなり、3分の1は神経に障害が残ります。もっとまれな亜急性硬化性全脳炎を発症すると、麻疹にかかってから4~8年程度たってから知能・運動障害があらわれ進行していきます。

肺炎や中耳炎、気管支炎などが重症化したり、結核にかかることもあります。

流産や早産の原因にも

妊娠中に麻疹にかかると流産や早産、死産になる可能性があります。ちょうど妊娠世代にあたる20代~40代は、制度の都合上、免疫を獲得していない人が非常に多いので、妊娠している人は沖縄旅行は中止したほうがよさそうです。

麻疹は感染力が強い

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麻疹ウィルスは感染力が非常に強く、空気感染・飛沫感染・接触感染します。これは患者と直接顔を合わせなくても感染してしまうということです。

たとえば患者が咳をすると飛沫が空気中に飛び散ります。その後患者がいなくなった後もウィルスはしばらくの間空気中にとどまり、その空気を吸うことで新たに感染者が増えます。

カタル期(1度目の発熱)が最も感染力が強く、高熱が下がったあと3日までは登校・出社が禁止されています。

世界中の児童のおよそ85%がワクチンの予防接種を受けていますが、アジアやアフリカの途上国ではワクチンが足りていません。潜伏期間が1~2週間と比較的長いので、流行地域へ旅行していた人が自覚なくウィルスを国内へ持ち帰り、免疫が弱い人・無い人の間で爆発的に広まります。

またウィルスが変異した場合は、既存の麻疹の免疫を獲得している人でも対抗できません。

特定の世代は麻疹ワクチン未接種の可能性あり

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感染力が非常に強く症状も重い麻疹ですが、ワクチンを接種することにより発症を抑え、発症した場合でも症状を軽減できます。

全世界で毎年20万人ほどの患者が出ますが、ワクチンの接種を進めることによって、2000年~2013年の間に75%も死亡者数を減らすことができました。

日本では予防接種法に基づいて、子供のころにワクチンの接種を受けることになっています。1988年~1993年は「MMRワクチン(麻疹、おたふく風邪、風疹の3種混合)」、2006年4月からは「MRワクチン(麻疹、風疹の2種混合)」が用いられています。

20代~40代に患者が多い理由

2006年4月以降は2回摂取(満1歳以降に1回目、小学校に上がる前に2回目)が義務になっています。それ以前は摂取が1回のみで、免疫を獲得できていない人や、免疫が弱まっている人が大勢います。

以下に年齢ごとにワクチン接種の有無をまとめます。すべて2018年の年齢です。

2017年・2018年生まれの1歳未満児

最初の接種は満1歳以降に行われるので、まだ受けていない乳幼児は当然免疫がありません。高熱や下痢で酷い脱水症状を起こしやすいので、流行地域への旅行は諦めるのが無難です。

2002年~(16歳以下)

2006年4月から実施されているMRワクチンを2回摂取(義務)している世代です。発熱しやすくて予防接種が受けるのが難しい子や、親の方針(いわゆる自然派)で受けさせてもらえない子以外は、基本的に免疫があります。

2001年~1990年(17歳~27歳)

2007年、若年層を中心に麻疹が流行したため、中学1年生と高校3年生(に相当する年齢)の子供にワクチンの追加接種が行われました。このときに接種した記憶がある人は免疫がある可能性が高いでしょう。

1990年~1977年(28歳~39歳)

おたふく風邪ワクチンの副作用が問題視され、1993年にMMRワクチンが中止されました。そのため該当年齢の人は麻疹ワクチン単独の1回摂取です。2007年の流行でわかるように免疫がついていない人が非常に多いです。

1977年~(40歳以上)

日本で予防接種が始まったのは1966年ですが、当初は義務ではなかったため1度もワクチンを接種していない人が大勢います。ただし現在と違って日本でも風疹が当たりまえに流行していたので、感染して免疫を獲得している場合が多いです。

というわけで28歳~39歳の人は未接種、もしくは1回しか摂取していないため、免疫がないか不十分な可能性が非常に高いです。ちなみに2回摂取や一度かかったことがある人でも、時間がたつと免疫が弱まります。それでも少しでも免疫があれば軽症で収まります。

ワクチン接種記録を調べるには?

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VENGA読者のみなさんは、ワクチン未接種か1回接種で免疫が不十分な可能性が高いです。しかも小さいころのことなので接種状況(接種回数)を覚えてない方が大多数だと思います。

母子手帳をすぐに確認できる場合はいいのですが、そうでない人はどうすればいいのでしょうか。

地元自治体や病院等で接種履歴を確認できます。1977年~1990年生まれ(28歳~39歳)の人は基本的に1回しか摂取していないと考えて、沖縄に行く前に病院で接種しましょう。ワクチン接種さえすれば、たとえ発症しても軽くすみますので旅行をキャンセルする必要はありません。

まとめ

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わたしたちが様々な伝染病にかからずに済んでいるのは、ワクチン接種で免疫を獲得しているからです。28歳~39歳以外の人たちに免疫があって、麻疹の流行が抑えられているからこそ社会が成り立っています。

免疫が弱い該当世代の人は、沖縄に行く・行かないにかかわらず、接種履歴を確認して追加で受けることをおススメします。特に妊活予定の方は、子供のためにも妊娠前に接種しておきましょう。

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