はじめに
花粉症持ちの人には、毎年花粉の時期は本当に酷くつらい思いをしている人が多いと思います。花粉症って一度発症してしまうと残念ながら、自然に治ることってないんですよね。
なので、少しでも花粉症の症状を和らげることができるように予防接種をしてしまうのも方法ではないでしょうか。注射は怖いという噂もありますが、自分に合った予防接種をすれば心配はありません。
予防接種の種類をよく理解して、打たなくてはいけない時期や回数などと共に、副作用についてもしっかりと把握してから予防接種に挑むようにしましょう。
今回は、花粉症のための予防接種の種類や値段、治療時期や副作用について詳しくご紹介します。
花粉症の予防接種は何種類?
花粉症の予防接種の種類は、数種類あります。この中で、自分の花粉アレルギーの種類や、生活スタイルなどによって自分自身に合うものを選ぶようにしましょう。注射と言っても風邪の症状と違って根気強く打ち続けなくてはならないものもあります。
ノイロトロピン注射
ノイロトロピン注射は、例えて言えば飲み薬の漢方薬のようなもので、化学合成によらず作られた注射液です。肩こりや首の痛み、腰痛などにも効果があります。
花粉症の三大症状とも言われる目のかゆみ・鼻水・鼻詰まりに効果があるのはもちろんのこと、その他にも花粉症による皮膚のかゆみにも効果があります。湿疹やじんましんなどの花粉症での皮膚疾患以外にも効果があるとされています。
元は痛み止めの注射液なのですが、花粉症の治療にも安全性が高く人気です。しかしながら、の意ロトロピンを注射した全員に効果があるのかというと、そうではなく実際には効果が期待できない人もいます。ハッキリと原因はわかっていませんが体質の問題でしょうか。
ノイロトロピン注射を打ってからの効果が持続する時間も人それぞれに差があります。他の注射や薬などと一緒に使用しても大丈夫な点や、駐車時に痛みが少ないのが魅力です。
ノイロトロピン注射は、大人の女性は1週間に2度の注射を、5週間で10回打たなく手はならないと言われていますが、症状の軽い人ならば2~3回で花粉症改善の効果が表れると言われています。
ヒスタミン注射
ヒスタミン注射は、ヒスタグロビン注射とも呼ばれています。減感作療法と言う方法で花粉症の症状を発症させないようにする方法です。
この注射は長い期間(2~3年間)を打ち続けなければ効果が現れません。よって、長期戦で取り組む強い意思がなければ、ヒスタミン注射による減感作療法は成功しません。
この注射でアレルゲンを体内に入れて、アレルギー反応を弱まらせて花粉症を完治差せる方法です。他の注射では花粉症状を和らげたり誤魔化すことは出来ても、花粉症自体を完治させることは出来ません。
ヒスタミン注射によって、一度発症してしまった花粉症を完治させることが可能ですが100%の人に効果が見られるわけではありません。80%程度の人に効果があります。
医療保険の適用が効くので、1回の注射代金は500円から1000円程度で受けることができます。根気強く数年かかってでも花粉症を治したい!問う人におすすめの注射です。
プラセンタ注射
女性なら1度は聞いたことがある「プラセンタ」は、胎盤から抽出された有効成分の事で、花粉症を緩和させる働きがあると言われています。
プラセンタには細胞の再生を促進させてアレルゲンを異物ととらえて攻撃をしてくるリンパ液内の免疫細胞を体内から追い出してくれる働きがあるので、アレルギー愛質の改善になります。よって、花粉症の改善につながるそうです。
プラセンタ注射には花粉症を改善させる働きの他にも、自律神経を整えたり血行促進を促したりと女性には嬉しい働きをしてくれる効果があります。
ステロイド注射
花粉症を1発で治す魔法の薬!と言われているステロイド注射です。他の注射と違って花粉に備えて着々と準備をする必要がなく、思い立った時に病院へ駈け込んで1発打ってもらえば翌日には花粉症状がスッキリ消えている~という驚きの注射です。
ステロイド注射の魅力と言えば、一度の注射で花粉症シーズンを乗り切れる!ぐらいのものですが日本アレルギー学会とか、日本耳鼻咽喉科学会などは全くもってお勧めしていません。
ステロイド剤は体に残留するため、ワンシーズンずっと体調不良が現れてしまいます。女性の大敵であるホルモンバランスの崩れや、生理が止まったり不正出血、骨粗しょう症などに悩まされてしまうこともあるので、私にはこれしか花粉症を止める手段がない!という時にだけ使うようにしましょう。でも、なるべく使わない方が良いですよ。
ステロイド注射は、1度打つと1~3カ月、効果が持続しますが、同時に体調不良も付いてくるので用心しましょう。
花粉症の予防接種の値段はいくら?
花粉症の予防接種にかかる費用がいくら位なのかは気になるところですよね。花粉症治療には1度ではなく何度も通って打たなく太はならないものもあります。直接自分の体内に取り込むものなので、値段の安さだけにこだわらないようにしましょう。
ヒスタミン注射は1回の注射代金が500円ぐらいで保険の適用が効きます。大人の女性で1シーズンに週2回、5週間連続で投与しなくてはなりません。合計で10回打つことになるので合計で5,000円ほどになります。
ノイロトロピン注射は1回の注射代金が500円前後で保険の適用が効きます。プラセンタ注射は医療保険が適用外のこともあり、明確な金額が異なりますので、病院で確認してから行うようにしましょう。
ステロイド注射は病院によって、保険適用をしている所と保険の適用をしていない所があります。医療保険適用の場合には500円ほどですが、適用外の場合には1000円程度になります。
この料金で最低でも2週間ほど花粉症状がスッキリします。人によっては1本でワンシーズン過ごせる人もいるぐらい個人差があります。
花粉症の予防接種の時期はいつ?
花粉症の予防接種をするのは、いつ頃がおすすめなのでしょうか?種類によっては前年の夏ごろから準備をしておかなくてはならないものがありますので、時期を逃さないで下さいね。
ノイロトロピン注射は、一般的に花粉が飛び始める2週間前位からと言われていますが、既に症状が出始めてしまってからでも注射を打つことができます。
ヒスタミン注射は花粉が飛び始める前の1月の始めから2月の始めまでには、1回目の注射を打ち始めるようにした方が効果があります。花粉症の注射は打ち始めてから効果が出るのに2週間ぐらいかかることが普通です。早めに打ち始めるように努力しましょう。
ステロイド注射は、いつまでに打ち始めなくてはならないというものではなく、症状が出ていても問題ありません。即効性が高いので今日打てば明日には効果が現れます。
プラセンタ注射は1回の注射で1週間ほどの効き目と言われていますので、花粉症シーズンは定期的に継続するようにしましょう。
花粉症の注射による副作用
花粉症状を和らげるための飲み薬も同じですが、注射によっても副作用が出ることがあります。比較的、副作用がないと言われている花粉症の予防接種にはヒスタミン注射や、ノイロトロピン注射があります。
プラセンタ注射にも副作用はありませんが、花粉症治療のためにプラセンタ注射やプラセンタ点滴をすると、その後に献血が出来なくなってしまうので献血マニアの方や、献血を趣味としている人は注意が必要です。
ステロイド注射では、女性ホルモンが崩れたり、生理が止まってしまったり、不正出血や骨粗しょう症、肥満や糖尿病の発症、免疫力の低下に加えて不妊症を招いてしまうこともあるので要注意です。
まとめ
いかがでしたか?
花粉症の予防接種は、自分の花粉症の状況によって売っても問題がないものと、なるべくならば避けた方が良いものとあります。普段の食生活などでも花粉症の改善が期待できるものもありますので、注射だけに頼らずに長い目で努力してみることをおすすめします。