はじめに
天気予報で「暦の上では春を迎えましたが~」というフレーズをよく聞くようになりましたね。暦の上の春とは二十四節気でいう「立春」のこと。春の気配が立ち始める日という意味です。
年によって多少のズレはありますが、だいたい2月4日ごろを指します。二十四節気の生まれた中国ではそろそろ暖かくなりはじめるようですが、気候の違う日本ではちょうど寒さのピークの時期にあたります。春の気配なんて感じられません。
しかし今より寒くなることはなく、時間とともにだんだん暖かくなっていくと考えると、春のはじまりというのはあながち間違っていません。つまり分厚い上着で脂肪を隠せる季節の終わりが近いということです!
秋冬は身体が脂肪を蓄える季節。おまけに美味しいイベントが盛りだくさんでした。私たちがせっせとデブ活にいそしむ間、ずっと頑張り続けてくれた胃腸にそろそろちょっとした休暇をプレゼントすべきではないでしょうか? オススメはプチ断食です。
プチ断食とは
プチ断食は1日だけ固形物を食べずに、水分だけで過ごすダイエット法です。もともとは消化器を休める健康法でしたが、デトックス効果も得られるので数年前から若い女性を中心に爆発的な人気をほこっています。
宿便を排出して腸内を美しく
プチ断食をすると消化と吸収をしなくていい分、排泄に大量のエネルギーを使えるようになります。また身体がからっぽになるため、栄養をしぼりおえた食べ物ではなく、老廃物を大量に排泄することができます。
腸には多かれ少なかれ「宿便」と呼ばれる、排泄しきれなかった便が溜まっています。老廃物を排出して腸の動きが活発になると、宿便の排出も促されます。
ぽっこりお腹がへっこむだけでなく、長年ためこんだ大量の毒素が排出できますから、身体の調子がぐっとよくなります。
腸内環境の正常化は美肌の元
腸内環境がデトックスできれいになると、お肌の調子もよくなります。肌は内臓の鏡です。内臓から毒素や老廃物が消えると、吹き出物もできなくなり、くすみのない美しい肌がゲットできます。
脂肪燃焼でプチ痩せ
断食するということは、新たなエネルギー源を体内に入れないということです。生きていくためにはエネルギーが必要ですから、身体は体内に蓄えた脂肪やグリコーゲンを分解しはじめます。
完全な飢餓状態に陥ると、身体はエネルギーを蓄えようとしますが、栄養が飽和している状態ならばむしろたまにプチ断食をするくらいでちょうどいいんですね。
プチ断食のやり方
実際に固形物を断つのは1日だけですが、前後に準備日と消化器の回復日を設けるので、全行程をこなすには3日間必要です。週末(金・土・日)を利用するのがオススメです。
シフトが不安定だったり、連休が取りづらかったりする職業の人は無理しないでくださいね。
前日(金曜)の夕食は少なめに
安定した食べ物の供給がないと、人間の身体は本能的に脂肪を余分に蓄えようとします。食事抜きダイエットが基本的に推奨されない理由がこれです。
身体を驚かせないように、前日の夕食を少なめ(軽め)にして、「これから断食しますよ」と知らせてあげましょう。
当日(土曜)は飲み物だけ!
いよいよプチ断食当日です。この1日は固形物はNG、水分だけを摂るようにしてください。食事をしない分多めに飲みましょう。苦しくない範囲で4L程度がよいとされています。清涼飲料水や砂糖のたっぷり入ったジュースは避けてください。
カロリーをゼロにするなら水や白湯を飲んでください。糖分の入っていない炭酸水は空腹感を紛らわせてくれるのでオススメです。
酵素ドリンクや青汁、野菜ジュースなどを飲むとさらにデトックス効果がアップします。
翌日(日曜)は回復日
断食あけはガッツリした食事を避けて、胃腸に優しいものを食べましょう。特に朝食はお粥やヨーグルトなど消化にいいものにしてください。昼食、夕食も軽めにして、消化活動に身体をならしていきましょう。
プチ断食の後は食生活を見直す
プチ断食を行うだけだと、またすぐに元の身体に戻ってしまいます。プチ断食をきっかけに、普段の食生活を見直してみませんか?老廃物をなるべく貯めない、腸の活動をさまたげない食生活を心掛けると、痩せ体質に生まれ変われます。
人間、新しいことを始めるには大量のエネルギーが必要です。ある日急に食生活を見直すのは難しいですが、プチ断食でデトックスダイエット効果を実感していれば「このまま続けていこう」と決意しやすいですよね。
まとめ
修行者のような断食は無理でも、プチ断食なら日常生活の中でもできそうですよね。胃腸を休め、老廃物を排出し、脂肪を燃焼させる。痩せ体質に生まれかわるためにも、プチ断食でデトックスダイエットにチャレンジしてみませんか。