はじめに
都心部の電車は毎日のように遅延します。遅延の原因は、「故障」「車両点検」「緊急停止信号」「転落」「人身事故」「体調不良(お客様救護)」「ホーム立ち入り」「混雑」「運転間隔調整」などなど多岐にわたります。
わたしたち乗客にはどうしようもないものもありますが、「転落」や「混雑」などは1人ひとりが気をつけることによって防げる可能性が高いですね。
4月になると新社会人や学生など電車に不慣れな人が増えます。本記事では電車を利用する際のマナーについてご紹介します。通勤時に不快な思いをしないように、みなさんも自身の行動を振り返ってみてください。
電車に乗ったら奥へつめる
電車に乗っていると「いま一歩電車中ほどへおつめください」というアナウンスをよく耳にします。それだけ乗車後もドア付近にとどまっている人が多いということです。
なるべくドア付近にとどまりたい気持ちはわかります。満員電車で奥まで行くと降りられないかもしれないと感じるときがありますよね。でも先に乗車した人が奥につめてくれないと、乗り切れない人が発生します。また一駅ごとにつめるよう促されていると、時間のロスが積み重なって遅延に繋がります。
どうしてもドアの近くに立ちたい人は、列の後方に並んで最後に乗るようにすべきでしょう。
ドア付近の人は駅で一旦降りる
「ドア横キープマン」「門番」といったスラングを聞いたことはありませんか?
ドア付近に立っていて、降りる人がいるのにその場を動こうとしない人のことです。特にドア横の椅子との仕切りにもたれて立っている人が多いです。
電車は公共の乗り物です。自分がよければいいという態度は迷惑です。奥から降りる人に配慮して、いったんホームに降りるようにしましょう。ドア前の様子は奥からは見えづらいので、降りる人の流れに押されて転ぶこともあるので危険です。
ホームでの歩きスマホはやめる
こちらもたびたびアナウンスされていますが、歩きスマホは非常に危険です。危険なことはみなわかっているはずなのに一向に減りません。「自分だけは大丈夫」「ちょっとだけだから」という意識は捨てましょう。
駅のホームはどこも危険ですが、特に電車を乗り降りするときやホームの端っこを歩いてるときは絶対に歩きスマホをしないでください。
ホームやホームと電車の隙間に転落すると、緊急停止ボタンが押されます。すると該当の電車だけでなく、付近を走行している電車すべてに停止信号が作動します。関係ない路線まで玉突き事故のように遅延してしまいます。
荷物は腹側で持つ
リュックタイプのカバンを使っている人や荷物が多い人は、なるべく荷物を自分に引き寄せ、腹側で抱えるようにしてください。足元に置くのもつまづく人が出るので危険です。
荷物をしょったままだと背後の様子がわかりませんよね。自分の後ろにいる人に荷物を押し付けてしまっているかもしれません。また前で抱えた方がスペースを節約できます。
無理な駆け込み乗車はしない
駆け込み乗車をするとドアを閉めるタイミングが遅れますし、場合によっては安全確認もしなくてはいけません。大した時間はかからないと思うかもしれませんが、積み重なれば大きなロスとなってしまいます。
閉まりかけているドアに荷物などを挟んで、無理やり乗車する人もいます。これは言語道断です。逆に駆け込み乗車した人の荷物が挟まって、なかなか発車できないこともあります。
遅刻したくない気持ちはわかりますが、ものすごく迷惑なので、おとなしく次の電車を待ちましょう。
体調不良のときは無理せず下車する
満員電車は息苦しいです。貧血状態に陥ったり、気分が悪くなったり、急な腹痛に見舞われることはままあります。体調が悪くなった場合は無理せず、途中駅でいったん下車しましょう。
体調不良は誰にでもあります。しかし「救護活動」には時間がかかります。汚物が発生した場合は清掃が入ることもあります。遅延で車内に閉じ込められた人が連鎖的に体調不良になることもあります。とにかく無理はしないことです。
まとめ
電車を利用する人全員が気を配ることで、電車の遅延を少しは防げるかもしれません。満員電車が辛いのも、疲れているのも、みんな同じです。お互い様の気持ちを持って、マナーよく通勤電車を利用してくださいね。